吉田クリニック 院長のドタバタ日記

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新型コロナ入院患者に「一回、呼吸器止めてみますか」患者「止めてみろや」医師が人口呼吸器を一時停止の疑いで書類送検 大阪府立中河内救命救急センター その2

2023年11月13日 06時16分24秒 | 日記
 むずかしい事件です。まず詳細についてはもっと複雑なやりとりがあったと思われます。
 経口気管挿管による人工呼吸器管理では挿管チューブの長期留置は咽頭~喉頭の障害を併発しやすくなるので、呼吸がなかなか回復しない場合は、喉の部分の気管を切開してそこにチューブを留置する方法への変更が選択されます。おそらくはその時期だったのでしょう。
 医師からその必要性が筆談で話されたけれど、患者本人は「自分はもうなおりつつあるので気管切開は必要ない」と拒否されたのでしょう。
 このような提案はご自身での即断ができないこともあり、おそらく説明は1回だけではなく何回もおこなわれ説得されたはずです。それにもかかわらず「具合がいいように思えるのは人工呼吸器でサポートしているためであり、実際はまだ治っていない」ということが理解されなかったのです。
 「呼吸器外したら息ができなくなりますよ。まだ呼吸状態は改善していいません」ということに対して患者は「じゃあ外してみろよ」という会話があったのだと思います。そこで試しに外してみたということでしょう。