川崎市多摩区登戸に村内「光明院」の持、登戸村小名東耕地の鎮守「登戸稲荷神社」はある。創建年代は不詳であるが武田家の家臣吉沢兵庫が当地で帰農の際に邸内鎮守として草創。天正18年(1580)、多摩川の洪水で社殿など流失後、中村の旧屋敷の敷地を譲り受け再建した。もと鳥居前に寛政6年刻銘の鳥居があったが嵐で倒潰し、社殿も大損傷を受け現在の社殿を再建した。450年以上の社歴を有す。祭神は宇賀魂大神、牛頭天王。衣食住の神様が祀られ特に安産、厄払いに御利益があり七五三の時期には地元の親子が大勢訪れる神社である。当社の見どころは外壁が漆喰の彫刻で飾られた「鏝絵」。かつて登戸に腕利きの左官職人達がおり鏝ひとつで描き上げた壁画は素晴らしくその見事さは登戸に存在した「ものづくり」の精神を今に伝える。「鳥居」を抜けると一対の石狐、慰霊碑があり正面に「社殿」、右に「神楽殿」がある。(2005)
相模原市南区麻溝にある「相模原麻溝公園」の「センター広場スロープ」に今、初夏に咲く花木の代表で綿毛のような穂が木全体を包み込む珍しい花木「スモークツリー」が見頃となっている。この花木は「ケムリノキ」(煙の木)、「ハグマノキ」(白熊の木)とも呼ばれている。「スモークツリー」はウルシ属に近縁な雌雄異株の落葉樹で、主にヨーロッパから中国に分布している。雌木の枝先につく花序は長さ約20cmで多数枝分かれし、花後に伸びた花柄が遠くからはまるで煙がくすぶっているように見えることからこの名がスモークツリー、ケムリノキと付けられた。綿菓子に近いように見え、花は円錐状に咲くなんともユニークな花木である。(2005)
相模原市南区麻溝にグリーンタワー相模原の展望塔がシンボル的に聳え、施設として広い芝生広場、フィールドアスレチック場、樹林広場、ふれあい動物園、花々のメインは日本一の本数を誇るクレマチスや先月まで七変化の花といわれる7400本のアジサイと四季の花が絶えない「相模原麻溝公園」はある。もう一つの楽しみは当園の住人というかマスコット的存在の「3匹の猫」である。3月に見かけてから3ヶ月振りに「花の谷」に降りる真っ白のアナベルが咲き誇る階段で会うことができた。時折老夫婦、時には一人の男性が餌をあげているようだが毎日ではないと思われ餌には困っていないようで元気そうである。(2005)