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阪神淡路大震災から19年 蔵元さんの復興を考える

2014-01-17 12:32:28 | 附属酒類経済研究所


1月17日


19年前、阪神・淡路大震災が発生した日、です。

当時兵庫県の仕事をしていたことや、はじめて目の当たりにする大災害であったこともあり、当時のことはよく覚えています。






さて、先日、兵庫の蔵元さんと、「東北の蔵元さんが新たに酒蔵を立てるなり、復興を果たしつつある」という話題で話していたとき、こんな話を聞きました。



兵庫でも地震の影響は少なからずあったが、当時は気も張っていたし、周囲の応援ももらい、多くの蔵元さんでは復興を果たしました。

でも、近年になって、その時の借金の返済も含め、「復興に疲れた」「もう限界」と廃業する蔵元さんも増えているのが実感ですよ。




ちょっと気になったので、整理してみました。



図 全国と兵庫県の清酒の免許場(≒蔵元さん)の数の推移


1995年には154あった免許場数は、震災により廃業した蔵元さんはあったものの、1998年でも138、2002年でも134と、復興を果たした蔵元さんは少なくありませんでした。

しかし、最新の統計では98と、1995年当時の64%しか残っていません。


これは全国の減り方(76%)よりも大きな減少で、先ほどの蔵元さんのお話を数字上は矛盾しません。




こうした事実も直視し、我々流通も長いタイムスパンで復興を支え続けなくてはなりませんね。



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