小田急電鉄株式会社は1927年の同線開業以来、初の屋内常設展示施設「ロマンスカーミュージアム」が今日(4/19)開業した。この「ロマンスカーミュージアム」は海老名駅隣接地~鉄道の重要拠点である「海老名電車基地」と新たにエリア開発が進む「ViNA GARDENS」に「子どもも大人も楽しめる鉄道ミュージアム」がコンセプト(うたい文句)で造られた。小田急線開業以来初となる 「鉄道ミュージアム」の建設により小田急線の歴史を後世に伝えていくと共に、新しく誕生した「街 のシンボル」として賑わいを創出するのが狙いとなっている。この「ロマンスカーミュージアム」は延べ床面積約4400㎡。鉄骨2階建てで、3階には「屋外ビュースポット」も用意された。目玉の「ギャラリー」には初めて最前部を展望室にした「NSE(3100形)」や、新幹線のルーツとも呼ばれた「SE(3000形)」など歴代の車両が展示され、一部には乗車もできる。国内最大級の約190㎡の「ジオラマ」は新宿から箱根までの沿線風景が細かく再現されている。今は事前予約が必要のようであり、フリーの入館となれば是非訪れなければならないスポットとなった。(2104)
相模原市南区麻溝に「アジサイ」とともに色鮮やかな「クレマチス」の名所の「相模原麻溝公園」はある。今月中旬ごろから最も華やぎ始めるのが多種多様な花柄で「つる性植物の女王」と呼ばれる「クレマチス」である。当園外周フェンス、樹林広場、花の谷や水の広場、緑の広場にはパンテス系、フロリダ系、ビチセラ系、モンタナ系、大輪系など230種類、約8,000株が植栽されており日本有数の規模を誇る。「クレマチス」(Clematis)はキンポウゲ科のセンニンソウ属の花である。一昨年迄は5月連休明けに「クレマチスフェア」が開催されていたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため今年も中止のようである。そんな中、主役たちは順調に続々と開花中である。白地に赤紫の線がある「ドーン」、パテンス系のピンクの「麻生」か「柿生」、早咲き大輪八重系の「マルチブルー」、真っ白な「都筑」、ラザースタン、ピール、ミセスチムリーが数輪ずつ咲き始めいよいよカラフルに華やかになってきた。(2104)
相模原市の観光資源の一つ「相模川の芝ざくら」名所が存続の危機に立たされているニュースが飛び込んできた。相模川左岸の堤防、新戸から下磯部までの約1.4kmに敷き詰められた「芝ざくらライン」、その長さは日本一を誇っており毎年多くの来場者を楽しませてくれた。2004年からスタートして既に17年が経過。しかしこの「芝ざくら」を管理する「相模川芝ざくら下磯部愛好会」と「新戸相模川芝ざくら保存会」二つの団体が解散を発表した。理由は会員の減少と平均年齢80歳という高齢化、後継者不足、市から除草委託作業費として補助もされているようであるが管理費用の切迫に加え、災害対策用の堤防に貼る黒色の「防草シート」の費用の問題もあるという。最も大きいのは昨年から新型コロナウイルス感染拡大で「芝ざくらまつり」が2年続けて中止になり、運営費が得られなくなり資金難に陥っていることがあげられるている。会長は「芝ざくら」は相模原市の貴重な観光資源でもあり存続を望む声も多いので、予算捻出、残す努力をするということであるが果たしてどうなるのであろうか?今年でこの美しい「芝ざくらライン」が見納めとなるかもしれないというのはなんとも寂しい限りである。(2104)
相模原市南区上溝の「七曲下」の信号から蛯川を越えた静寂な住宅街の一角に高尾山薬王院の末寺の真言宗寺院「国分山安楽寺」は鎮座している。開山は永亨5年(1433)に寂した源尊法師であるが、伝承によれば応安年間(1368~75)に義清法師により「蓮乗院安楽坊」として開山とある。本尊は阿弥陀如来。本寺には市内最古といわれる鎌倉時代末の正応5年(1292)銘の「板碑」が保存されている。主尊は折れて欠落しているが、三尊種子の下に中央に花瓶、左右に「正應5年 8月6日」と刻まれている。本碑はもとは上溝本郷にあり、昭和初期に「安楽寺」に移した。薬医門形式の「山門」の右手前で四体の地蔵が置かれている。「山門」を抜けると正面に本瓦葺き、入母屋造り「本堂」があり、その左手には境内を見守るように「空海像」が建てられている。山門前には相模原ではこの一基といわれる三猿と富士山が描かれている「庚申塔」がある。(2104)