Sightsong

自縄自縛日記

大矢内愛史『ひくれてよもはくらく』

2016-05-27 00:39:06 | アヴァンギャルド・ジャズ

大矢内愛史『ひくれてよもはくらく』(Armageddon Nova、2015年)を聴く。

Aishi "fermata" Oyauchi 大矢内愛史 (curved ss)

函館の大ヴェテランによる、カーヴド・ソプラノを使った完全ソロ。冒頭曲が讃美歌の「Abide With Me」みたいだなと思っていたら、何のことはない、それこそが「日暮れて四方は暗く」なのだった。その他の曲は「かぜ」と名付けられた連作。

やはり、音の長い合間にも息を吹き込み続けている。音を出すときにもマウスピースの隙間からエアを放出し、管の中にもエアや唾を吹き込むノイズがしていて、まるで燃費が悪い昔のアメ車のようだ。もちろんそれが人間臭くてとてもいいと思うのである。

●参照
『大矢内愛史の世界 wrong exit』(2014年)
明田川荘之『ライヴ・イン・函館「あうん堂ホール」』(2013年)


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