相模原市南区新戸に建長寺末寺の曹洞宗寺院「萬年山長松禅寺」はある。足利氏満が開基となり室町時代に創建。本尊は薬師如来である。当寺に市最古重文財指定となっている足利氏満が書いた「寄進状」(社寺などに金品や領地を寄進時、その品目・趣旨などを記した文書)が保存されている。「山門」を抜けると正面に宝方造りの屋根を持つ「本堂」、左手「鐘楼」、その一角にはいろんな表情の羅漢像が幾体も置かれている。山門前に「おびんずるさん」と「六地蔵」が祀られている。江戸時代に当寺は「寺子屋」を開くなど新戸地区の教育の場であった。山内には多くの樹木が植栽されており、特に初冬は紅白の梅で彩られる美しい寺院である。(2111)
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