ジョン・エスクリート『Sound, Space and Structures』(Sunnyside、2013年)を聴く。
John Escreet (p)
John Hebert (b)
Tyshawn Sorey (ds)
Evan Parker (ts, ss)
エヴァン・パーカーが聴きたくて入手したようなものだが、御大のさえずりサックスはいつもの通りである(少し大人しい?)。
ジョン・エスクリートのピアノは、基底音を執拗に叩き続けては駆け上がるところなど、セシル・テイラーを思わせるところもある。だが、テイラーよりも我を発散させず醒めている感覚。
いやそれよりも、頭と耳を混乱に陥れる存在は、何しろわけがわからないタイショーン・ソーリーのドラムスである。ジャズのイディオムをぶん投げて、背後で何か平然と凄いことをしているような・・・。かれが何を狙ってどのように音を発しているのか、誰か教えてほしい。リーダー作も聴いてみたいところ。
●参照
シュリッペンバッハ・トリオ『First Recordings』(エヴァン・パーカー参加)
シュリッペンバッハ・トリオ『Gold is Where You Find It』(エヴァン・パーカー参加)
アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハ『ライヴ・イン・ベルリン』(エヴァン・パーカー参加)
『Rocket Science』(エヴァン・パーカー参加)
ネッド・ローゼンバーグの音って無機質だよな(エヴァン・パーカー参加)
ペーター・コヴァルトのソロ、デュオ(エヴァン・パーカー参加)
ペーター・ブロッツマンの映像『Soldier of the Road』(エヴァン・パーカー登場)
ハン・ベニンク『Hazentijd』(エヴァン・パーカー登場)