寒い日でしたね。寒い中、出来るだけ地上に出ないようにしながら、シアタークリエに行き『放浪記』を観てきました。初観劇です。
たぶん、長い芝居なのだろうと思っていたのですが、案の定休憩含んで5幕の3時間45分!!でも、長さはあまり感じず、芝居をたっぷり堪能しました。
林芙美子さんと言う方は、最後まで何を求めて生きていたのかしら?と感じました。何度も男性に裏切られるのだけど、貪欲に生きていくんですよね。その強さは何から生まれるのだろう?
貧しい生活の中から、「放浪記」を生み出し、晩年はお手伝いさんもいる裕福な生活もするんだけど・・・・・親友の最後のセリフが『あなたはまだ幸せじゃないのね』って・・・・何を求めて、探してたのかな?考えさせられる芝居でした。
こうなると、原作を読みたくなるのですが、手に取ったものの購入せず。だって、まだ読む本がいっぱいあるんだもの。
森光子さんはすごいですよ~~~林芙美子さんの半生ですから、若い頃ももちろんあるのですが、その演技、立派に若さが出ていました。何をしても、(電気をつける時など)ルンルンしてる。動きが早い!!確かに、若い頃は体は軽いし、全てが楽しい雰囲気よね。舞台の中で歳を重ねていく様子が、よくわかりました。それも誇張した演技でなく、自然な演技というのが、森さんのすごいところなんだろうな~~~←偉そうなコメントです。
斉藤晴彦さん・米倉斉加年さん・高畑淳子さん・山本学さんなど、周りの方もとってもいいんです。
迷いながら取ったチケットだけど、行って良かったわ。まさに良いもの観てきました。
ただ、残念なのは、客席のおば様たちのマナー。こういう芝居は・・・って予想してたけどさぁ~~。何故?!喋る?歌う?テレビ見ているんじゃないんだからね!!
一番笑ったのは、開演5分前に案内されてきたおば様。コーヒー片手にとってもゆっくりやってきて、自分の席が分かった瞬間、
『私、トイレに行きたいのだけど、間に合う?』
係りのお姉さん『・・・・・・』そりゃ『・・・・・』にもなるよ。誰も、おば様のトイレ時間なんて分からないって・・・・おば様待ちで開演しないよ!と言いたくなった。
お姉さんは『・・・・あと5分でございます』って答えてた。それしかないよね~~~
コーヒーどうすんだ?と、思ったけど、結局そのおば様はトイレに行き、ぎりぎりに戻ってきたの。それも私の隣へ・・・・その後もいろんな意味で不思議なおば様だったよ。