金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

5:荒川洋治 『ラブシーンの言葉』

2009-05-02 21:36:11 | 09 本の感想
荒川洋治『ラブシーンの言葉』(四月社)
★★★★☆

ずいぶん前に読んだ『日記をつける』が
なかなかおもしろかったな~と思って借りてきました。
シックな装丁と異なり、中身はなかなかにエロス(?)。
大部分は「週刊朝日」に連載されていた
「ウォッチ性愛本」を収録したものとのこと。
古今東西のさまざまな書物から濡れ場を引用して
著者がコメントを加えているのだけど、
こう並べられると全然エッチな感じもせず、
著者のコメントになんだかにこにこしてしまうのであります。
俵万智の短歌を引用したうえで、

優等生を脱して、昼のサラダから「夜のサラダ」へと
変貌を遂げた万智さん。よかったね。

なんて書いてるのがおかしい。
最後の「ウォッチ性愛本」以外のところはいまいちかな?
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4:豊島ミホ 『初恋素描帖』

2009-05-02 21:14:56 | 09 本の感想
豊島ミホ『初恋素描帖』 (ダ・ヴィンチブックス)
★★★★★

先日、仕事のために買った雑誌で
綿谷りさと対談してたな~と思い出して借りてきました。

いやーいいっすね中学生!(遠くから見てるだけなら!!)

一つのクラスにいる中学生20人をひとりずつ順番に主人公にして、
それぞれの恋の一シーンを切り取った連作。
好きな男の子は別の女の子に恋をしていて、
その女の子の彼氏を好きな女の子がまた別にいて……と
読みすすめるごとにクラス内の人間関係が
明らかになるという仕組み。
恋愛だけにとどまらず、クラス内のヒエラルキー、
女の子同士の力関係、同じグループに属しているんだけど
1対1では別に仲良くない、なんて微妙な関係が
リアリティをもって書かれていて、
「あーありましたありました、こんなこと」
とげんなりすることも。
面白かったです!



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