MID SUMMER CAROL『ガマ王子vsザリガニ魔人』を観てきました。
すごいすごい良かった素敵な舞台だった笑い満載でも涙もあり、簡単に書くとハートフルコメディって言うのかな?温かい話だった今年に入り21公演観ていますが、その中でベスト1にあげてもいいと思ったもの。
出演は、吉田鋼太郎さん・新妻聖子さん・山内圭哉さん・戸次重幸さん・春風亭昇太さん・岡田こうきさん(キが変換できないのでひらがなです)達です。
このチケットは電話先行で取ったのだけど、タイトルが「ガマとザリガニ」でしょう?言うのも照れたけど、復唱したおねえさんも途中で笑ったんだよね。
でも、タイトルをみてあなどってはいけなかったこんなに良い話だとは思わなかったもの。再演なんだけど、その意味がよく分かりました。もし、再々演があったら、絶対行きますよ。行くだけでなく、回りにも自信を持って勧められる舞台です
タイトルは、劇中に出てくる絵本の話なのです。この絵本が物語の軸になっています。舞台の中で劇中劇をするわけです。
物語はクリスマスキャロルとあるだけに、それに近いです。設定は病院です。お医者さんは岡田さんで、看護師さんに新妻さん、他は入院患者さんです。
吉田鋼太郎さんは、一人で会社を興し頑張ってきた人、だから人に弱みなんてみせない!強さだけで頑張る・・・必然的に意地悪で嫌われ者。でもね、ある少女との出会いで、人の優しさに気づかされるのね。そして、絵本を劇にしようと思い立ち、ガマ王子の役をする。いいんだな~~~吉田さん。いつも、蜷川さん演出の舞台しか観てないから、こんな普通の感じは初めてでした。素敵な方ですよね。
実は、この舞台チームナックスの戸次重幸さんが狙いでとりました。好きな俳優さんなんです。そしたら、こんないい舞台で、得した気分です。重幸さんがいなかったら、観に行かなかったよ・・・絶対これって、なんか不思議な感じだよ。
この舞台のもうひとつの良いところは、役者さん達がしっかり自分の役を演じているところだと思う。主役がもちろんいるんだけど、それぞれがしっかり輝いていて素敵なの。
春風亭昇太さんの間の取り方は、さすがだと思うし、新妻さんは今までになく、男性的な役で面白かった。山内さんだって、ちょっと怖いおにいさんの役だけど、泣きのシーンなんてメリハリがあって大笑いさせてもらいました。みなさんがその役にピッタリと感じたのよね。
劇中劇では、重幸さんはアメンボ・新妻さんはメダカ・山内さんはミズスマシ・昇太さんはヤゴになっていました。他にもガマ姫とか出てきます。これだけでも面白いって分かるでしょう
ゲラゲラ笑って、最後にたっぷり泣かされた舞台でした。もう1回観たいぐらいです。