デイヴィッド・マレイ feat. ソール・ウィリアムズ『Blues for Memo』(Agate/impartmaint、2015年)を聴く。
Infinity Quartet:
David Murray (ts, bcl)
Orrin Evans (p)
Nasheet Waits (ds)
Jaribu Shadid (b)
featuring
Saul Williams (poetry, spoken word)
Craig Harris (tb) (4, 5, 6, 9)
Pervis Evans (vo) (8, 10, 12)
Jason Moran (fender rhodes) (4, 6)
Aytac Dogan (kanun) (4)
Mingus Murray (g) (6)
デイヴィッド・マレイは一時代を築いた天才だし、ライヴの凄みは身をもって体感したし、大好きなアルバムも多いし、テナーの少し外れた音もバスクラがフレーズに戻ってぴたりとキメるところも最高だし。
というわけでマレイがどんなにdisられても擁護していたのだが、やはりもはや味おじさんとなってここが限界であることは否定できない。いやブロウは相変わらずカッチョいいのだが、もう残念ながら爆発力や突破力はない。何だか悲しくなってきた。息子のミンガス・マレイなんて大したことないのに縁故で参加させたりして(ビッグバンドでの来日時もそうだった)。もー。
それはそれとして、オリン・エヴァンスは良い。一音一音が重くてブルージーで、もっと評価されるべきである。
●デイヴィッド・マレイ
デイヴィッド・マレイ+ジェリ・アレン+テリ・リン・キャリントン『Perfection』(2015年)
デイヴィッド・マレイ・ビッグ・バンド featuring メイシー・グレイ@ブルーノート東京(2013年)
デイヴィッド・マレイ『Be My Monster Love』、『Rendezvous Suite』(2012、2009年)
ブッチ・モリス『Possible Universe / Conduction 192』(2010年)
ワールド・サキソフォン・カルテット『Yes We Can』(2009年)
デイヴィッド・マレイの映像『Saxophone Man』(2008、2010年)
デイヴィッド・マレイ『Live at the Edinburgh Jazz Festival』(2008年)
デイヴィッド・マレイの映像『Live in Berlin』(2007年)
マル・ウォルドロン最後の録音 デイヴィッド・マレイとのデュオ『Silence』(2001年)
デイヴィッド・マレイのグレイトフル・デッド集(1996年)
デイヴィッド・マレイの映像『Live at the Village Vanguard』(1996年)
ジョルジュ・アルヴァニタス+デイヴィッド・マレイ『Tea for Two』(1990年)
デイヴィッド・マレイ『Special Quartet』(1990年)
デイヴィッド・マレイ『Live at the Lower Manhattan Ocean Club』(1977年)
●オリン・エヴァンス
オリン・エヴァンス+エリック・レヴィス@新宿ピットイン(2016年)
オリン・エヴァンスのCaptain Black Big Band @Smoke(2015年)
オリン・エヴァンス『The Evolution of Oneself』(2014年)
オリン・エヴァンス『"... It Was Beauty"』(2013年)
タールベイビー『Ballad of Sam Langford』(2013年)
ウェイン・エスコフェリー『Live at Firehouse 12』(2013年)