牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

三世紀に亘り問屋を営む升本総本店の徒然を毎日更新!!商品情報からビアガーデン・試飲等イベント情報、酒文化経済・書評等々!

高いワインは、本当においしい。

2009-06-24 16:37:04 | 酒の情報(酒エトセトラ)
脳も高いモノがお好き。

毎日新聞の記事(コラム)に米国科学アカデミー紀要の論文が紹介されていました。

ちょっと良く判らなかったので、原典を探したら、すぐにネットで発見。
<Marketing actions can modulate neural representations of experienced pleasantness>

用意されたのは5ドル、35ドル、90ドルの3種類のワイン。このうち、5ドルと90ドルのワインは2本ずつ用意します。

そして、(ラベルを隠した)これらワインに、値札を付けて並べます。

付ける値札は、、、、、

5ドルのワインには一本目は「5ドル」、二本目は「45ドル」
35ドルのワインには「35ドル」
90ドルのワインには一本目は「90ドル」と二本目は「10ドル」

これで、値札のある場合とない場合で飲み比べをしてもらった、という実験です。
(つまり、ウソの値札を付けて味見をさせる、という、人が悪い実験です)

結果は、、、、

こんな感じ

一番上のグラフが、値札による5種類のワインの評価。色が同じ棒グラフは、実は同じワイン。

同じ青(5ドルワイン)でも値札が5ドルのと10ドルのでは、全然評価が違います。

また、同じ緑(90ドルワイン)でも、10ドルの値札だと低く-45ドルのウソ表示をした5ドルワインより低くなっています。

で、一番下のグラフが、値札を隠しての比較。当たり前のことですが、同じ色では、そう変わりません(ただ、青い5ドルワインのようが緑の90ドルワインより高評価なのが笑える)。


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と、ここまでは学生の夏休みの宿題でも書けそうな内容ですが、そこは科学アカデミー。

この次がすごい。
↑何か判りますか?

この評価の際、脳をMRI検査にかけ、味や匂(にお)いなどに快感があると活動が高まる「内側眼窩(がんか)前頭皮質」という部位の活動を測っているんです。

結論は、神経細胞の活動レベルでも、値段に左右されてしまうんだそうです。
つまり、「頭で(高いから)おいしいと思うと、本当においしく感じてしまう」ということです。

で、どうするかって、、、、、、うーん、これから考えましょう。



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