今日はまた帰りが8時になってしまった。
G子からも電話がきた。
恋はせつない。
時々ダダをこねたり、ケンカをふっかけてみたりして、
何を確かめ、安心しようとするんだろう。
買ってきたお惣菜や、余り物で済ませてしまう。
少食親子。
kekeに訊くと、今日はビールを飲むという。
「どうかね仕事は?」と言うと、あぁ・・とkekeは言い、「人生が大変で生きていたくない」といつもと変わらぬことを言う。
「でも、2~3年働いていれば、少しづつ時給もあがるのでは?」と言うと、「10円ぐらいでしょ」と言い、その前に辞めたい、などと言うので、「最初の3ヶ月ぐらいが慣れないから一番大変なんだよ」と言う。
(ほんとにそうかどうかは分からないけど、そんな気がする。)
kekeは何も言えないまま、ちょっと表情が変わって、おもむろににサラダをつついていた。
私も一緒になってサラダをつついた。
「私も虚しいよ、ただの事務員だから後から来た人がみんな追い越してどんどん給料が上がっていくんだ、それも虚しいもんだよ。」と言うと、「でも、生きていけるだけのお金があるからいい」とkekeは言う。
そんな事をkekeは考えていたのか、と私も思う。
「そのうち仕事が慣れて来たら、午後から学校に通う事もできる。今のバイトも悪くないよ」と私は言う。
「その気になればどうにかなるさ」と言った。
「それにkekeは真面目じゃないか」
「真面目だけじゃダメなんです。」
「それじゃ、何があればいいの?」
「要領のよさ。」
要領?と私は言い、それは生きていくうちに自然に身につくようになるから、と言った。
それより、真面目さや金銭感覚の方が大切だよ、と言った。
要領は後で見よう見真似でできるようになるけど、真面目さや金銭感覚は最初についたものから、なかなか変えられないんだよ。kekeはそれがしっかりしてるから、私は安心してるんだ。大丈夫だよ。
と私は言った。
言いながら、果たしてこれが正しいのかどうか自信はなかったけど、きっと正しいと信じた。
そして、その言葉が口を出た瞬間、私は両親を思いだした。
「お前は真面目でいい子だ」とか「自慢の娘」とか白々しいことをニコニコ言っててキモ悪かった(特に父)が、あれは今の私と同じように半分は励ましで、半分は本気で言っていたのかもしれない。
言ってる内容がいっしょだから。
今の私と一緒なら、正しいかどうか自信はなかったけど、きっと正しいと信じてたのだろうか。
きっと大丈夫だと思っていたのだろうか。
数々の白々しいお世辞は、根を張って生きてるよ。
これからも、私の中で小さな誇りになって。
親は不安だったりノックアウトされそうになることもあるけれど、自分を信じる事ができたら、子供の事も信じれるようになるのではなかろうか。
今はそれを学ぶための時期なのかもしれない。
G子からも電話がきた。
恋はせつない。
時々ダダをこねたり、ケンカをふっかけてみたりして、
何を確かめ、安心しようとするんだろう。
買ってきたお惣菜や、余り物で済ませてしまう。
少食親子。
kekeに訊くと、今日はビールを飲むという。
「どうかね仕事は?」と言うと、あぁ・・とkekeは言い、「人生が大変で生きていたくない」といつもと変わらぬことを言う。
「でも、2~3年働いていれば、少しづつ時給もあがるのでは?」と言うと、「10円ぐらいでしょ」と言い、その前に辞めたい、などと言うので、「最初の3ヶ月ぐらいが慣れないから一番大変なんだよ」と言う。
(ほんとにそうかどうかは分からないけど、そんな気がする。)
kekeは何も言えないまま、ちょっと表情が変わって、おもむろににサラダをつついていた。
私も一緒になってサラダをつついた。
「私も虚しいよ、ただの事務員だから後から来た人がみんな追い越してどんどん給料が上がっていくんだ、それも虚しいもんだよ。」と言うと、「でも、生きていけるだけのお金があるからいい」とkekeは言う。
そんな事をkekeは考えていたのか、と私も思う。
「そのうち仕事が慣れて来たら、午後から学校に通う事もできる。今のバイトも悪くないよ」と私は言う。
「その気になればどうにかなるさ」と言った。
「それにkekeは真面目じゃないか」
「真面目だけじゃダメなんです。」
「それじゃ、何があればいいの?」
「要領のよさ。」
要領?と私は言い、それは生きていくうちに自然に身につくようになるから、と言った。
それより、真面目さや金銭感覚の方が大切だよ、と言った。
要領は後で見よう見真似でできるようになるけど、真面目さや金銭感覚は最初についたものから、なかなか変えられないんだよ。kekeはそれがしっかりしてるから、私は安心してるんだ。大丈夫だよ。
と私は言った。
言いながら、果たしてこれが正しいのかどうか自信はなかったけど、きっと正しいと信じた。
そして、その言葉が口を出た瞬間、私は両親を思いだした。
「お前は真面目でいい子だ」とか「自慢の娘」とか白々しいことをニコニコ言っててキモ悪かった(特に父)が、あれは今の私と同じように半分は励ましで、半分は本気で言っていたのかもしれない。
言ってる内容がいっしょだから。
今の私と一緒なら、正しいかどうか自信はなかったけど、きっと正しいと信じてたのだろうか。
きっと大丈夫だと思っていたのだろうか。
数々の白々しいお世辞は、根を張って生きてるよ。
これからも、私の中で小さな誇りになって。
親は不安だったりノックアウトされそうになることもあるけれど、自分を信じる事ができたら、子供の事も信じれるようになるのではなかろうか。
今はそれを学ぶための時期なのかもしれない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます