神楽坂の大洋レコードをときどき覗く。中南米の音楽をあまり知らないわたしにとっては、試聴もできて、コメントが付してあって、店長さんにアドバイスなんかもいただける、貴重な出会いの場である。最近入手したものは、マテレレ・クアルテート『Suquipuquero』(2012年)。
Matereré cuarteto
Mauricio Bernal (marimba, accordeon)
Oscar Peralta (g)
Gonzálo Carmelé (b)
Cacho Bernal (perc)
Guests:
Ramón Ayala (vo) (2)
Coqui Ortíz (vo) (6)
Eugenio Zeppa (cl) (12)
マリンバとアコーディオンのマウリシオ・ベルナル、ギターのオラシオ・カスチージョ、パーカッションのカチョ・ベルナルのトリオがマテレレ、さらにベースのゴンサロ・カルメレが加わってマテレレ・クアルテート。アルゼンチンの面々である。
アコーディオンという楽器はなぜここまで懐かしさや街の雑踏の雰囲気を持っているのだろう。ベルナルのマリンバは、重力に従って自重でころんころんと跳ねるようで、この響きもまた哀しく懐かしい。つまりベルナルの力量なのか。
中南米には行ったことがない。