今日も行ってきました。いざ、浅草へ・・・・。
今日の演目も2つです。まずは『祇園祭礼信仰記』の金閣寺です。
最初の挨拶で七之助さんが、この演目を「すこし難しい」と紹介していたのですが、確かに・・・でした。
内容は天下を望む松永大膳(獅童さん)が、自ら殺害した足利義輝の母慶寿院(亀鶴さん)と雪姫(亀治郎さん)を捕らえ、金閣寺に立てこもっている所から始まります。
そこへ大膳の家臣軍平(男女蔵さん)が東吉(勘太郎さん)を連れてやってくる。実はこの2人は、大膳を押さえ慶寿院と雪姫を救い出しにきた良い人達なのです。もちろん、初めは大膳に従うフリをするのですが・・・・最後は自分の素性を明かします。立派な人だったのよね~~。
この演目は、獅童さんの悪役ぶりが見どころかな。悪い奴なんですよ~~でも、なんか似合っていた・・・(笑)
勘太郎さんは若い剣士って感じで、爽やか好青年でした。
雪姫の夫、直信は七之助さん。大膳が刑場に送ってしまうから、雪姫と涙ながらに別れます。七之助さんは色白な美しい殿でした。縛られたまま出てきて、そのまま去っていきます。でも、死なない・・・・ちゃんと東吉に守られている設定でした。
もうひとつの見どころは、雪姫の亀治郎さん。桜吹雪の中で、悲しみを表現します。この桜吹雪がすごい量なのです。最初のパラパラから、どっ~~に変わります。今日の画像は、その桜。私の所まで飛んできたものです。ちゃんと花びらの形をしているんですよ。す~~~~ごい量なのに、全部花びら形って・・・・びっくりでした。
女形の亀次郎さんが、藤山直美さんに見えて仕方がなかったです。なんか、似ていたのよね。
2つ目は『与話情浮名横櫛』(よわなさけうきなのよこぐし)
タイトルは難しいけど、切られ与三郎とお富さんの話です。
「ご新造さん・・・やい!お富!」と言うセリフだけは、耳に残っていますが、話は全く知らず今日初でした。一つ目の演目に比べると、セリフのやり取りがはっきりしていて、分かりやすかったです。
それにしても与三郎さん(愛之助さん)は気の毒な人なんですよ。元々、大店の若旦那だったのですが、養子で、後から実子が生まれてしまう。そこで、与三郎さんは身を引いて、わざと放蕩息子になり弟に後を継がせようとする。
遊んでいる時に出会うのが、顔役の妾になっているお富(七之助さん)。美男美女の2人はたちまちに相思相愛に、でも顔役にばれてしまう。あわてて逃げるけど、与三郎さんは半殺しにあい、お富さんは海へ飛び込む。
3年後、与三郎さんは立派な悪党に、お富さんは救われ、助けてくれた多左衛門(男女蔵さん)の囲われ者になっている。
このお富さんの家に、金をたかりに来るのが、与三郎さん。二人とも生きていた事に驚くのだけど、与三郎さんは自分が半死半生の目にあっているのに・・・・と、お富さんを許さない・・・
多左衛門さんは、お富さんを囲っていると言っても、何をするわけでもない。それを与三郎さんは信じないのだけど、実は、多左衛門さんはお富さんの実の兄だったと言うところで終わり。この話はとっても長いんですって。
お富さんは、もとは深川芸者だったと言うことで、とにかくカッコよくいい女なのです。与三郎と再会する場面は、風呂上りの設定なのです。化粧を直したりする姿が、妙に色っぽい・・・
浅草歌舞伎を昼・夜両方観るのは、今回が初めて。いつもどちらかで、両方観たいと思いつつ・・・なかなかね・・・でも、今回は正解だった。だって、七之助さん大活躍だったんだもの・・・。惚れ惚れしました。ますます、ファンですよ。ちょっと、やばいかも・・・。
そして、今日の座席は1階の花道真横だったこともあり、七之助さんをはじめ皆様が何度もすぐそばを通る・・・ん~~~ちょっとドキドキ。
勘太郎さん・七之助さんのおばさまにあたる、波野久里子さんいらしてました。
あ~~~また、すごい長いブログになっちゃった><