金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

6:千早茜 『さんかく』

2021-01-05 10:02:44 | 21 本の感想
千早茜 『さんかく』 (祥伝社)

【Amazonの内容紹介】

「おいしいね」を分け合える そんな人に、出会ってしまった。

恋はもういらないと言うデザイナーの夕香。
夕香の“まかない"が忘れられない営業職の正和。
食事より彼氏より、研究一筋の日々を送る華。

正和は、夕香が暮らす古い京町家で
ルームシェアをすることになった。
理由は“食の趣味"が合うから。
それだけだったのに、恋人の華には言い出せなくて……。
三角関係未満の揺れ動く女、男、女の物語。

********************************

あらすじから、もっとこずるい男の話なのかと思っていた。
思ったよりも頼りなく、悪気のない男の子だった。
(作中でもそう書かれていたけれど、
 年齢のわりに「男の子」感がある))

もうどうしようもない生物としての性なのか、
「男と女がいたらそうなるべき」という
社会的な通念の影響なのかはわからないけれど、
性から離れて付き合っていくというのは
難しいことなのだなあ。
そして、この話に登場する三人の間の空気は、
「男と女」に徹することができないだけに
複雑で、割り切れない。

好きな話ではないけれど、料理がしたくなるし、
「おいしいものが食べたい!」という気分にさせられる。


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大河ドラマ「麒麟がくる」#39

2021-01-03 20:57:47 | 大河ドラマ「麒麟がくる」
熙子、存在がストーリーに何の寄与もしていないものだから、
お百度参りにえらく尺を取り、
なおかつ回想が差しはさまれた時点で、
「あ、死ぬな」とわかってしまった……。
さらに思い出の品を出してきたのが駄目押し。

なんだろう、最近いろいろ口うるさい人が多いから、
登場人物の男女比率とか、
気を遣わなきゃいけなかったりするのかな。

後々につながっていかない道三周りのエピソードに
話数を割きすぎたり、
たいしてストーリーに絡まない人物の出番がやけに多かったり、
なんだかバランスが悪いんだよな~。
今回なんかほんとに、作劇的にカットしていい部分が
多すぎたんじゃないだろうか。

信長の危うさは、今回も魅力的に描いていた。
人の言うこと聞かない、思い通りにいかないと癇癪起こす、
なんだかんだで十兵衛大好き。
自分を認めてくれる人が好きだけど、
自分以外によそ見するとプンプンしちゃうの、子どもじゃん……。

松永久秀は、そろそろ退場か~。
寂しくなっちゃう。
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1-5:平野耕太『ドリフターズ』1~5巻

2021-01-03 20:41:56 | 21 本の感想

【Amazonの内容紹介】

A.D.1600天下分け目の関ヶ原・・・
敵陣突破の撤退戦”島津の退き口””捨てがまり”で
敵将の首を狙うは島津豊久!
生死の狭間で開いた異世界への扉・・・

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元日の6巻までの無料公開にて。
「那須与一が出て来る」ってことしか知らなかったんだけど、
異世界トリップものだったのか。
歴史上の人物が異世界トリップする話は
これまでにもいくつか見かけたけど、
時代・国に関係なく召喚できると、
その人物のファンが食いつくし、
新しい取り合わせもできるし、うまいなあ。
信長やら安倍晴明やら「またかよ」というセレクトでも、
掛け合わせがめずらしいから新鮮味も出る。

与一、信長、豊久の順で生きていた時代が下るので、
持っている情報に差があるのも楽しいところ。

ただ、ファンタジーに馴染みがないという個人的事情により、
「情報量多い多い!!」
で途中でおなかいっぱいになってしまった。


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