Sightsong

自縄自縛日記

伊藤志宏+岩川光『TUPANANCHISKAMA - Live Recording 22 Mar. 2019』

2020-04-29 09:51:01 | アヴァンギャルド・ジャズ

伊藤志宏+岩川光『TUPANANCHISKAMA - Live Recording 22 Mar. 2019』(Nomado、2019年)を聴く。

Shikou Ito 伊藤志宏 (p)
Hikaru Iwakawa 岩川光 (quenas)

静かなデュオなのかなと思ったらとんでもない。

伊藤さんは曲の世界の中にすごい加速力で踏み込み、ときに硬くて冷たい光を撒き散らしている。また岩川さんはケーナでこんな音が出せるのかという超絶技巧で暴れまくっている(2本吹きもあるのかな)。

曲はふたりのオリジナルで、それぞれの個性が出ているように思えた。エルメート・パスコアールをも思わせるような、無数の踊る気持ちが詰め込まれた岩川さんの曲。クールな伊藤さんの曲。・・・と思ってもみたが、その見立てを裏切る箇所も多々あって愉しい。

●伊藤志宏
audace@渋谷Bar Subterraneans(2019年)
伊藤志宏+瀬尾高志@稲毛Candy
(2018年)

●岩川光
岩川光『バロッケーナ』@木内ギャラリー(2020年)
岩川光+山崎阿弥@アートスペース.kiten(2018年)


アブ・バース『And She Speaks - A Collection of Ballads』

2020-04-29 09:16:50 | アヴァンギャルド・ジャズ

アブ・バース『And She Speaks - A Collection of Ballads』(catalytic sound、2017年)を聴く。

Ab Baars (ts, cl, shakhachi)

ソロ集。悠然というか、ほとんどワビサビである。時間の進み方が遅すぎて、「Naima」とか「Solitude」とか「Body and Soul」とかの断片が散りばめられているようなのだが、気づく前にいつの間にか他の考え事をしてしまっている。だから尺八もテナーもクラも似たようなものだ。

それにしてもヘンな人だな。去年ビムハウスでICPオーケストラを観たが、そのときもおもしろかった。ピアノの矢部優子さんによると人柄もおもしろいそうである。

●ICP
ICP+Waterlandse Harmonie@アムステルダムBimhuis(2019年)
ICPオーケストラ『Bospaadje Konijnehol』の2枚(1986-91年)