Sightsong

自縄自縛日記

大・タイガー立石展@千葉市美術館

2021-06-12 17:31:54 | アヴァンギャルド・ジャズ
千葉市美術館の「大・タイガー立石展」が最高に愉快。これまで、友人のド・ウーメン氏が案内してくれた有楽町の居酒屋にしまってある大きな衝立に驚いたり、板橋区立美術館所蔵のジョルジョ・デ・キリコのパロディ的な作品に惹かれたりと、限られた作品にしか触れてこなかった。そんなわけでよくわからない巨大な存在だったが、こうして作品をまとめて観てもなおよくわからない存在。すべてのものがぎらぎらと生命力をアピールしている。
《昭和素敵大敵》では古賀春江《海》のパロディ(もとよりこれもコラージュなのだけど)に顔が美空ひばり。つい声を立てて笑ってしまった。不覚。
それにしても、この人が筑豊の出身だったことや、イタリアに渡ってしばらくエットーレ・ソットサスのもとで働いていたことなど、まったく知らなかった。炭鉱も異国の地もすべてエネルギーに転化していたんだな。
せっかくなのでステッカーを買ってきて、メモ帳に貼った。これでさらに有能になった。