Sightsong

自縄自縛日記

三田の「みの」、ジム・ブラック

2011-08-27 11:23:38 | アヴァンギャルド・ジャズ

写真家の海原修平さんと三田の「みの」で呑む。程なくしてボンバ・レコードの社長さんも現れた。

ボンバ・レコードはドイツのレーベル「Winter & Winter」の輸入販売も行っている。ここから多くの作品を出しているポール・モチアンのスキンヘッドとグラサン姿は迫力だとか、ジム・ブラックはヴェジタリアンゆえご馳走するのに苦労するだとか、「週刊新潮」のひどさだとか、ペンタックスの77mmやライカのエルマリート90mmやヴィゾ用65mmの描写だとか、今やデジタル写真が銀塩に如何に近づくかのステージだとか、ひたすらそんな話。

「みの」は古い店で、演劇をやっている人たちが働いている。秋刀魚の刺身と塩焼、沖縄のもずくなど旨かった。カウンター席の人たちはみんな愉快。また誰かと行きたい店だった。

そんなわけで、今朝、棚からジム・ブラックのCD、『Habyor』(Winter & Winter、2004年)と『Splay』(Winter & Winter、2002年)を取り出して聴く。両方とも、ブラックのドラムスにクリス・スピード(テナーサックス)、ヒルマー・イエンソン(ギター)、スクーリ・スヴェリソン(ベース)という編成である。


奈良美智!

聴きながら本を読んでいると朦朧としてくる。終電で帰って眠いせいもあるが、いやそれよりも、このバンドが形成するアトモスフェアがそうさせているのである。民族音楽的な、あるいはロック的な繰り返しとミニマリズム、そこからの展開であり、次第に場が音楽に支配されていく。特に『Splay』における途中の盛り上がりは凄い。

何でも、Winter & Winterからジム・ブラックのピアノトリオが出るようで、それが今度はどのようなアトモスフェアを持つのか、興味津津だ。

●参照
海原写真の秘密、ヨゼフ・スデク『Prazsky Chodec』
海原修平『消逝的老街』 パノラマの眼、90年代後半の上海
2010年5月、上海の社交ダンス


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