千早茜 『さんかく』 (祥伝社)
【Amazonの内容紹介】
「おいしいね」を分け合える そんな人に、出会ってしまった。
恋はもういらないと言うデザイナーの夕香。
夕香の“まかない"が忘れられない営業職の正和。
食事より彼氏より、研究一筋の日々を送る華。
正和は、夕香が暮らす古い京町家で
恋はもういらないと言うデザイナーの夕香。
夕香の“まかない"が忘れられない営業職の正和。
食事より彼氏より、研究一筋の日々を送る華。
正和は、夕香が暮らす古い京町家で
ルームシェアをすることになった。
理由は“食の趣味"が合うから。
それだけだったのに、恋人の華には言い出せなくて……。
三角関係未満の揺れ動く女、男、女の物語。
理由は“食の趣味"が合うから。
それだけだったのに、恋人の華には言い出せなくて……。
三角関係未満の揺れ動く女、男、女の物語。
********************************
あらすじから、もっとこずるい男の話なのかと思っていた。
思ったよりも頼りなく、悪気のない男の子だった。
(作中でもそう書かれていたけれど、
年齢のわりに「男の子」感がある))
もうどうしようもない生物としての性なのか、
「男と女がいたらそうなるべき」という
社会的な通念の影響なのかはわからないけれど、
性から離れて付き合っていくというのは
難しいことなのだなあ。
そして、この話に登場する三人の間の空気は、
「男と女」に徹することができないだけに
複雑で、割り切れない。
好きな話ではないけれど、料理がしたくなるし、
「おいしいものが食べたい!」という気分にさせられる。