ヤスミン・アザイエズ『The 'Jazz' Album』(-2014年)を聴く。
Yasmine Azaiez (vln, vo)
ヤスミン・アザイエズは、チュニジア生まれのヴァイオリニスト・ヴォーカリスト。いちどNYでジョー・モリスとのデュオを観たのだが、不思議な存在だった。彼女の表現をもっと聴いてみたいと思っていたのだが、こんな音源を発表していたとは。
ここで展開しているのは、たとえば、エヴァン・パーカーに捧げた演奏(循環呼吸のようだ)、そのジョー・モリスに捧げた演奏(モリスらしい単音のポコポコしたインプロ)、優しいヴォイスを入れた「Epistrophy」、混沌的な世界にアプローチするようなセシル・テイラーに捧げた演奏。それから彼女のアイデンティティ。
本人は「Enjoy my nonsense.」と解説を締めくくっているが、なるほど魅力的だ。
●ヤスミン・アザイエズ
アグスティ・フェルナンデス+ヤスミン・アザイエズ『Revelation』(2016年)
ジョー・モリス+ヤスミン・アザイエズ@Arts for Art(2015年)