ここ数年は年が改まるたび、その日近くに「二・二六事件」に関する本を読もうと思っては手つかずで終わっていた。しかし今年はちゃんと手にしたのだ、別に威張るほどのことではないが。
事件に関する本はたくさんあって、たぶん多くは当日の将校以下の行動の記録(結果)と、そこに至るまでの思想の分析(動機)について書かれているのではないか。過去にわーっと書評をザッピングした限りではそう感じたのだが。いっぽう本書は、軍の統帥権と言う切り口から事件の性格、将校の行動や言動の矛盾などを分析している。言われれば当たり前なのだけれど興味深い。細かい指摘は一回読んだだけでは成程と肯けず、読み直して納得した箇所も多々。
さて、事件に(昭和)天皇は激怒されたらしいが、何に激怒したのか。事件に至った事情に関しては何ら思うところなかったのか。それとも激怒はポーズだった可能性もあるのか。考え始めるとキリがなく、さすが昭和の大事件だと改めて思ったのであった。
2021年1月14日 自宅にて読了
事件に関する本はたくさんあって、たぶん多くは当日の将校以下の行動の記録(結果)と、そこに至るまでの思想の分析(動機)について書かれているのではないか。過去にわーっと書評をザッピングした限りではそう感じたのだが。いっぽう本書は、軍の統帥権と言う切り口から事件の性格、将校の行動や言動の矛盾などを分析している。言われれば当たり前なのだけれど興味深い。細かい指摘は一回読んだだけでは成程と肯けず、読み直して納得した箇所も多々。
さて、事件に(昭和)天皇は激怒されたらしいが、何に激怒したのか。事件に至った事情に関しては何ら思うところなかったのか。それとも激怒はポーズだった可能性もあるのか。考え始めるとキリがなく、さすが昭和の大事件だと改めて思ったのであった。
2021年1月14日 自宅にて読了