#2336 『ジム・クラウズ・カルテット / Taking Shape』 – JazzTokyo
Jim Clouse (saxophone)
Ivo Perelman (saxophone)
William Parker (double bass)
Patrick Golden (drums)
#2336 『ジム・クラウズ・カルテット / Taking Shape』 – JazzTokyo
Jim Clouse (saxophone)
Ivo Perelman (saxophone)
William Parker (double bass)
Patrick Golden (drums)
成城学園前のアトリエ第Q藝術(2024/7/28)。
Yu Kimura 木村由 (dance)
Yoko Ikeda 池田陽子 (viola)
Ayako Kanda 神田綾子 (voice)
このライヴパフォーマンスのキーコンセプトは自発性と適応性をもつ「水」だと書かれていた。それは物理的、生物化学的な挙動のメタファーでもあって、たしかにこの日のステージにも重なるところがあった。ただコンセプトとは出発点であって、当然ながら、三者の即興表現は水にはとどまらない。
音についていえば、アトリエ第Q藝術の地下セラールームの反響はライヴで大きく、また、音が発せられる場所と聴く場所によって印象がかなり異なる。神田さんは声を放つ向きを変え、たんなる反響だけではなく、それが天井や壁を伝って複層的な効果を出すよう演じた。池田さんの弦は特定の方向に向けて音を発せられるわけではないものの、ポルタメントであるから変化の多様性はまたちがう意味で大きい。そして木村さんはダンサーでありながら音にも関与する。部屋から消えてからしばしの時間が経ち、窓を開けて侵入した。その際外部の音も同時に侵入し、温度変化もあり、音環境は大きく変わる。演者を取り巻く環境だけではなく、椅子を乱暴に動かしたり、自らの動きによって擦音を出したりして、音楽家としても演じた。
動きについていえば、身体表現の木村さんを含めた三者が静かに位置を変え続けたことが、音楽表現としてもトータルのステージとしても奏功した。神田さんの振れ幅の大きさや池田さんの揺れ動きは動き方にも影響したはずである。また音のありようだけでなく、三者それぞれが視認するものも場所によって異なっていただろう。だから、コミュニケーションは演者相互にとどまらず、壁や天井や椅子や脚立や外光といったものもその相手となっていた。その意味では、木村さんが仮面をつけて双方向の視線を変貌させたことにはなにか示唆的だった。
ファーストセットは試行と探索、セカンドセットは相互理解に基づく熟成であり、ずいぶん対照的だった。ということは今後もまた場所や関係性によって変わっていくということだろう。
Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8, Leica Elmarit 90mmF2.8 (M)
●木村由
長沢哲+木村由+中山晃子@アトリエ第Q藝術(2024年)
風連@音や金時(2023年)
齋藤徹生誕祭@横濱エアジン(2022年)
長沢哲+矢萩竜太郎+木村由+かみむら泰一+いずるばワークショップ@いずるば(2022年)
Memorial Tetsu@いずるば(2022年)
齋藤徹生誕祭@横濱エアジン(2021年)
秋分の午後@喫茶茶会記(2020年)
三浦一壮+丸田美紀+香村かをり+木村由@なってるハウス(2020年)
『ツ・ナ・ゲ・ル・ヒ・ト』@千歳烏山TUBO(2020年)
徹さんとすごす会 -齋藤徹のメメント・モリ-(2019年)
齋藤徹+長沢哲+木村由@アトリエ第Q藝術(2018年)
庄田次郎トリオ@東中野セロニアス(2018年)
宙響舞@楽道庵(2017年)
河合拓始+木村由@神保町試聴室(2016年)
●池田陽子
KARM日本ツアー・関東編(JazzTokyo)(2024年)
池田陽子、大蔵雅彦@Ftarri(2023年)
Ensemble 響む@入間市文化創造アトリエ・アミーゴ ホール(2023年)
りら~雲を吐き、星を喰う homages to Tetsu~@山猫軒(JazzTokyo)(2022年)
池田陽子+阿部真武+岡川怜央@Ftarri(2021年)
池田陽子+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)
asinus auris@Ftarri(2020年)
秋分の午後@喫茶茶会記(2020年)
マクイーン時田深山+池田陽子+池上秀夫 ― 弦弦弦@喫茶茶会記(JazzTokyo)(2020年)
815展でのパフォーマンス(広瀬淳二、池田陽子、渡辺隆雄、遠藤昭)@好文画廊(2020年)
ヨアヒム・バーデンホルスト+大上流一+南ちほ+池田陽子@不動前Permian(2020年)
池田陽子、増渕顕史、野川菜つみ、田上碧、メーガン・アリス・クルーン@Ftarri(2019年)
ヒゴヒロシ+矢部優子、プチマノカリス/山我静+鈴木ちほ+池田陽子@なってるハウス(2019年)
ガトー・リブレ、asinus auris@Ftarri(2019年)
Signals Down@落合soup(2019年)
815展でのパフォーマンス(矢部優子、広瀬淳二、池田陽子、渡辺隆雄、遠藤昭)@好文画廊(2019年)
Hubble Deep Fields@Ftarri(2019年)
謝明諺+秋山徹次+池田陽子+矢部優子@Ftarri(2019年)
アレクサンダー・ホルム、クリス・シールズ、クラウス・ハクスホルムとのセッション@Permian(2019年)
エレクトロニクスとヴィオラ、ピアノの夕べ@Ftarri(2019年)
鈴木ちほ+池田陽子(solo solo duo)@高円寺グッドマン(2019年)
大墻敦『春画と日本人』(2018年)
池田陽子+山㟁直人+ダレン・ムーア、安藤暁彦@Ftarri(2018年)
森重靖宗+池田陽子+増渕顕史『shade』(2018年)
佐伯美波+池田若菜+池田陽子+杉本拓+ステファン・テュット+マンフレッド・ヴェルダー『Sextet』(2017年)
クリスチャン・コビ+池田若菜+杉本拓+池田陽子『ATTA!』(2017年)
●神田綾子
moments - Mamiko Hosokawa photographed by m.yoshihisa@代々木上原hako gallery(2024年)
神田綾子+楠直孝+吉木稔@東中野セロニアス(2024年)
神田綾子+土屋秀樹@池袋Flat Five(2024年)
KARM日本ツアー・関東編(JazzTokyo)(2024年)
カーステン・キャリー+神田綾子@千駄木Bar Isshee(2024年)
北神田@渋谷Bar Subterraneans(2024年)
イェーナ・チャング+神田綾子@千駄木Bar Isshee(2024年)
神田綾子+田村夏樹+藤井郷子+アンドリュー・ドルーリー@公園通りクラシックス(2023年)
神田綾子+楠直孝@池袋Flat Five(2023年)
吉田達也+神田綾子+伊藤志宏@東中野セロニアス(2023年)
神田綾子+楠直孝@池袋Flat Five(2023年)
林栄一+吉田達也+神田綾子@公園通りクラシックス(2023年)
山本達久+神田綾子@代々木上原Hako Gallery(2023年)
神田綾子+土屋秀樹@池袋Flat Five(2023年)
林栄一+山本達久+神田綾子+ルイス稲毛@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)(2023年)
神田綾子+柳川芳命+内田静男@渋谷Bar subterraneans(JazzTokyo)(2023年)
おーたかずお+神田綾子@大阪堺筋本町ミュージックスポット satone(聰音)(2022年)
吉田達也+神田綾子+加藤一平@中野坂上Aja(2022年)
MMBトリオ with 神田綾子・ルイス稲毛/林栄一@なってるハウス、cooljojo(JazzTokyo)(2022年)
神田綾子+大澤香織+西嶋徹@大泉学園インエフ(2022年)
カール・ストーン+吉田達也+神田綾子 with 小林径@落合Soup(JazzTokyo)(2022年)
米澤一平+神田綾子@日本橋Double Tall Art & Espresso Bar(2022年)
吉田達也+加藤崇之+神田綾子@公園通りクラシックス(2022年)
神田綾子+ルイス稲毛@東北沢OTOOTO(2022年)
日本天狗党と時岡秀雄そして神田綾子@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2022年)
吉田達也+神田綾子+纐纈雅代@公園通りクラシックス(2022年)
シェーン・ボーデン+神田綾子+Rohco@東北沢OTOOTO(2022年)
神田綾子+大澤香織+西嶋徹@大泉学園インエフ(2022年)
神田綾子+三上寛@なってるハウス(JazzTokyo)(2021年)
吉田達也+神田綾子+細井徳太郎@公園通りクラシックス(2021年)
神田綾子+矢部優子+遠藤ふみ@大泉学園インエフ(2021年)
神田綾子+細井徳太郎+岡川怜央@水道橋Ftarri(JazzTokyo)(2021年)
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
柳川芳命+照内央晴+神田綾子@なってるハウス(2021年)
細田茂美+神田綾子@高円寺グッドマン(2021年)
神田綾子+真木大彰@Permian(2021年)
纐纈雅代+神田綾子@六本木Electrik神社(JazzTokyo)(2021年)
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
神田綾子+纐纈雅代@下北沢No Room for Squares(2021年)
新年邪気祓いセッション@山猫軒(2021年)
マクイーン時田深山+神田綾子@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)(2020年)
岡田ヨシヒロ@池袋Flat Five(2020年)
神田綾子+森順治@横濱エアジン(JazzTokyo)(2020年)
神田綾子+北田学@渋谷Bar Subterraneans(動画配信)(2020年)
日本カメラ博物館で「Camera・Made in Tokyo」展。戦時中から1960年代あたりまで、東京には非常に多くのカメラメーカー・レンズメーカーがあった。図録はそれを23区別にまとめてあり資料価値が半端ない。興奮。
むかしから気になっていたのは旭光学(ペンタックス)や東京光学(トプコン)があった板橋区。それから品川区、日本工学(ニコン)の聖地たる大井町工場にはヘンな屁理屈を付けて仕事で訪問したことがある。かつては光学ガラスのるつぼから出る煙の色で調子を判断したのだとか。特にグッズなどはもらえなかった。
吉祥寺の武蔵野公会堂(2024/8/3)。むかし武蔵野市の仕事で市民ヒアリングをやったことがあるが音楽を聴くのははじめて。
Fabian Almazan (p)
Linda May Han Oh (b)
ファビアンは9年前に、リンダは10年前にニューヨークで観て以来。ふたりともそのときの演奏よりも華やかになっていた。ピアノは場を支配できる力をもった楽器だが、その権力にもたれかかることなくいい距離感。ファビアンの<Jaula>は、かれがテレンス・ブランチャードのバンドメンバーとして訪れた南アにおいてネルソン・マンデラが収監されていた場所を見たときの記憶から書いたものだという。アパルトヘイトの暗い歴史とは対照的に夢見るようなフレーズもあり、とても印象的だった。
●ファビアン・アルマザン
ファビアン・アルマザン『This Land Abounds With Life』(2018-19年)
マリア・グランド『Magdalena』(2018年)
アダム・ラーション@Smalls(2015年)
ジャスティン・ブラウン『NYEUSI』(2015年)
ジム・スナイデロ『Main Street』(2014年)
テレンス・ブランチャード『Magnetic』(2013年)
●リンダ・オー
ファビアン・アルマザン『This Land Abounds With Life』(2018-19年)
ジム・スナイデロ『Main Street』(2014年)
ジェリ・アレン、テリ・リン・キャリントン、イングリッド・ジェンセン、カーメン・ランディ@The Stone(2014年)
パスカル・ルブーフ『Pascal's Triangle』(2013年)
サラ・マニング『Dandelion Clock』、『Harmonious Creature』(2009、13年)
上尾のbarber Fuji(2024/7/29)、神田のPOLARIS(7/30)。
Joëlle Léandre (contrabass)
Otomo Yoshihide 大友良英 (g) (6/30)
●ジョエル・レアンドル
タイガー・トリオ『Map of Liberation』(2018年)
イレーネ・シュヴァイツァーの映像(2006年)
●大友良英
大友良英+類家心平@水道橋Ftarri(2024年)
ONJQ@新宿ピットイン(2024年)
大友良英+イヌイジュン+西村雄介@大久保ひかりのうま(2024年)
大友良英@水道橋Ftarri(2024年)
大友良英 X 田中鮎美 "session"@公園通りクラシックス(2024年)
TRY ANGLE/大友良英+川島誠+山崎比呂志@なってるハウス(2022年)
大友良英+川島誠『DUO』(Jazz Right Now)(2021年)
大友良英+川島誠@山猫軒(2021年)
リューダス・モツクーナス+大友良英+梅津和時@白楽Bitches Brew(JazzTokyo)(2018年)
大友良英+マッツ・グスタフソン@GOK Sound(2018年)
阿部芙蓉美『EP』(2014年)
ペーター・ブロッツマンの映像『Concert for Fukushima / Wels 2011』(2011年)
ジョン・ブッチャー+大友良英、2010年2月、マドリッド(2010年)
井上剛『その街のこども 劇場版』(2010年)
『その街のこども』(2010年)
大友良英+尾関幹人+マッツ・グスタフソン 『ENSEMBLES 09 休符だらけの音楽装置展 「with records」』(2009年)
サインホ・ナムチラックの映像(2008年)
大友良英の映像『Multiple Otomo』(2007年)
『鬼太郎が見た玉砕』(2007年)
原みどりとワンダー5『恋☆さざなみ慕情』(2006年)
テレビドラマ版『クライマーズ・ハイ』(2003年)
代々木上原のhako gallery(2024/7/21, 23)。
Mamiko Hosokawa 細川麻実子 (dance)
Guests:
Ayako Kanda 神田綾子 (voice)
Tatsuo Kondo 近藤達郎 (key)
Tomomi Fukagawa 深川智美 (perc)
m.yoshihisaさんが撮りためた細川麻実子さんの写真展が開かれ、それを記念して5夜のライヴが行われた。足を運んだのはゲストが神田綾子さん(ヴォイス)の回と、近藤達郎さん(鍵盤)・深川智美さん(打楽器)の回。細川さんのダンスはそれぞれまったく違っていた。
神田さんの声はナラティブな物語にも慣性という閉じた論理にも堕することがない。その微細な変化に沿って(呼応して、という授受のヴェクトルはない)、細川さんはさまざまなフォルムを作る。時間の流れも一様ではなくときに逆方向を感じさせる局面があって、そのときは神田さんも声を吸うようにして時間を逆行させているように思えた。語りの物語性があったとすれば最後に横臥した細川さんの眼の動き。
対照的に鍵盤の和音も七色の打音も物語的で、それが標題音楽でない即興であるために、日常生活のフシギに道が通じている。そのフシギとはシュルレアリスムのはじまりにあった異化や客観的偶然のようでもあり、そうなると細川さんも日常のナチュラルな亀裂を体現する。終盤に細川さんが扉を開けて外に消え、それを気にした観客(ピアノの照内央晴さん)が様子を見に行くというところまで、ねらいの範囲内だったのではないかというおもしろさ。
m.yoshihisaさんの写真集も3枚の写真パネルも得てしまった。やっぱり動きがあっても静けさを感じさせるものだった。
Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8
●神田綾子
神田綾子+楠直孝+吉木稔@東中野セロニアス(2024年)
神田綾子+土屋秀樹@池袋Flat Five(2024年)
カーステン・キャリー+神田綾子@千駄木Bar Isshee(2024年)
北神田@渋谷Bar Subterraneans(2024年)
イェーナ・チャング+神田綾子@千駄木Bar Isshee(2024年)
神田綾子+田村夏樹+藤井郷子+アンドリュー・ドルーリー@公園通りクラシックス(2023年)
神田綾子+楠直孝@池袋Flat Five(2023年)
吉田達也+神田綾子+伊藤志宏@東中野セロニアス(2023年)
神田綾子+楠直孝@池袋Flat Five(2023年)
林栄一+吉田達也+神田綾子@公園通りクラシックス(2023年)
山本達久+神田綾子@代々木上原Hako Gallery(2023年)
神田綾子+土屋秀樹@池袋Flat Five(2023年)
林栄一+山本達久+神田綾子+ルイス稲毛@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)(2023年)
神田綾子+柳川芳命+内田静男@渋谷Bar subterraneans(JazzTokyo)(2023年)
おーたかずお+神田綾子@大阪堺筋本町ミュージックスポット satone(聰音)(2022年)
吉田達也+神田綾子+加藤一平@中野坂上Aja(2022年)
MMBトリオ with 神田綾子・ルイス稲毛/林栄一@なってるハウス、cooljojo(JazzTokyo)(2022年)
神田綾子+大澤香織+西嶋徹@大泉学園インエフ(2022年)
カール・ストーン+吉田達也+神田綾子 with 小林径@落合Soup(JazzTokyo)(2022年)
米澤一平+神田綾子@日本橋Double Tall Art & Espresso Bar(2022年)
吉田達也+加藤崇之+神田綾子@公園通りクラシックス(2022年)
神田綾子+ルイス稲毛@東北沢OTOOTO(2022年)
日本天狗党と時岡秀雄そして神田綾子@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2022年)
吉田達也+神田綾子+纐纈雅代@公園通りクラシックス(2022年)
シェーン・ボーデン+神田綾子+Rohco@東北沢OTOOTO(2022年)
神田綾子+大澤香織+西嶋徹@大泉学園インエフ(2022年)
神田綾子+三上寛@なってるハウス(JazzTokyo)(2021年)
吉田達也+神田綾子+細井徳太郎@公園通りクラシックス(2021年)
神田綾子+矢部優子+遠藤ふみ@大泉学園インエフ(2021年)
神田綾子+細井徳太郎+岡川怜央@水道橋Ftarri(JazzTokyo)(2021年)
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
柳川芳命+照内央晴+神田綾子@なってるハウス(2021年)
細田茂美+神田綾子@高円寺グッドマン(2021年)
神田綾子+真木大彰@Permian(2021年)
纐纈雅代+神田綾子@六本木Electrik神社(JazzTokyo)(2021年)
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
神田綾子+纐纈雅代@下北沢No Room for Squares(2021年)
新年邪気祓いセッション@山猫軒(2021年)
マクイーン時田深山+神田綾子@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)(2020年)
岡田ヨシヒロ@池袋Flat Five(2020年)
神田綾子+森順治@横濱エアジン(JazzTokyo)(2020年)
神田綾子+北田学@渋谷Bar Subterraneans(動画配信)(2020年)
●深川智美
照内央晴+深川智美+助川久美子@なってるハウス(2022年)
千駄木のBar Isshee(2024/7/26)。
MIYA (flute modular, 能管)
Yuma Takeshita 竹下勇馬 (electro-b, self-made instrument)
近いのか遠いのか判断しかねるふたりの共演。MIYAさんはインタビューにおいてモジュラー使用を未来からのアプローチだと話した。時間の流れということでいえば、たしかに聴こえてくる音は先行するなにかを受け継いでのものではないし、音が現れることで先行する音に位置が与えられるようなところがある。竹下さんの自作楽器は自律的に動くようでありながら操作されてもいる。その半自律性のありようもまた時間を別次元に追いやっているようでおもしろい。
Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8
●Miya
インプロヴァイザーの立脚地 vol.21 MIYA(JazzTokyo)(2024年)
謝明諺・2024年6月の日本ツアー(JazzTokyo)(2024年)
ことばと即興音楽の夕@月花舎・ハリ書房(2024年)
「月花舎 Miyaを語る」@神保町月花舎・ハリ書房(2024年)
MIYA+中村としまる@千駄木Bar Isshee(2024年)
そらの下、わらの家@公園通りクラシックス(2024年)
MIYA+田中悠美子@千駄木Bar Isshee(2024年)
松本泰子+庄﨑隆志+齋藤徹@横濱エアジン(『Sluggish Waltz - スロッギーのワルツ』DVD発売記念ライヴ)(2019年)
●竹下勇馬
サラダマイカル富岡製糸場グループ 、フジワラサトシ+遠藤ふみ+阿部真武@神保町試聴室(2023年)
中村としまる+沼田順+サム・アンドレア+竹下勇馬@なってるハウス(2023年)
インプロヴァイザーの立脚地 vol.8 竹下勇馬(JazzTokyo)(2023年)
People, Places and Things × Ex@小岩BUSHBASH(2022年)
森下周央彌+竹下勇馬+増渕顕史@Ftarri(2021年)
のっぽのグーニー+竹下勇馬、阿部薫没有未来@大崎l-e(2019年)
Hubble Deep Fields@Ftarri(2019年)
高島正志+竹下勇馬+河野円+徳永将豪「Hubble Deep Fields」@Ftarri(2018年)
Zhu Wenbo、Zhao Cong、浦裕幸、石原雄治、竹下勇馬、増渕顕史、徳永将豪@Ftarri(2018年)
高島正志+河野円+徳永将豪+竹下勇馬@Ftarri(2018年)
TUMO featuring 熊坂路得子@Bar Isshee(2017年)
竹下勇馬+中村としまる『Occurrence, Differentiation』(2017年)
二コラ・ハイン+ヨシュア・ヴァイツェル+アルフレート・23・ハルト+竹下勇馬@Bar Isshee(2017年)
『《《》》 / Relay』(2015年)
『《《》》』(metsu)(2014年)
ブルーノート東京(2024/7/22)。
Ambrose Akinmusire (tp)
Sam Harris (p)
Harish Raghavan (b)
Justin Brown (ds)
『A Rift in Decorum: Live at the Village Vanguard』と同編成。同盤がそうであったようになんの衒いもなく、敢えて向こう受けをねらうでもなく、堂々とプレイするのみ。アキンムシーレのソロは、しっとりとしたグラデーションや、エモーショナルなものに固執しない潔さがやはりすばらしい。サム・ハリスが次の展開をねらう探索もまた良い。そして未来からビートをリアルタイムに持ち込むかのような、ジャスティン・ブラウンの異次元のドラミング。
●アンブローズ・アキンムシーレ
ウォルフガング・ムースピール『Where the River Goes』(2018年)
アンブローズ・アキンムシーレ『A Rift in Decorum: Live at the Village Vanguard』(2017年)
メアリー・ハルヴァーソン『Code Girl』(2016年)
トム・ハレル『Something Gold, Something Blue』(2015年)
トム・ハレル@Village Vanguard(2015年)
アンブローズ・アキンムシーレ『The Imagined Savior is Far Easier to Paint』(2014年)
ジェン・シュー『Sounds and Cries of the World』(2014年)
アーチー・シェップ『Attica Blues Orchestra Live / I Hear the Sound』(2013年)
タールベイビー『Ballad of Sam Langford』(2013年)
デイナ・スティーブンス『That Nepenthetic Place』(2010年)
ミシェル・ポルタル『Bailador』(2010年)
アンブローズ・アキンムシーレ『Prelude』(2008年)
ヴィジェイ・アイヤー『In What Language?』(2003年)
入谷のなってるハウス(2024/7/15)。
Yasuhiro Usui 臼井康浩 (g)
Katsuaki Komiya 小宮勝昭 (ds)
Guest:
Kenji Sato 佐藤研二 (b)
なにしろ臼井・小宮デュオのヴァイナル『undulation』が印象的だったのでレコ発も観なければならなかった。そして臼井さんはやはりギターをマテリアルとして扱っていたし、小宮さんはいちプレイヤーというよりステージの不動の核だった。ここにゲストの佐藤研二さんが入ると外在的なグルーヴと時間を持ち込んだようなあんばいになって、またデュオとは別の性格の盛り上がりをみせた。
ドラマーの野々山玲子さんは今回はプロデューサーに徹するようなかたちで同行なさっていた。あれこれ名古屋事情などおしゃべり。
Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8, Leica Elmarit 90mmF2.8 (M)
●臼井康浩
臼井康浩+小宮勝昭『undulation』(JazzTokyo)(2023年)
塚本真一+小宮勝昭、ROW(柳川芳命+臼井康浩+野々山玲子)@入谷なってるハウス(2023年)
『Impro × Groove』(JazzTokyo)(2023年)
ROW project@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2022年)
●小宮勝昭
臼井康浩+小宮勝昭『undulation』(JazzTokyo)(2023年)
塚本真一+小宮勝昭、ROW(柳川芳命+臼井康浩+野々山玲子)@入谷なってるハウス(2023年)
『Impro × Groove』(JazzTokyo)(2023年)
大泉学園のin F(2024/7/15)。
Keiki Midorikawa 翠川敬基 (cello)
Takeharu Hayakawa 早川岳晴 (b)
体調が心配な翠川さんが出演するというので駆けつけた。ポルタメントでありながら微細に震えて音が見え隠れする、そしてなにかを含み持っている。そのあたりが翠川さんのセクシーさのひとつだろう。早川さんのアタックが予想以上に柔らかいのも印象的。富樫雅彦の<Valencia>なんてすごく良かった。
iphone
●翠川敬基
ロシアのうた@音や金時(2023年)
喜多直毅+翠川敬基+久田舜一郎@下北沢Lady Jane(2022年)
ロシアのうた@音や金時(2021年)
Fado-mo-two@in F(2020年)
ロシアのうた@音や金時(2020年)
喜多直毅+翠川敬基+角正之@アトリエ第Q藝術(2019年)
ファドも計画@in F(2018年)
夢Duo『蝉時雨 Chorus of cicadas』(2017-18年)
翠川敬基+齋藤徹+喜多直毅@in F(2017年)
早川岳晴『kowloon』(2002年)
1999年、井上敬三(1999年)
翠川敬基『犬の細道』(1992年)
高柳昌行+ペーター・コヴァルト+翠川敬基『Encounter and Improvisation』(1983年)
ペーター・コヴァルトのソロ、デュオ(1981、91、98年)
富樫雅彦『かなたからの声』(1978年)
翠川敬基『完全版・緑色革命』(1976年)
沖至『Live at Jazz Spot Combo 1975』(1975年)
富樫雅彦『風の遺した物語』(1975年)
●早川岳晴
渡辺隆雄+早川岳晴『Hums For Midnight Amble』(2018年)
早川岳晴『kowloon』(2002年)
生活向上委員会大管弦楽団『This Is Music Is This?』(1979年)
水道橋のFtarri(2024/7/13)。
Otomo Yoshihide 大友良英 (turntables, g)
Shinpei Ruike 類家心平 (tp, cor)
このふたりでデュオを演るのははじめてだというけれど、それが奏功したのか、それとも意外なのか、緊張感と爆発力とが共存する素晴らしい演奏だった。前半は短いものをいくつか、後半はひとつながりのもの。互いの出す音に寄るときは鋭角的でもありユーモアもある。大友さんの2種のターンテーブルは時間を否応なく駆動し、硬質な音を響かせるギターはそれまで流れてきた時間のことを意識させる事件として立ち現れた。
Fuji X-E2, XF35mmF1.4
●大友良英
ONJQ@新宿ピットイン(2024年)
大友良英+イヌイジュン+西村雄介@大久保ひかりのうま(2024年)
大友良英@水道橋Ftarri(2024年)
大友良英 X 田中鮎美 "session"@公園通りクラシックス(2024年)
TRY ANGLE/大友良英+川島誠+山崎比呂志@なってるハウス(2022年)
大友良英+川島誠『DUO』(Jazz Right Now)(2021年)
大友良英+川島誠@山猫軒(2021年)
リューダス・モツクーナス+大友良英+梅津和時@白楽Bitches Brew(JazzTokyo)(2018年)
大友良英+マッツ・グスタフソン@GOK Sound(2018年)
阿部芙蓉美『EP』(2014年)
ペーター・ブロッツマンの映像『Concert for Fukushima / Wels 2011』(2011年)
ジョン・ブッチャー+大友良英、2010年2月、マドリッド(2010年)
井上剛『その街のこども 劇場版』(2010年)
『その街のこども』(2010年)
大友良英+尾関幹人+マッツ・グスタフソン 『ENSEMBLES 09 休符だらけの音楽装置展 「with records」』(2009年)
サインホ・ナムチラックの映像(2008年)
大友良英の映像『Multiple Otomo』(2007年)
『鬼太郎が見た玉砕』(2007年)
原みどりとワンダー5『恋☆さざなみ慕情』(2006年)
テレビドラマ版『クライマーズ・ハイ』(2003年)
●類家心平
ONJQ@新宿ピットイン(2024年)
類家心平+山田貴子@下北沢No Room for Squares(2022年)
有本羅人+類家心平+細井徳太郎+池澤龍作+レオナ@神保町試聴室(2021年)
The Music of Anthony Braxton ~ アンソニー・ブラクストン勉強会&ライヴ@KAKULULU、公園通りクラシックス(JazzTokyo)(2019年)
森山威男 NEW YEAR SPECIAL 2019 その1@新宿ピットイン(2019年)
類家心平『Lady's Blues』(2018年)
永武幹子+類家心平+池澤龍作@本八幡cooljojo(2018年)
東京ザヴィヌルバッハ・スペシャル@渋谷The Room(2018年)
TAMAXILLE『Live at Shinjuku Pit Inn』(2017年)
森山威男3Days@新宿ピットイン(2017年)
ナチュラル・ボーン・キラー・バンド『Catastrophe of Love Psychedelic』(2015-16年)
RS5pb@新宿ピットイン(2016年)
白石雪妃×類家心平DUO(JazzTokyo)(2016年)
白石雪妃+類家心平@KAKULULU(2016年)
齋藤徹+類家心平@sound cafe dzumi(2015年)
板橋文夫『みるくゆ』(2015年)
森山・板橋クインテット『STRAIGHTEDGE』(2014年)
これが文庫化されるとき世界が滅びるという都市伝説があり、それまでに再読しようと思っていたが忙しくて間に合わなかった。しかし世界はまだ存続している。文庫化が世界を滅亡させる作品にはウンベルト・エーコ『薔薇の名前』もあって、つまり「or条件」ではなく「and条件」にちがいない。滅亡をくい止めるためにはミシェル・フーコー『監獄の誕生』なども伝説に加えておきたい。
それにしてもわけがわからない(前に読んだのは30年前でほとんど覚えていない)。「四年十一ヵ月と二日、雨は降りつづいた」ってなんだ。屋敷や土地が滅びてゆく描写なんてくらくらする。マルケスの長編のなかでは、「おふくろよ、ベンディシオン・アルバラドよ、」と何度も呼び掛ける『族長の秋』にも圧倒された。繰り返しを可能にする力というものがあるのだな。
越生の山猫軒(2024/7/6)、渋谷の公園通りクラシックス(2024/7/8)。
Kang Tae Hwan 姜泰煥 (as)
Midori Takada 高田みどり (perc)
Masahiko Sato 佐藤允彦 (p)
8年ぶりのトン・クラミ来日公演。
高田みどりさんと佐藤允彦さんによる当意即妙の即興は魔術的といってもよいほどのものだった。加えて、なんども観ているはずの姜泰煥さんの演奏には驚かされるばかり。循環呼吸で音を出し続けながら右手でタッピングのような刺激を与え、左手と身体全体で流れの勢いを激しく変える。ブレスにもタンギングにも実に多くの貌がある。そしてカラフルな濁流のごとき音。姜さんの真後ろから観ていると頬も背中も原始の生物のように動き続ける。
Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8, Leica Elmarit 90mmF2.8 (M)
●姜泰煥
崔善培さんのこと
姜泰煥@下北沢Lady Jane(2019年)
TON KLAMI@東京都民教会(2016年)
映像『ユーラシアンエコーズII』(2013年)
ユーラシアンエコーズ第2章(2013年)
姜泰煥『素來花』(2011年)
姜泰煥・高橋悠治・田中泯(2008年)
姜泰煥・高橋悠治・田中泯(2)(2008年)
大倉正之助『破天の人 金大煥』(2005年)
姜泰煥+美妍+朴在千『Improvised Memories』(2002年)
姜泰煥+高田みどり『An Eternal Moment / 永遠の刹那』(1995年)
TON-KLAMI『Prophecy of Nue』(JazzTokyo)(1995年)
『ASIAN SPIRITS』(1995年)
サインホ・ナムチラックとサックスとのデュオ(1992-96年)
●高田みどり
TON KLAMI@東京都民教会(2016年)
姜泰煥+高田みどり『An Eternal Moment / 永遠の刹那』(1995年)
TON-KLAMI『Prophecy of Nue』(JazzTokyo)(1995年)
●佐藤允彦
纐纈雅代+佐藤允彦+豊住芳三郎@新宿ピットイン(2020年)
詭弁楽派 vol.1@新宿ピットイン(2020年)
ニュージャズホールって何だ?@新宿ピットイン(2018年)
TON KLAMI@東京都民教会(2016年)
高瀬アキ+佐藤允彦@渋谷・公園通りクラシックス(2016年)
ペーター・ブロッツマン+佐藤允彦+森山威男@新宿ピットイン(2014年)
ペーター・ブロッツマン+佐藤允彦+森山威男『YATAGARASU』(2011年)
佐藤允彦+豊住芳三郎『The Aiki 合気』(1997年)
『ASIAN SPIRITS』(1995年)
TON-KLAMI『Prophecy of Nue』(JazzTokyo)(1995年)
『老人と海』 与那国島の映像(1990年)
翠川敬基『完全版・緑色革命』(1976年)
アンソニー・ブラクストン『捧げものとしての4つの作品』(1971年)