Sightsong

自縄自縛日記

マーティ・ホロベック「Trio I」@蔵前Nui Hostel

2020-01-29 07:40:00 | アヴァンギャルド・ジャズ

蔵前のNui Hostel(2020/1/28)。マーティ・ホロベックの新譜『Trio I』のレコ発ライヴであり、3日間の最終日。最後のセットに間に合った。(無料!)

Marty Holoubek (b)
James Bowers (p)
Shun Ishiwaka 石若駿 (ds)

3人ともここまで腕利きだと観ていて快感。

ジェームス・バウワーズはええっと驚くような外した音を使い、鋭角のタイミングでソロに斬り込んで来る。石若駿のドラミングは変幻自在で、とは言え超然としたありようではなく平然とストリートに溶け込み、凄テクのダンスを踊っているような感覚。そしてマーティ・ホロベックが力強くパーティを駆動している。

ここは場所も良いなあ。みんな旅の途中で(都会だって常に旅)、気持ちよく愉しんでいる。

Nikon P7800

●マーティ・ホロベック
渡辺翔太+マーティ・ホロベック@下北沢Apollo(2020年)
SMTK@下北沢Apollo(2019年)

●石若駿
松丸契『THINKKAISM』(2019年)
SMTK@下北沢Apollo(2019年)
魚返明未『はしごを抱きしめる』(2018年)
北川潔『Turning Point』(2017年)
アーロン・チューライ@新宿ピットイン(2016年)


ユーレ・プカル「Broken Circles」 feat. メリッサ・アルダナ@Sam First

2020-01-29 06:37:30 | アヴァンギャルド・ジャズ

ふたたびロサンゼルスのSam First(2020/1/24)。空港近くなので、深夜便に乗る前にワンセットだけ観ることができた。

Jure Pukl (ts)
Melissa Aldana (ts)
John Escreet (p)
Dave Robaire (b)
Jonathan Pinson (ds)
Guest: unknown (tp)

ユーレ・プカルはスロベニア出身、メリッサ・アルダナはチリ出身、ふたりともNYで活動している。

ユーレの低く太くマッチョなテナーがいたからメリッサの音が際立っておもしろく聴こえた。身体を上下に大きく動かしながら微妙に変化するトーンを使い、その弱さを個性として押し出す、良いソロだった。2017年にメリッサをNYのバードランドで観たときは期待外れで、強いマッチョの横で濃淡を付けて吹くだけでは駄目だろうと思っていたのだが、同じ構図でこの違いはなんだろう。テナー同士だからかな。

ジョン・エスクリートは和音をさまざまな形で繊細に示してくれて、それはもう素晴らしかった。

Nikon P7800

●メリッサ・アルダナ
メリッサ・アルダナ@Birdland(2017年)
メリッサ・アルダナ『Back Home』(2015年)

●ジョン・エスクリート
デイヴィッド・ビニーと仲間たち@Nublu(2017年)
アントニオ・サンチェス@COTTON CLUB(2015年)
デイヴィッド・ビニー『Anacapa』(2014年)
ジョン・エスクリート『Sound, Space and Structures』(2013年)