こないだちょっと気分を変えてみようと思い、ゲ○の「セクシー」コーナーでDVDを二本借りてみた。
まず最初は19世紀から20世紀初頭にかけての娼館を描いたフランス映画(ドレフュス事件の話とかが出てくる)。時代がかった西欧の服装ってそこはかとなくエロスを感じるよね~てなノリで見てみた(だから「王妃マルゴ」とかも借りたことがあるワケさw)。お相手を決めるパーティーと主人公らしき女性とその馴染み客の会話が交互に描かれ、なんやよーわからん夢の話をして「ふむ、この回りくどさがフランス映画か」とテキトーに納得し、そろそろ行為が始まるかと思いきや・・・いきなり血まみれの顔に大絶叫で((((;゜Д゜))))一体何が起こったんや!??
話すと長くなるで詳細は省くが、その後で「人形」の動きと反応をさせられる娼婦が出てきたり(その時の無表情はあまりにシュールであった)、娼婦と犯罪者の共通性を考察した論文として「多くの娼婦・犯罪者は頭が小さいヤツが多く、それゆえ両方ともバカ」といった内容の噴飯モノの論文が登場し、悔しさのあまり泣き出す娼婦がいたり(そんな風に自分たちが扱われ、またそんなモノをいけしゃあしゃあと相手の男が読むように勧めてくることが許せない)・・・といった描写が出てくる。
その中で、先の血まみれの顔は口を切り裂かれた(ちなみにその女性はのち「笑い女」と呼ばれる)ことによるものだとわかるのだが、だとすればそれは
「娼婦の分際」で指輪の要求[=結婚の願望]を口にするなど身の程を知れ。お前はただ「笑って」いればいいのだ。
という男性側の娼婦に対する扱い・眼差しを象徴していると考えられる。それを見て俺は以前書いた「『萌え』、無害化、ノイズ排除」などを連想し、「セクシー」DVDを見ながら思わず唸ってしまった次第(まあもっとも、これを見て娼婦をただ虐げられた被害者だと決めつけるのも大いなる勘違いであり、時には極めて失礼な行為とさえなるだろう)。
てゆうか、この作品が告発してるのは、まさにこれを「セクシー」と分類するような感性じゃないのかね?ちょっと○オの店員に文句つけに行ってくるわ・・・いや待てよ、待て・・・高校時代、俺が崇拝するシャロン=ストーンの「欲情の扉」をエロだと思って借りたらむしろ絡みのシーンなど無きに等しい恋愛モノで、(正直大した話ではないのだがw)その内容が妙に印象に残ったということもあった。つまりその落差が、俺の変性意識を容易たらしめたのだ。とすれば、この作品を配置したことにも高度な判断があったに違いない。
ではこれから、そのような発見を期待して「セクシー」カテゴリー全制覇と逝きますかねヽ(。∀゜)ノ
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