山口真文『Let Your Mind Alone』(Spice of Life、2017年)を聴く。
山口真文 (ts, ss)
東海林由孝 (g)
奥村美里 (p)
小牧良平 (b)
小松伸之 (ds)
山口真文さんのプレイを観たのはもう90年代のことで、ちょっとウェイン・ショーター風のミステリアスなフレージングで、そのときはあまり届いてはこなかった。同時期に、向井滋春『J5』でのプレイも高評価だったわけだけれど。
そんなわけで音源自体を聴くのも久しぶりなのだが、テナーもソプラノも素晴らしい。透明感があって、奇を衒ったり感情を直接的にぶつけることがなく、音色に微妙に変化が付けられて、達人的なコントロールに聴こえる。