Sightsong

自縄自縛日記

アレホ・カルペンティエール『バロック狂騒曲』

2023-12-10 11:28:11 | 中南米

アレホ・カルペンティエール『バロック狂騒曲』(水声社、原著1979年)。

かつてサンリオSF文庫で出ていたもので、この水声社版も基本的には同じ鼓直の名訳。コンサートが始まる前にあらためて読んだ。やはりくらくらする。

傑作『失われた足跡』は河を遡上しながら時間も遡ってゆくものだったが、これはヨーロッパとアメリカの間で時空間が錯綜する。最後にイタリアの劇場に天才ルイ・アームストロングが現れ、〈Go Down Moses〉を吹き始めるシーンなんて圧巻。うわあ。

「この曲が真鍮の朝顔を伝いながら昇っていく劇場の天井には、おそらくティエポロの明るい筆になる、妙なる歌を唱する薔薇色の肌の楽人たちが飛んでいる姿が描かれていた。」

G・G・マルケス『戒厳令下チリ潜入記』、ドキュメンタリー『将軍を追いつめた判事』
アレホ・カルペンティエル『時との戦い』
アレホ・カルペンティエル『バロック協奏曲』


Tam Thi Pham, Dong Zhou, elisELIS, Daria Geske - TRYPTOPHYLIA@若葉町ウォーフ

2023-12-10 11:21:14 | アヴァンギャルド・ジャズ

若葉町ウォーフにて、YPAMフリンジのプログラム(2023/12/9)。

ドイツ在住のアーティストたちによる素晴らしいステージ。

始まるとその場に紐を張り巡らせ、がんじがらめの中で、ドン・ジョーさんは自ら編んだニットで自分の目や口を不自由にする。エリスエリスさんも自縄自縛、現代社会そのものだ。タム・ティ・ファムさんは出身国ヴェトナムの弦楽器ダン・バウを使うが、シンプルであるだけに持ち歩き、横臥して抱え上げ、その使い方は一様ではない。そして三者の愛の交感がある。

このステージは今日(2023/12/10)も昼夜公演があり、タムさんは翌12/11に水道橋のFtarriにも登場する。インプロヴァイザーとしてのタムさんにも要注目。.

Fuji X-E2, MIR-20M 20mmF3.5 (M42), Leica Elmarit-M 90mmF2.8 (M)


マタナ・ロバーツ『Coin Coin Chapter Five: In The Garden…』(JazzTokyo)

2023-12-10 11:18:05 | アヴァンギャルド・ジャズ

#2289『マタナ・ロバーツ/Coin Coin Chapter Five: In The Garden…』 – JazzTokyo

●マタナ・ロバーツ
My Pick 2019(JazzTokyo)(2019年)
マタナ・ロバーツへのインタビュー(JazzTokyo)(2019年)
2018年ベスト(JazzTokyo)
マタナ・ロバーツ@スーパーデラックス(2018年)
マタナ・ロバーツ「breathe...」@Roulette(2017年)
マタナ・ロバーツ『Coin Coin Chapter Three: River Run Thee』(2015年)
マタナ・ロバーツ『Always.』(2014年)
マタナ・ロバーツ+サム・シャラビ+ニコラス・カロイア『Feldspar』(2011年)
マタナ・ロバーツ『The Chicago Project』(-2007年)
アイレット・ローズ・ゴットリーブ『Internal - External』(2004年)
Sticks and Stonesの2枚、マタナ・ロバーツ『Live in London』(2002、03、11年)
アーシュラ・K・ル・グィン『世界の合言葉は森』


インプロヴァイザーの立脚地 vol.14 長沢哲(JazzTokyo)

2023-12-10 11:12:19 | アヴァンギャルド・ジャズ

インプロヴァイザーの立脚地 vol.14 長沢哲 – JazzTokyo

Fuji X-E2, Pentax SMC Takumar 50mmF1.4 (M42)

●長沢哲
長沢哲+阿部真武@Ftarri(2023年)
長沢哲+遠藤ふみ@神保町試聴室(2023年)
長沢哲+阿部真武@Ftarri(2023年)
長沢哲+遠藤ふみ@神保町試聴室(2023年)
長沢哲+矢萩竜太郎+木村由+かみむら泰一+いずるばワークショップ@いずるば(2022年)
長沢哲+遠藤ふみ@神保町試聴室(2022年)
長沢哲+かみむら泰一@東北沢OTOOTO(2019年)
長沢哲ソロ~齋藤徹さんに捧ぐ@本八幡cooljojo(2019年)
長沢哲+清水一登+向島ゆり子@入谷なってるハウス(2019年)
蓮見令麻+長沢哲@福岡New Combo(2019年)
長沢哲+齋藤徹@ながさき雪の浦手造りハム(2018年)
長沢哲+近藤直司+池上秀夫@OTOOTO(2018年)
齋藤徹+長沢哲+木村由@アトリエ第Q藝術(2018年)
#07 齋藤徹×長沢哲(JazzTokyo誌、2017年ベスト)
長沢哲『a fragment and beyond』(2015年)