Sightsong

自縄自縛日記

神田綾子+楠直孝@池袋Flat Five

2023-12-04 14:21:58 | アヴァンギャルド・ジャズ

池袋のFlatFive(2023/12/2)。

Naotaka Kusunoki 楠直孝(p)
Ayako Kanda 神田綾子 (vo)

スタンダードナンバーとクリスマスソング。ためらいなく歌のイメージをかたちにする神田さんの喉はいつもの通りだが、この日は楠さんのとどまるところを知らない独創的なフレーズに驚いた。もうやりたい放題、しかも相性は最高。

Fuji X-E2, MIR-20M 20mmF3.5 (M42), EBC Fujinon 50mmF1.4 (M42)

●楠直孝
神田綾子+楠直孝@池袋Flat Five(2023年)
NK3@池袋Independence(2021年)
村上寛@池袋Independence(2018年)

●神田綾子

吉田達也+神田綾子+伊藤志宏@東中野セロニアス(2023年)
神田綾子+楠直孝@池袋Flat Five(2023年)
林栄一+吉田達也+神田綾子@公園通りクラシックス(2023年)
山本達久+神田綾子@代々木上原Hako Gallery(2023年)
神田綾子+土屋秀樹@池袋Flat Five(2023年)
林栄一+山本達久+神田綾子+ルイス稲毛@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)(2023年)
神田綾子+柳川芳命+内田静男@渋谷Bar subterraneans(JazzTokyo)(2023年)
おーたかずお+神田綾子@大阪堺筋本町ミュージックスポット satone(聰音)(2022年)
吉田達也+神田綾子+加藤一平@中野坂上Aja(2022年)
MMBトリオ with 神田綾子・ルイス稲毛/林栄一@なってるハウス、cooljojo(JazzTokyo)(2022年)
神田綾子+大澤香織+西嶋徹@大泉学園インエフ(2022年)
カール・ストーン+吉田達也+神田綾子 with 小林径@落合Soup(JazzTokyo)(2022年)
米澤一平+神田綾子@日本橋Double Tall Art & Espresso Bar(2022年)
吉田達也+加藤崇之+神田綾子@公園通りクラシックス(2022年)
神田綾子+ルイス稲毛@東北沢OTOOTO(2022年)
日本天狗党と時岡秀雄そして神田綾子@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2022年)
吉田達也+神田綾子+纐纈雅代@公園通りクラシックス(2022年)
シェーン・ボーデン+神田綾子+Rohco@東北沢OTOOTO(2022年)
神田綾子+大澤香織+西嶋徹@大泉学園インエフ(2022年)
神田綾子+三上寛@なってるハウス(JazzTokyo)(2021年)
吉田達也+神田綾子+細井徳太郎@公園通りクラシックス(2021年)
神田綾子+矢部優子+遠藤ふみ@大泉学園インエフ(2021年)
神田綾子+細井徳太郎+岡川怜央@水道橋Ftarri(JazzTokyo)(2021年)
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
柳川芳命+照内央晴+神田綾子@なってるハウス(2021年)
細田茂美+神田綾子@高円寺グッドマン(2021年)
神田綾子+真木大彰@Permian(2021年)
纐纈雅代+神田綾子@六本木Electrik神社(JazzTokyo)(2021年)
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
神田綾子+纐纈雅代@下北沢No Room for Squares(2021年)
新年邪気祓いセッション@山猫軒(2021年)
マクイーン時田深山+神田綾子@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)(2020年)
岡田ヨシヒロ@池袋Flat Five(2020年)
神田綾子+森順治@横濱エアジン(JazzTokyo)(2020年)
神田綾子+北田学@渋谷Bar Subterraneans(動画配信)(2020年)


永井晶子+神田綾子+アキオ・ジェイムス@神保町試聴室

2023-12-04 14:07:30 | アヴァンギャルド・ジャズ

神保町試聴室(2023/12/1)。

Shoko Nagai 永井晶子 (p, Nintendo DS)
Ayako Kanda 神田綾子 (voice)
Akio Jeimus アキオ・ジェイムス (ds)

永井さんのタッチが強力でまずは驚かされる。グランドピアノならではの響きも相まって、ここと決めた領域に強靭な音楽的バネで斬り込んでゆく。サウンドにさらに拡がりを与えているのは内部に置いたニンテンドーDSであり、リアルタイムで取り込んだ音を下に置いたアンプで増幅して四方に放つ。長いニューヨークでどのような表現を展開しているのだろう。

アキオ・ジェイムスの反応力と瞬発力は沈思黙考と組み合わされているようで、ふたりの音を注意深く観察しては周波数幅の広い擦音や激しい打音を繰り出す。

神田綾子さんはいつも以上に全体を通じてシームレスで、表現のコンビネーションに断絶というものがない。ジェームスさんのアプローチがエネルギーレベルを絶妙なタイミングで高める正のフィードバックだとすれば、神田さんのそれは高める方向と抑制して周囲に拡散させる方向、つまり正と負のフィードバック双方。その結果、強力な3人が大きなサウンドとしてくるまれるものになったと思えた。

Fuji X-E2, MIR-20M 20mmF3.5 (M42), Leica Elmarit 90mmF2.8 (M)

●神田綾子
吉田達也+神田綾子+伊藤志宏@東中野セロニアス(2023年)
神田綾子+楠直孝@池袋Flat Five(2023年)
林栄一+吉田達也+神田綾子@公園通りクラシックス(2023年)
山本達久+神田綾子@代々木上原Hako Gallery(2023年)
神田綾子+土屋秀樹@池袋Flat Five(2023年)
林栄一+山本達久+神田綾子+ルイス稲毛@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)(2023年)
神田綾子+柳川芳命+内田静男@渋谷Bar subterraneans(JazzTokyo)(2023年)
おーたかずお+神田綾子@大阪堺筋本町ミュージックスポット satone(聰音)(2022年)
吉田達也+神田綾子+加藤一平@中野坂上Aja(2022年)
MMBトリオ with 神田綾子・ルイス稲毛/林栄一@なってるハウス、cooljojo(JazzTokyo)(2022年)
神田綾子+大澤香織+西嶋徹@大泉学園インエフ(2022年)
カール・ストーン+吉田達也+神田綾子 with 小林径@落合Soup(JazzTokyo)(2022年)
米澤一平+神田綾子@日本橋Double Tall Art & Espresso Bar(2022年)
吉田達也+加藤崇之+神田綾子@公園通りクラシックス(2022年)
神田綾子+ルイス稲毛@東北沢OTOOTO(2022年)
日本天狗党と時岡秀雄そして神田綾子@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2022年)
吉田達也+神田綾子+纐纈雅代@公園通りクラシックス(2022年)
シェーン・ボーデン+神田綾子+Rohco@東北沢OTOOTO(2022年)
神田綾子+大澤香織+西嶋徹@大泉学園インエフ(2022年)
神田綾子+三上寛@なってるハウス(JazzTokyo)(2021年)
吉田達也+神田綾子+細井徳太郎@公園通りクラシックス(2021年)
神田綾子+矢部優子+遠藤ふみ@大泉学園インエフ(2021年)
神田綾子+細井徳太郎+岡川怜央@水道橋Ftarri(JazzTokyo)(2021年)
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
柳川芳命+照内央晴+神田綾子@なってるハウス(2021年)
細田茂美+神田綾子@高円寺グッドマン(2021年)
神田綾子+真木大彰@Permian(2021年)
纐纈雅代+神田綾子@六本木Electrik神社(JazzTokyo)(2021年)
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
神田綾子+纐纈雅代@下北沢No Room for Squares(2021年)
新年邪気祓いセッション@山猫軒(2021年)
マクイーン時田深山+神田綾子@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)(2020年)
岡田ヨシヒロ@池袋Flat Five(2020年)
神田綾子+森順治@横濱エアジン(JazzTokyo)(2020年)
神田綾子+北田学@渋谷Bar Subterraneans(動画配信)(2020年)

●アキオ・ジェイムス
武田理沙+アキオ・ジェイムス@公園通りクラシックス(2023年)
あきおジェイムス+増渕顕史@不動前Permian(2023年)
広瀬淳二+あきおジェイムス+増渕顕史@不動前Permian(2022年)
照内央晴+柳沢耕吉+あきおジェイムス+本藤美咲@なってるハウス(2021年)


ヨルダン・コストフの2023年冬のツアー

2023-12-04 09:46:26 | アヴァンギャルド・ジャズ

ヨルダン・コストフの2023年冬のツアー(2023/11/27-12/3)。

Photo by m.yoshihisa

2023/11/27(月) 千駄木Bar Issheeにて
with Ganesha (electronics)

ヨルダン・コストフ+Ganesha@千駄木Bar Isshee

2023/11/28(火) 渋谷Bar Subterraneansにて

Yordan Kostov (accordion)
Kohsetsu Imanishi 今西紅雪 (koto)

箏のような楽器は静かに反芻する時間にその響きをたしかめるようなところがあろうかと思うが、この手合わせは必ずしもそうではなかった。静寂や間を次につなげるというよりも、ふたりの指使いが櫛の歯をスムーズにかみ合わせるようにして千変万化。ヨルダンが日本の音階に近づき、<さくらさくら>を引用する効果もあった。

ロマ音楽(ジプシー音楽)は西洋音楽ではなく、ヨルダン曰く、インド音楽、ユダヤのクレズマー、クルド音楽、エジプトの音楽などからコードなどの影響を受けている。マケドニアに生まれたかれの音楽的ルーツのひとつでもあり、それは多ルーツということも意味する。日本の音楽もそのように吸収し昇華しているのかもしれない。

2023/11/29(水) 豪徳寺F★E★Pにて

with the Eastern Echoes – 堀田博喜 (alto sax) + 五十嵐あさか (cello, voice) + 大野慎矢 (gaida, accordion)

2023/11/30(木) 横濱エアジンにて

Yordan Kostov (accordion, p)
Jun Kawasaki 河崎純 (contrabass)

エアジンのピアノを試しに弾いてみたヨルダンはああと感銘を受けた。外にはヤマハとあるが中身はしっかり調律されたスタインウェイ。ファーストセットはすべてピアノであり、左手を固定しつつ右手でその左右を弾くというアコーディオン的な奏法がおもしろいものだった。そして河崎純さんの演奏はやはり素晴らしいもので、スピードも感応も響きもみごと。

Fuji X-E2, MIR-20M 20mmF3.5 (M42), Leica Elmarit 90mmF2.8 (M)

2023/12/3(日) 代々木上原Hako Galleryにて

Yordan Kostov (accordion)
Misaki Motofuji 本藤美咲 (bs, cl, electronics)

最終日に印象深かったのはふたりのコミュニケーション。クラには中音域、バリトンには濁った和音、エレクトロニクスには高音で応じ、音を重ね合わせるヨルダン。もちろん音色だけではない。セカンドセットにおいてはふたりが楽器に応じた「うた」をその場で作っていく。クラでは愉しさ、バリトンでは哀しさ、もろもろを取り込んで、次のなにかが生まれそうな感覚があった。

Fuji X-E2, MIR-20M 20mmF3.5 (M42), EBC Fujinon 50mmF1.4 (M42)

●今西紅雪
山内桂+今西紅雪@不動前Permian(2023年)
「響む 其の六」@東北沢OTOOTO(2023年)
ブライアン・アレン+田中悠美子+今西紅雪(JazzTokyo)(2023年)
フェルナンド・カブサッキ+今西紅雪@神谷町光明寺(2023年)
Entropic Hop/日本ツアー・関東の陣(JazzTokyo)(2023年)
ブライアン・アレン+田中悠美子+今西紅雪@東北沢OTOOTO(2023年)
蓮根魂@なってるハウス(2022年)
障子の穴 vol.4@ZIMAGINE(2020年)
トム・ブランカート+ルイーズ・ジェンセン+今西紅雪+田中悠美子@本八幡cooljojo(JazzTokyo)(2019年)
今西紅雪+S.スワーミナータン@葛西レカ(2019年)
August Moon@浜町August Moon Cafe(2019年)
障子の穴 vol.2@ZIMAGINE(2019年)
今西紅雪「SOUND QUEST 2019 〜谺スル家〜」@千住仲町の家(2019年)
タリバム!+今西紅雪@本八幡cooljojo(JazzTokyo)(2019年)
ピーター・エヴァンス@Jazz Art せんがわ2018(JazzTokyo)(2018年) 

●河崎純
音楽詩劇研究所・ユーラシアンオペラ2022「A Night The Sky was Full of Crazy Stars」@SHIBAURA HOUSE(2022年)
エリ・リャオ+河崎純~台湾歌@ココシバ(2022年)
河崎純 feat. ジー・ミナ『HOMELANDS – Eurasian Poetic Drama –』(JazzTokyo)(2018年-)
ユーラシアンオペラ東京2018(Incredible sound vision of Eurasia in Tokyo)@スーパーデラックス(2018年)

●本藤美咲
インプロヴァイザーの立脚地 vol.12 本藤美咲(JazzTokyo)(2023年)
トリスタン・ホンジンガー+本藤美咲+宮坂遼太郎@公園通りクラシックス(2023年)
Entropic Hop/日本ツアー・関東の陣(JazzTokyo)(2023年)
Ensemble 響む@入間市文化創造アトリエ・アミーゴ ホール(2023年)
阿部真武+本藤美咲@水道橋Ftarri(2023年)
池田千夏+本藤美咲@下北沢Apollo(2023年)
People, Places and Things × Ex@小岩BUSHBASH(2022年)
本藤美咲+岡千穂@Ftarri(2022年)
本藤美咲+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)
照内央晴+柳沢耕吉+あきおジェイムス+本藤美咲@なってるハウス(2021年)