Sightsong

自縄自縛日記

ビョーク/cornucopia@東京ガーデンシアター

2023-03-28 22:59:40 | ポップス
痛々しい心の傷を表現した『Vulnicula』からの曲を最初と最後に持ってきたのは、感情を場に直接的に晒そうとしたのかな(最後の<Notget>はたしかにぐっときた)。あとは新しい『Utopia』や『Fossora』からいくつも、『Medulla』の<Show Me Forgiveness>や『Post』の<Isobel>なんかも。
だから歌詞的な物語でつなげているわけではない。提示されたのは、それよりも、フルート隊、アカペラ隊、ハープ、電子ドラムなどの音を思い切り注入した新たなサウンドと映像的演出でこちらを呑むようなイメージの物語。
ビョークを聴いていて思うのは生と死と輪廻。
 
 

吉久昌樹@阿佐ヶ谷ヴィオロン

2023-03-28 07:34:02 | アヴァンギャルド・ジャズ

阿佐ヶ谷のヴィオロン(2023/3/27)。

Masaki Yoshihisa 吉久昌樹 (g, guitalele)

ソロギターって良いなと思わされるのは、弦の音が数メートルくらいのふわりとした空間を作り、その中でスノーボールを見るように物語を感じられること。小さなギタレレもまた相似形ではなく別のかたちのありよう。弦の減衰音からは愉しさもさびしさも伝わってくる。

それは聴く者が中心となった感覚だとして、演者本人は音を出す側でつらくもあるらしい。とくに広くて音が自身に戻ってこないヴィオロンのような場所では。

Fuji X-E2, Rollei Sonnar 85mmF2.8 (M42)

●吉久昌樹
吉久昌樹+照内央晴@阿佐ヶ谷ヴィオロン(2019年)
照内央晴、荻野やすよし、吉久昌樹、小沢あき@なってるハウス(2019年)