きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

「もうダメだ!」と思った時に読む本/斎藤茂太さん

2018-04-09 | 読んだ本
金曜の夕方から横になっていたら、夜に眠れなくなった。
普段「眠れない」ことなどまず無い自分は焦る。

そして夜中、本を読む気にもなれないほど具合悪かったので、あることを延々と考え続けた。
それにつれて沸々と怒りがわいて、それは途方もないほど膨れ上がり、私はいつかこの怒りを本人に叩きつけなくては、と言う結論を出した。

ただそれをいつにするか?である。

今度はそれで夜中じゅう、また考えることになった。
その間にも怒りはさらなる怒りを呼び膨れ上がって行った。
あぁ長い間、私はこんなに我慢していたのか・・・と思い出した。

いったいどのタイミングでどういう風にすればいいのだろう。



そして少し元気になった私は図書館に行った。
予約本を受け取り、棚をぼんやり見ているとある本が見えた。

「もうダメだ!」と思った時に読む本/斎藤茂太さん著

この本の巻頭に書いてある。

  「もうダメだ」と思って、あきらめる前にやってみてほしいことがある。
  それは「待つ」ということである。(はじめにより原文のまま)

一言で言えばそれがこの本の全てである。
最初から最後まで、その結論ありきの本なのだ。

だがしかし、この本はそれだけでは終わらない。
その「もうダメだ」の具体的パターンを

・人生終わるほどのミスをしたら
・昼食もとれないほど忙しかったら
・理不尽な上司の下で働くことになったら
・人と話すのが怖くなってしまったら
・もしも病気で苦しんでいたら
        :

いろんなパターンを想定して(ただし恋愛がらみは無し)、あたかも主治医の先生のように「それはこうですよ」と慰め・励ましてくれる。その答えが何とも素晴らしい。本当にそっと傍で背中をさすってくれるような優しいエピソード交じりの話満載なのである。

そして私の「もうダメだ」のパターンは見つからなかったので、「もうこれ以上ストレスをためこむことができなくなったら」の箇所を読んでみた。

すると答えはこうである。

茂太先生も、旅行中に奥さんに文句が言いたいが言ってしまうと旅行が台無しになるので、こっそりメモに書いておくのだそうだ。
奥さんの小言や苦言をメモに書いて、それに対して自分がどう意見や感想を書く。そうするとどんどんあふれてくるので、それをそのまま全部書いておくのだそうだ。

これを応用して、イヤな奴に手紙を書くといい。感情をそのままぶつけよう、ポイントは思いっきり過激な言葉を使う事だそうである。(原文通りではないがそんな感じ)

私はものは試しで早速やってみることにした。
そこらのチラシの裏でもいいが、もう根っこから恨み辛みでいっぱいだったので、日ごろ持ち歩く手帳に殴り書きすることにした。

「思いっきり過激な言葉を使うのがポイント」と書いてあるので、その通りブログにも書かないような過激な言葉で書き殴ることにした。自分としてはこの先何ページも何ページも綴る覚悟でいたが、拍子抜けなことに1ページ書いただけで・・・・スッキリ!!!

そして読み返すと・・・もう一度スッキリ!!!

え?なんでなんでなんで?
あんなに夜中何時間も考えていたことが、たったこれだけで?!
ビックリしてしまった。
(これ以上ストレスをため込むことができない人、ぜひお試しください。)


※ちなみにこの手紙は決して投函はしないでくださいと書いてある。
しばらくそのままで放っておき、頃合いを見計らって読むと「出さなくて良かった」と思うそうである。

というのは、どんなに感情的になっていても「書く」と言う行為はある程度冷静になったり客観的になったりしないとできないので、その時点で峠は越えているから、だそうである。

あまり年中やっていると手帳がひどい状態になってしまうが、これはちょいちょいいいかもしれない方法だと分かった。
今まで何かちょっとしたことが起こるたびに「相手(物事)の良い所に目を向けましょう」と思って対応してきたが、それではどうにもならない相手もこの世にはいる。
それにはこれがいい。

最後に「もうダメだ」がスッキリする毎日のヒントがあるが、それをこれから読んで今日は眠りにつきたい。