
★★★☆☆3.5
【Amazonの内容紹介】
誰にでも、失いたくない楽園がある。
息苦しいほどに幸せな安住の地。
しかしだからこそ、それを失うときの痛みは耐え難いほどに切ない。
誰にでも優しいお人好しのエカ、
漫画のキャラや俳優をダーリンと呼ぶマル、
男装が似合いそうなオズ、
毒舌家でどこか大人びているシバ。
花園に生きる女子高生4人が過ごす青春のリアルな一瞬を、
四季の移り変わりとともに鮮やかに切り取っていく。
壊れやすく繊細な少女たちが、楽園に見るものは―。
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この作家さんはデビュー作以来。
デビュー作は、
「うまいし、好きな人が多いのはわかるけど、
精神疾患じみた『少女』の描き方と
それに付随する登場人物の語り口が好きじゃない」
という印象。
今回も、半分くらいまでは同じ印象で、
読むのを断念しかけたんだけども、
恋の描写が鮮やか少し印象が変わった。
あらすじで「毒舌」と表現されたシバは
単純にひねくれ者で性格が悪いだけなんじゃないかと思うが、
同じくひねくれていて性格が悪い自分は
「こういうことしちゃうの、あるある」
であった……。