仕事を辞めたら海外放浪生活なんてしてみたいなーなどと妄想していた折、 タックスヘイブン関連の本から本書を知って読んでみた。
終身旅行者(PT:Permanent TravelerともPerpetual Travelerとも)とは字面から受ける第一印象とは少し違っていて、「終身、 旅行者であるステータスの人」すなわち一般的にイメージする旅人とは限らない (もちろんそれでも構わない…旅費が続くのであれば)。具体的には、以下の概念である。要は全て日本どっぷりでなく、要素を海外にも分散させようと言うもの。
1.国籍を持つ国
2.ビジネスを営む国
3.居宅を持つ国
4.資産運用を行う国
5.余暇を過ごす国
と言う従来の概念に加え、プラス著者の主張として
6.寄附をする国
分厚い本書ではまず日本の持つカントリーリスクから、世界的な分析を示し、そうしたリスクヘッジにPTは有効であると説き、そして上記の各ポイントから見た諸国の評価、著者自身が考える「アンサー」と繋がってゆく。PTを検討する人ごとに条件や希望、性向が異なるため唯一絶対の解がないことは著者も承知、判断ポイントを示すに止まるのは仕方ないが、これ、Yes/No式の簡易フローチャートなり、(有料で良いので)コンピュータで診断システム作るなりして相談に乗って欲しいものである。節税や資産運用は富裕層の話だから無関係などと思わず、むしろ大金持ちでない人間だからこそ僅かずつでもお金を大事に使ってゆく配慮が必要なのだと思った。
自分の場合、現状では海外に居住し仕事をすることは考えられないし、海外ロングステイはしても不動産取得は考えていない。寄附も省こう。そうすると上記1+3は日本となり、残る4,5を検討すれば良いことになる。5はころころ変わるであろうから、つまるところ僅かな資産の分散先を見つければ良いと言うことになる。そこまで絞れたのであれば、次は海外での資産運用の勉強をするべきだな。少し前の本であるため各国の情報は信用することができないが、考え方は大いに参考になった。もっとも、それ以前に「資産形成」についての本を読むべきかもしれない。
2022年5月18日 自宅にて読了
終身旅行者(PT:Permanent TravelerともPerpetual Travelerとも)とは字面から受ける第一印象とは少し違っていて、「終身、 旅行者であるステータスの人」すなわち一般的にイメージする旅人とは限らない (もちろんそれでも構わない…旅費が続くのであれば)。具体的には、以下の概念である。要は全て日本どっぷりでなく、要素を海外にも分散させようと言うもの。
1.国籍を持つ国
2.ビジネスを営む国
3.居宅を持つ国
4.資産運用を行う国
5.余暇を過ごす国
と言う従来の概念に加え、プラス著者の主張として
6.寄附をする国
分厚い本書ではまず日本の持つカントリーリスクから、世界的な分析を示し、そうしたリスクヘッジにPTは有効であると説き、そして上記の各ポイントから見た諸国の評価、著者自身が考える「アンサー」と繋がってゆく。PTを検討する人ごとに条件や希望、性向が異なるため唯一絶対の解がないことは著者も承知、判断ポイントを示すに止まるのは仕方ないが、これ、Yes/No式の簡易フローチャートなり、(有料で良いので)コンピュータで診断システム作るなりして相談に乗って欲しいものである。節税や資産運用は富裕層の話だから無関係などと思わず、むしろ大金持ちでない人間だからこそ僅かずつでもお金を大事に使ってゆく配慮が必要なのだと思った。
自分の場合、現状では海外に居住し仕事をすることは考えられないし、海外ロングステイはしても不動産取得は考えていない。寄附も省こう。そうすると上記1+3は日本となり、残る4,5を検討すれば良いことになる。5はころころ変わるであろうから、つまるところ僅かな資産の分散先を見つければ良いと言うことになる。そこまで絞れたのであれば、次は海外での資産運用の勉強をするべきだな。少し前の本であるため各国の情報は信用することができないが、考え方は大いに参考になった。もっとも、それ以前に「資産形成」についての本を読むべきかもしれない。
2022年5月18日 自宅にて読了