OMさんが今月半ばにお友達と旅行に行くことになったそうだ。
「ガイドブックを借りたい」というので、野菜の店の後に寄ることにした。
図書館でOMさんが探している間に返却棚を見ていたら、佐野洋子さんの「ヨーコさんの"言葉"」があったので手に取って借りた。
最後の章(2008年冬)に洋子さんはガンの転移が分かり(余命2年)、「抗がん剤は止めて延命も止めてください。なるべく普通の生活ができるようにしてください。」と先生に言った。
そこにこう書いてある。
ラッキー、
私は自由業で年金がないから
九十まで生きたらどうしようと
セコセコ貯金をしていた。(原文のまま、改行部分のみ変更)
そして、更に文字を進ませると
二年と言われたら
十数年私を苦しめたウツ病が
ほとんど消えた。
人間は神秘だ。
人生が急に充実してきた。
毎日がとても楽しくて仕方ない。(同上)
と書いてある。
これを読んで「死ぬのは不幸で怖いことだと思ってきたが、概念を取っ払えば、私も同じかも。」と思えてきた。
私は今、何の義務も無い。
子供は育ち上がり、母も二年前に死んだ。
どうしてもやりたい仕事があって
死にきれないと思うほど、私は仕事が好きではない。(同上)
私も状況は同じである。
kekeは社会人だし、親は二人とももうこの世にいない。
仕事もそんなに好きではない。(好きな方向にギヤを入れてはいるが)
下手に長生きしてしまうと(年金が少ないので)息子に迷惑が掛かってしまう。
「ラッキー」
思わずそう強がりでも口ずさんでしまうほど、誰もいないのだった。
友達は皆それぞれ家族を持っているし、息子にはしがらみになってしまう。
そう思うと、強がりでも「ラッキー」と私も思うのではないか。
佐野洋子さんの「死ぬ気まんまん」を読んだ時(数年前)はまだそこまでの気持にはなれなかったが、今は何となく分かる。
私はその日を目指して、歌を歌い、外を歩き、写真を撮っているのだと。
あぁ母さんはこんなに楽しんでいるんだよ、と息子に見せるために。
昨日の晩御飯はビールと餃子。
この時グラタンはまだ焼いている途中。
何を撮りたかったって、ついサクラ模様のビールを買ってしまうほど、桜が待ちどおしいこと。
今年はどこに行こうかな。
「ガイドブックを借りたい」というので、野菜の店の後に寄ることにした。
図書館でOMさんが探している間に返却棚を見ていたら、佐野洋子さんの「ヨーコさんの"言葉"」があったので手に取って借りた。
最後の章(2008年冬)に洋子さんはガンの転移が分かり(余命2年)、「抗がん剤は止めて延命も止めてください。なるべく普通の生活ができるようにしてください。」と先生に言った。
そこにこう書いてある。
ラッキー、
私は自由業で年金がないから
九十まで生きたらどうしようと
セコセコ貯金をしていた。(原文のまま、改行部分のみ変更)
そして、更に文字を進ませると
二年と言われたら
十数年私を苦しめたウツ病が
ほとんど消えた。
人間は神秘だ。
人生が急に充実してきた。
毎日がとても楽しくて仕方ない。(同上)
と書いてある。
これを読んで「死ぬのは不幸で怖いことだと思ってきたが、概念を取っ払えば、私も同じかも。」と思えてきた。
私は今、何の義務も無い。
子供は育ち上がり、母も二年前に死んだ。
どうしてもやりたい仕事があって
死にきれないと思うほど、私は仕事が好きではない。(同上)
私も状況は同じである。
kekeは社会人だし、親は二人とももうこの世にいない。
仕事もそんなに好きではない。(好きな方向にギヤを入れてはいるが)
下手に長生きしてしまうと(年金が少ないので)息子に迷惑が掛かってしまう。
「ラッキー」
思わずそう強がりでも口ずさんでしまうほど、誰もいないのだった。
友達は皆それぞれ家族を持っているし、息子にはしがらみになってしまう。
そう思うと、強がりでも「ラッキー」と私も思うのではないか。
佐野洋子さんの「死ぬ気まんまん」を読んだ時(数年前)はまだそこまでの気持にはなれなかったが、今は何となく分かる。
私はその日を目指して、歌を歌い、外を歩き、写真を撮っているのだと。
あぁ母さんはこんなに楽しんでいるんだよ、と息子に見せるために。
昨日の晩御飯はビールと餃子。
この時グラタンはまだ焼いている途中。
何を撮りたかったって、ついサクラ模様のビールを買ってしまうほど、桜が待ちどおしいこと。
今年はどこに行こうかな。
コメント、ちょいちょい気軽にどうぞ。(^_^)
ゆかぽんさんはご主人はいらっしゃらないのでしょうか。
私は、連れ合いが居たら、もう少し老後に前向きになれるような気がするんです。「あの人が定年になったらゆっくり旅行でも」とか、「あの人を見送ってから自分もあの世に行こう」とか。。。
そういうのが何も無く、年金の金額も20年以上掛けているのにほんとに少ないんです。
長く生きてもいいですが、短いと分かったら、本当に好きに過ごすだろうな~と思っちゃいますよね。
お出かけも今でなければ行けないと思って行くことにしました。車も60で止めるか定年で止めるかになると思います。(^_^;)
桜、どこから見ようか楽しみなんです。
また、お待ちしてます。(^o^)
今回の記事に同じ気持ちだったので、コメントを残したくなりました。いつもコメントしたいと思って拝見していたのですが、きっかけが難しくて(^_^;)
僅かばかりの年金貰って長生きしても、侘びしくなるだけかな~と思っています。誕生日の頃になると年金定期便が送られてきますが、ため息しか出ません。ちゃんとフルタイムで働いているのにです。子供達には迷惑掛けられませんから、死ぬまで働かなくちゃならないんだと思うと、余命宣告されたら「ラッキー」って思ってしまいそうです。
いつもきれいなお花の写真やお出掛けの写真を載せてくださりありがとうございます(^_^)sakeさんの行動力は素晴らしいです。私は出不精なので。図々しいですが、私も一緒に行っているつもりでブログ拝見しております(^_^;)今年は桜の開花も早そうですね。写真楽しみにしています♪またコメントさせてください(^_^)
そうそう、NHKでアニメでやっているそうですね。
そのアニメの絵のまま、言葉のままで絵本のようになっているんです。
谷川俊太郎って教科書に出てくるようなきれいな詩を書かれている方ですよね。その方が離婚したその日に婚姻届を出して再婚されたそうです。
(2人とも再婚同士)
でもまもなくこの2人も離婚してしまいます。
谷川俊太郎さんは優しく、佐野さんはサバサバしているので、佐野さんが谷川さんをフッたのではと思われていますが・・・どうだったのでしょう。。
私も父が病院に入っていた頃、他の認知症の患者さんを見ています。分からなくなってしまって自分の身の回りのことが自分でできなくなってしまったら・・もういいのかなって。。。
父はまだ入院費を自分の年金から出せましたが、私の場合は子供に負担が掛かるばかりですからね。(^_^;)
ヨーコさんの言葉というタイトル(だと思うのですが)でNHKでアニメがやっています。
シュールな雰囲気のオバさんやなぁと思っていたのですが、まさかの谷川俊太郎の奥様!そして100万回生きた猫の作者だったとは!!!
sakeさんのおかげで知りました。
私もヨーコさんと同じように、生きられたらなぁと思います。今はまだ早すぎるので、死ぬ気は無いですが、いつか『死ぬ気満々』そんな風に思えるといいなと。
私、仕事柄たくさん老人と関わるのですが、年を取ること(というか、長く生きること)がいいこととは思えません。自分もこんな風に年をとるのかと思うと、ウンザリする。
私も強がりでも『ラッキー』と思えるように生きて、最後を迎えたいです。