ザ・コメット・イズ・カミング『The Afterlife』(Impulse、-2019年)を聴く。
The Comet Is Coming:
Danalogue (syn)
Betamax (ds)
King Shabaka a.k.a. Shabaka Hutchings (sax)
Joshua Idehen (vo)
Granny (strings)
The Comet Is Coming & Vels Trio (claps)
キング・シャバカことシャバカ・ハッチングスのサックスに、シンセのダナローグ、ドラムスのベータマックスの3人からなるトリオにゲストが入った形。このようなUKシーンの音楽がインパルスから出ている。
これまでの参加作品と同じく、シャバカのサックスははじめは物足りなく聴こえるし、ファラオ・サンダースらの「その筋」へのリスペクトがもろに反映されていて何か言いたくなるかもしれない。だがこれはサウンドなのだ。
ドラムマシーンやシンセが全体を包み込むような中でシャバカがサックスを吹く。従来の(ファラオも含めた)「その筋」のジャズが、その場での自由を得て熱を放出するのとは異なり、コンポジションを中心に大きな流れを創り出し、そこで各人が手作りの音を発する。もちろん大量の汗をかいている。これがおもしろい。ちょっとrabittooの思想にも通じるところがありそうな。
●シャバカ・ハッチングス
サンズ・オブ・ケメット『Your Queen Is A Reptile』(-2018年)
マカヤ・マクレイヴン『Universal Beings』(2017-18年)
ルイス・モホロ『Uplift the People』(2017年)
マブタ『Welcome to This World』(2017年)
アーチー・シェップ『Tribute to John Coltrane』(2017年)