町田市野津田町にある町田市立「薬師池公園」内の梅園の近くに国の重要文化財指定の「旧永井家住宅」はある。当住宅は多摩丘陵にあった17世紀末頃の建築と推定される農家の住宅で昭和49年に現在地へ移築された。桁行15.0m、梁間8.8m、寄棟造、茅葺、平面は古式な三間取広間型で側廻りは閉鎖的な造りになっている。正面に土庇、土間側面に突出部を設け屋根が葺かれている。屋内平面は「広間型三間取り」で下手を土間、床上には「ヒロマ」(広間)、「デイ」(板敷)、「ヘヤ」(部屋)の間取り構成されている。一帯が紅葉に彩られたこの住宅からは古の暮らしぶり、生活の匂いが感じられる。(2312)
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