ぷ~さんのブログ

観劇、読書、趣味の手作りなど、日常で感じたことを書き込んでいきます。

万作・狂言十八選 第十回

2009-08-11 23:14:03 | 観劇

タイトルを見ると、お堅い感じがするけど、楽しい狂言を観劇してきました。

演目は『法螺侍』(ほらさむらい)と『茸』です。

狂言は歌舞伎より分かりやすいかも・・・・って、毎回思います。

今日の演目はどちらも、笑いを誘うものでした。

『法螺侍』は、大きな事を言って法螺ばかりのお侍さんが、太郎冠者と次郎冠者達にやりこめられる話であります。

やりこめられていることに気が付かない、滑稽なお侍のお話です。簡単に言えばですが・・・・。

狂言の動きって、とっても面白いと思います。投げ飛ばされるシーンとかは、ゆっくりスローモーションで回っていく。キレイな型の体操を見ているみたいです。

この演目で初めて生の「くっさめ」を聞きました。くしゃみをしているシーンですよ。

『茸』は「きのこ」なのですが、この場合は「くさびら」と読みます。

ある家に茸が生えてきてしまう。それを取って欲しいと山伏に頼みます。ところが、この山伏が念じれば念じるほど、茸が増えてくるのです。次から次へと傘をかぶった茸達が出てきます。

茸はしゃがんだ状態で、すり足で進んでいくのです。これ絶対辛いよね。(先日の染五郎さんの舞いもそうだったなぁ~)。

茸達は大きさもいろいろあって、実に面白いです。小さな子も出てくるのですが、それは姫茸でした(笑)逆に毒々しい茸もいたりします。茸達は皆、お面をつけているので表情はわかりません。たくさんの茸達が、すり足で進んでいく姿がかわいいんです。

狂言は野村萬斎さん目当ての、不純な動機です。でも、とっても楽しいから分かりやすい演目は、足を運んでしまいます。

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めげる・・

2009-08-10 18:34:21 | インポート

今日は、某劇場にチケットを取りに行き、その帰りに美術館に行こうと思って出かけました。
家を出た瞬間に、すごい雨でちょっとめげたんだけど、チケット受け取り期限もあるから出かけたのね。ちなみに時間帯は午前中です。
地下鉄を降りて、某劇場まで徒歩10分くらいかな~~。すでにびしょびしょ状態。前ばかり気にしていたら、背中が濡れてた・・・・・。で、受け取って戻るから、また濡れるでしょ。
地下鉄入り口近くに着くと、ちょうどお昼だったので、そのままカフェで昼ごはん。その間に小雨になることを祈っていたのだけど、相変わらずひどい降り・・・・・
美術館も駅から徒歩10分くらいとあるし・・・・再びめげてしまいました。台風きてるし、すっごくすっごく迷って、帰宅の道を選んだわけです。
途中駅で乗ってくる人たちも皆、びしょびしょだったので、今日はしょうがないと思って・・・・自宅最寄り駅に到着。
なんと・・・・降っていない。雲の切れ間もあり、明るい・・・・・・。すっごい損した気分ですぅ~~。これなら行けたじゃんって・・・・・・。がっかりよ~~そして、現在18時半。まだ降っていない・・・・・・・三度めげた気がするよ。
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リーディングシアター『ギフト』

2009-08-09 22:30:52 | 観劇

今日は朗読の会です。六本木に行って来ました。

出演は、阿部よしつぐさん・森川美穂さん・多根周作さん・Luke.Cさんです。4人がそれぞれ朗読するわけです。

よしつぐさんは『野菊の墓』でした。「子どものような思い」と「運命の人」を途中で歌いながらの朗読でした。すっごい感情の入った朗読でした。数年前のソロライブでも「野菊の墓」は披露したのです。どれだけ、よしつぐさんの思い入れがあるか・・・・分かるって感じです。

ピアノの演奏が入ったのですが、このピアノがとっても素敵でした。『運命の人』のピアノ好きだなぁ~~。イントロとかとってもキレイ

浴衣姿で登場でした。着物お似合いですね~~。オープニングはスーツだったのに、その直後(1番手だったのです)には、浴衣・・・・着替えのすばやさに感心してしまいましたよ。

2番手はルークさんの出演。タイトルは忘れましたが、ちょっとブラックユーモアな感じのオチでした。

3番手は多根周作さん。これもタイトルを忘れました・・・・「ありがとう」だったかな~~。この多根さんの朗読、引き込まれました~~~。淡々と話していると思ったら、突然名前を呼ばれて返事をするシーンなど、とってもメリハリがあり・・・加えて、朗読文がクッションや、本の間など、あらゆるところに書いてあるのです。演技をしながら、さりげなく広げて読んだりしてね・・・。

昼公演終了後のトークでは、森川さんから「朗読でなく一人芝居でずるい」と言われたそうですが、確かに一人芝居かもしれないけど、良かったと思いますよ。

ラストは森川美穂さんでした。タイトルは「きつねの電話ボックス」だったと思う。タイトル聞いたときに、あれっこの話聞いたことあるかも~~と思いました。童話の世界ですね。

朗読って、聞く側の想像力がとっても大切ですよね。こちら側の姿勢も大切なんだなぁ~と思いました。その究極なものが落語とかなのかな~~。

カーテンコールでちょっとだけトークがあったのですが、それが実に楽しかった。姉御肌の森川さんが、どんどん言いたい事言っちゃうのね。それに突っ込むのが多根さん。多根さんツッコミがうまいです。ルークさんも合いの手をいれたり、話に入っていくのだけど、よしつぐさんだけは、その話に入っていかれない・・・・・。ずっと黙っている・・・。

だから、森川さんにすっごく突っ込まれるんだわ。でも、返せなくてタジタジになっているよしつぐさんが、面白かった~~~~。いじられ放題で、返せないんだもん(笑)おもけに、森川さんからは、不思議ちゃんと呼ばれていたし。

多根さんが名言を残しましたね。よしつぐさんの事を『噛めば噛むほど分からなくなる人』だって。

不思議ちゃんと呼ばれるのも、多根さんが名言を残すのも、なんとなく分かる気がするわ~~。

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背中

2009-08-03 23:27:37 | インポート

月に2回、骨盤ストレッチに通って、体のゆがみを直しています。痩せはしませんが、体がすっきりするので、続けているわけです。

そのストレッチの先生は(男性ですが・・)、肩が痛いとか、腕が痛いとか言うと、診てくれてマッサージをしてくれます。

これが・・・・・・・・・すんごい気持ちいいんです。気持ちいいって言っても、かなり痛いのですが、10分ほどマッサージしてもらうと、すっきりするんです。逃げ出したくなるほど、痛いのですが、とっても効くんですよ。

私、右の首の付け根が、すぐに凝るんです。ぐりぐりが出来て、張ってきて、頭痛になるわけです。

先日、その首を診てもらいました。

そしたら、『背中からきているよ』と言い、肩甲骨の周りを押し始めたのです。まぁ~~~~~~痛いのなんのって・・・・・パンパン状態で張っているんです。

肩甲骨の次は、背骨の周り・・・・これも、とっても痛い。

でも、あら~~不思議・・・・背中をマッサージしたら、首がすっきりでした。

この凝りは、『運動不足が一番の原因だ!』って言われたんですけどね。

自宅でも、それ以来すぐに背中マッサージです。?マークの形をした器具を使って、一人マッサージをしてるんですよ~~。気が付くと、背中が赤くあとがついています(笑)

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兄おとうと

2009-08-02 21:34:07 | 観劇

こまつ座の舞台を観劇してきました。

実在の人物・・・吉野作造さんの生涯です。

私、この方知りませんでした。1878年から1933年の生涯です。郷里の宮城県には、立派なん記念館もあるそうです。

何をした人かと言えば・・・日本の民主主義の種をまき、大正デモクラシーを主唱し、思想家で政治学者であり、帝大教授だった人。クリスチャンでもあります。

「政治とは国民全体の幸福を中心に考えるものだ」と唱えていたために、命を狙われることもあったみたいです。

セリフの中に、「ともによりよい生活をめざそうという願い、それが国のもとになる。その意思と願いを文章にまとめたものが、憲法なんだ」とあります。この舞台、憲法についていろいろ語られます。こうやって書くと、難しそう~~~~って思うだろうけど、2時間弱の舞台は笑いが満載でとっても面白かったです。

舞台では、この方夫婦と10歳年下の弟夫婦のかかわりで、進められていきます。

弟さんはお役所の人・・・商工次官になり商工大臣になり、戦後は運輸大臣にもなるのです。

兄は、国家や政府を批判し続ける、弟は国家や政府そのものになってしまう。この正反対の2人・・・・仲が良くなかったみたいです。実の兄弟なのにね。作造の奥様と弟・信次の奥様は姉妹なんですって。でも、この兄弟に濃い付き合いはなかったみたいなのです。

舞台の中でも、弟が非国民と訴える場面があるものね~~~。

作造さんは、貧しい産婦達のための産院や、親のいない子ども達のための保育所、朝鮮や中国からきた苦学生たちのための奨学金制度、医者にかかれない人たちのための病院などなど・・・一人でやろうとしていたんだよね~~~。

国をはさんで、対立する兄弟。それぞれの生き方があるわけだけど、いろいろ考えさせられる舞台でした。

憲法はもちろんなんだけど、政治とは何?政治家とは何?と、言われているみたいだった。ちょうど、今のこの時勢にあっているかも・・・・・。

いい歳して、政治には、とんと疎い私だけど、このままではいけないわね~~~。ちょっと反省・・・・。

出演は、辻萬長さん・剣幸さん・大鷹明良さん・高橋礼恵さん・宮本裕子さん・小嶋尚樹さんの6人だけです。朴勝哲さんのピアノだけで、進めていきます。

こまつ座はオペレッタ風なのですが、この歌がとっても楽しかったりするのも魅力です。ピアノが全く邪魔に感じないのも良いのです。

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