今パレスチナで起きている惨劇に関して、バビロン捕囚だのディアスポラだの、あるいはイギリスの三枚舌外交だの中東戦争だの、これまでの歴史をなぞることはいくらでもできる。また、今現在はどういう力学で状況が成立しているのかは(ヒズボラやイラン、アメリカやEUの動向など)よく見ておかねば事態を見誤る可能性が高い・・・とは思いつつも、なかなかまとまって情報を集約する機会がな . . . 本文を読む
なるほどメディチ家党首+αの遺体分析とは興味深い。「生者は嘘をつくが、死者は嘘をつかない」と言われるが、史料に表れる劇的なエピソードが、しばしば単なるゴシップの掲載に過ぎなかったことがわかるな(「引きこもり」のように言われた人物の筋肉の発達から、実際は乗馬などを頻繁にしていたことが予測される等)。さしずめ今ならマスゴミ扱いだろうが、まあ昔から人々の野 . . . 本文を読む
こないだ愛知を旅行した際、小牧や長久手という地名を実際に目にして、ここがそうなんやなあ・・・と妙な感慨にふけったものだが、家康の戦術的勝利と秀吉の戦略的勝利、と評される小牧・長久手の戦いに関する動画がこちらです。戦争ってイコール戦闘と考えがちだけど、実際には補給や情報、調略といったインテリジェンスによる部分が大きく、「戦わずに勝つのが最善」といわれる所以だわな。長尾の影虎さんが戦につえーなら、調略 . . . 本文を読む
源義経が実際には死んでおらず、大陸に渡ってチンギス・ハンになった・・・という「義経伝説」なるものを初めて知ったのは、高校の時だった。それも歴史ではなく古文の授業で、教師が「義経は大陸に渡ってチンギス・ハンになったんじゃないかと俺は思う」と言い、その根拠として「(モンゴルから)東方を見ながら懐かしそうにしていた」だの何だのと語っていたのが印象的だった(それについて . . . 本文を読む
細川重男の本は『鎌倉幕府の滅亡』とか『宝治合戦 北条得宗家と三浦一族の最終戦争』などそれなりに読んできたけど、実際に話しているのは初めて聞いたがクッッッソおもれーー😆!!
歴史研究者っていうより、「講談師」・「カシラ(頭)」って感じやねw文章でも恨み節とか書くときはえらいラフな感じ文体になるなと思 . . . 本文を読む
自分は他人を絶対に裏切らないし、他人もそうだと思っている人間は端的に言ってアホだが、さりとて真逆の「裏切ったもん勝ち」というのもおバカな発想と言える。なぜなら、裏切り続けた人間は不信・排除の対象となるわけで、それは長い目で見ると自身の不利益はもちろん、その身を亡ぼすことにもなりかねないからだ。
「他者」というものは信用できるかわからない存在だか . . . 本文を読む
現地調達による飢餓作戦で民族浄化だよなあ!
どうもゴルゴンです。テクノクラートって、秋丸機関のようにデータを蓄積して冷静に分析し、勢いだけのチキンホークどもに歯止めをかけるイメージがあるかもしれないが、実際にはこのヘルベルト・バッケであったり、優秀な医学者ながら人種主義を前面に打ち出して人体実験を繰り返したエルンスト・ローデンヴァルトのように、 . . . 本文を読む
ジャニーズ問題に限らずよく書くことではあるが、善-悪を設定してとにかく叩きに走るのではなく、構造を把握して問題点を理解し、適切な評価・批判をしていくことが重要である。そして今回冒頭の動画で述べられているのは、ジャニーズ問題を大きくした要因の一つは、「情緒的一体感の創出」にあるのではないか、ということだ。
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暴君エピソードってのは洋の東西問わず色々あるが、「まあこいつあたおかだから、アレもコレもこいつのせいにしちゃえ☆」という風に盛られる傾向がある点は(プラマイ対照的とはいえ)英雄と同じだ。
で、今回の動画は夏の桀王や殷の紂王といった暴君の逸話がどう形成され、盛られていったかという話である。夏王朝というより古い=記録も記憶も乏しい時代ほど記述が簡潔 . . . 本文を読む
「江戸を無血開城しなかったらどうなっていたか?」といった問いを始め、幕末の戦争にまつわるif話は時折耳にするが、あれこれ想像するよりも、非常にわかりやすい事例が水戸藩なので、それを参考にするのが早いだろう。
より具体的には冒頭に挙げた天狗党の乱とその顛末だが、後期水戸学という尊王攘夷の軸となる武器を持ちながら(例えば長州の吉田松陰は水戸の会沢正 . . . 本文を読む