今月の週末は、全て観劇が入っているので、マニアックな内容となることを初めにお知らせします(笑)
今日は新橋演舞場へ『桂春団冶』を観に行って来ました。藤山直美さんと沢田研二さんの舞台です。
「桂春団冶」って、実在の人ですよね?歌もありませんでした?♪~~芸のためなら、女房も泣かす~~♪って・・・・それだけ、自由奔放に生きた人なのでしょうね。
3回結婚しているのですよ。春団冶役はもちろん、ジュリーです。ジュリーって書いて、分かるかな?沢田研二さんは、そう呼ばれて人気がすごかったのですよ。私は、好みではありませんが・・・・それにしても、ジュリーは太ったなぁ~~妖艶な感じの人だったけど、普通の人になってた!
直美さんは2度目の奥さん役。1度目も3度目の奥さんも出てくるんだけど、春団冶ことジュリーがとってもだらしないから、奥さん達がとっても素敵でかっこいい!
「芸人は浮気も芸のこやし!」とか言っちゃって、おくさんも「芸人の妻はやきもちをやかない・・・」なんて言っちゃって、ど~んと構えている。直美さんは妻がいることも知らず、子供が出来ちゃうんだわ。それで、家に押しかけてくると妻がいる!でもね、その妻は直美さんに子供がいると知って、自分から妻の座を去るんだよね。直美さんと結婚して数年後、春団冶はまた別の女性のところばかりに行く。一度は戻ってきて欲しいと頭をさげるのだけど、その気がないとわかるとさっさと夫に見切りをつけて、直美さんも出て行くの。
最初の妻も、2番目の直美さんも未練なんて振り払って、女でなく人として生きる道を選ぶんだよね。その強さと潔さがすごくかっこいいのです。強いけど、女としての情はしっかりもっているし・・・。大正から昭和初期にかけての話だけど、昔の人は大人だよ・・・・なんて、事をつくづく思いました。人として生きる!ことは、なんて、素敵でかっこいいんだろう~~
春団冶は皆に惜しまれて最後は亡くなります。この場面、涙を誘うのですが、じわぁ~~と来たなと思うと、笑いが入り、じわぁ~・・・あはははっ・・・じわぁ~~あはははっの繰り返しになるのです。うまいよね~~
今日の出演者を観て、おや~~?と思ったこと・・・3月までのNHKの朝ドラ「芋・たこ・なんきん」に出ていた人がいっぱいでした。どこかで、観た人だな?と思ったら・・・・気がついた時に声を出しそうになっちゃった(笑)
そうそう、直美さんの舞台はカーテンコールがなくて、芝居が終わったら終わりが多いのだけど、今日は拍手に押されて、珍しくカーテンコールがありました。ジュリーと二人で出てきてご挨拶でした。
最後に、新橋演舞場は何回も行っているけど、舞台が観づらい客席だな~~~前に座っている人がとっても邪魔で見えなくなるのです。どうにかならないかな~~?