「シティーハンター」(CH)と言うか北条司作品はずっと読んできた。ただアニメ版はちょっとキャラクターデザインに違和感をおぼえ殆ど観なかった。今回また映画化、それも実写版と聞いて驚いたが、予備知識なしで観に行き更にビックリ、「吹替」ってナンなの?…なんとフランス作品だった!主人公の遼と香、果たしてフランス人俳優に務まるのか?海坊主は大丈夫そうだけど(笑)。
舞台は原作が新宿であったのに対しパリに移るがエッフェル塔は丹念に消され、あまりパリが前面に出ないよう配慮されている。あとモナコが出てくるが、こちらは映画のストーリー上セレブ感が大事なので敢えてそのままの煌びやかさ。
原作のハード+エロ+ギャグは余すところ無く描かれ、と言うよりエロに関しては向こうの方がオープンなので堪能(爆)、チープなギャグはチープなCGで、ドタバタシーンでは場内でも笑いが起きるほど、実写版でよくぞあのギャグを再現した。そしてBGMには懐かしめのヒット曲、そしてエンディングはオリジナルをリスペクトし"Get Wild"(TM NETWORK)のまま!
こうしてパリに振り替えられてみると、CHの舞台はあくまでシティーであり、ある程度の大都市であれば成立する物語なのだと気付く。もちろん多少のアレンジは必要だろうが。同じ新宿が舞台でも「新宿鮫シリーズ」(大沢在昌著)では他都市への移行は無理なのじゃないかな。そしてその無国籍性が、日本だけでなくフランスや中国など世界各国でCHひいては北条司作品が人気を博した理由なのかもしれない。
結論、違和感は思いのほか少なく、オリジナルへのリスペクトを強く感じさせながらも日本作品とは異なるテイストに仕上がった貴重な作品だと思った。そうそう、日本語吹替えの声優はオリジナルアニメの声優陣だから、アニメを観た人は違和感ないのかあるのか、お楽しみ。
ところで"Get Wild"だが、もう30年以上前の曲なんだね。久しぶりに聴いてみると本当にカッコいい曲。特に冒頭部分のベースが素晴らしい。オリジナルはシンセサイザーらしいが動画サイトではベース演奏例も散見される。ちなみにギターはB'zの松本孝弘ね。時代が変わり飽きられてしまったと言うが、小室哲哉は本当に凄かったんだなと改めて感心した。なんか惜しい。
2019年11月30日 川崎・チネチッタにて
舞台は原作が新宿であったのに対しパリに移るがエッフェル塔は丹念に消され、あまりパリが前面に出ないよう配慮されている。あとモナコが出てくるが、こちらは映画のストーリー上セレブ感が大事なので敢えてそのままの煌びやかさ。
原作のハード+エロ+ギャグは余すところ無く描かれ、と言うよりエロに関しては向こうの方がオープンなので堪能(爆)、チープなギャグはチープなCGで、ドタバタシーンでは場内でも笑いが起きるほど、実写版でよくぞあのギャグを再現した。そしてBGMには懐かしめのヒット曲、そしてエンディングはオリジナルをリスペクトし"Get Wild"(TM NETWORK)のまま!
こうしてパリに振り替えられてみると、CHの舞台はあくまでシティーであり、ある程度の大都市であれば成立する物語なのだと気付く。もちろん多少のアレンジは必要だろうが。同じ新宿が舞台でも「新宿鮫シリーズ」(大沢在昌著)では他都市への移行は無理なのじゃないかな。そしてその無国籍性が、日本だけでなくフランスや中国など世界各国でCHひいては北条司作品が人気を博した理由なのかもしれない。
結論、違和感は思いのほか少なく、オリジナルへのリスペクトを強く感じさせながらも日本作品とは異なるテイストに仕上がった貴重な作品だと思った。そうそう、日本語吹替えの声優はオリジナルアニメの声優陣だから、アニメを観た人は違和感ないのかあるのか、お楽しみ。
ところで"Get Wild"だが、もう30年以上前の曲なんだね。久しぶりに聴いてみると本当にカッコいい曲。特に冒頭部分のベースが素晴らしい。オリジナルはシンセサイザーらしいが動画サイトではベース演奏例も散見される。ちなみにギターはB'zの松本孝弘ね。時代が変わり飽きられてしまったと言うが、小室哲哉は本当に凄かったんだなと改めて感心した。なんか惜しい。
2019年11月30日 川崎・チネチッタにて
JRの横浜地区貨物線と相鉄線との間に連絡線が敷設され、相鉄⇔JRの相互直通運転がされるようになった。海老名発・新宿経由・川越行だって!もっともほぼ全列車、新宿止だけど。
奥多摩へハイキングに行くつもりが寝坊して出損ない、その後も家でダラダラしていて午後になって出かけた。開業日とは言えその頃なら空いているだろうと思い武蔵小杉に行くとホームの乗車位置には行列、マジか…とは言え中間車両は空いているようで、両端が極端に混んでいるようだった。
実はJR区間はこれまでにも「湘南ライナー」や臨時列車が通ってきた区間が殆ど。武蔵小杉駅を出てすぐに貨物線に入り、新川崎駅脇を通過。横須賀線、京浜東北線、東海道線をオーナークロスして鶴見駅で浜川崎方面からの貨物線と合流、生麦で東高島方面と離合し長大なトンネルを抜け出たところが羽沢横浜国大駅。もともとあった貨物駅の脇に作られ、この付近だけが新線区間となる。JRの駅番号はなく、相鉄の「SO51」のみ。駅名やホーム等の案内表示板はすべて相鉄様式。ここでJRと相鉄の乗務員が交代する。
せっかくなので下車してみた。駅は綺麗だがガランとしており人が去れば寒々とした空間だろう。売店も、周囲にコンビニもない。駅前を環状2号線とその測道が通っているのみ。反対側への長い弧跨橋を渡ると直ぐに住宅街、実はむかし住んでいた場所は割と近く、駅から3kmもない。
駅に本日開業等の装飾は一切無く寂しい限り、わずかに設置されたスタンプと開業日の自販機切符を求めそれぞれ長蛇の列。記念の何かを入手するのは諦め、写真だけ撮って再びホームへ。僅かの乗車で相鉄線側の分岐駅、西谷へ向い、帰りは横浜経由にした。写真は「ハザヨコ」駅に入線してきたJR車、普段りんかい線や埼京線で見慣れているので違和感ありまくり。
これで日本の鉄道全線完乗防衛!と言いたいところだが、10月に沖縄の「ゆいレール」が延伸開業したのに乗っていない。来年3月には富山で路面電車が僅か100mほど延伸開業する。課題は尽きない。
奥多摩へハイキングに行くつもりが寝坊して出損ない、その後も家でダラダラしていて午後になって出かけた。開業日とは言えその頃なら空いているだろうと思い武蔵小杉に行くとホームの乗車位置には行列、マジか…とは言え中間車両は空いているようで、両端が極端に混んでいるようだった。
実はJR区間はこれまでにも「湘南ライナー」や臨時列車が通ってきた区間が殆ど。武蔵小杉駅を出てすぐに貨物線に入り、新川崎駅脇を通過。横須賀線、京浜東北線、東海道線をオーナークロスして鶴見駅で浜川崎方面からの貨物線と合流、生麦で東高島方面と離合し長大なトンネルを抜け出たところが羽沢横浜国大駅。もともとあった貨物駅の脇に作られ、この付近だけが新線区間となる。JRの駅番号はなく、相鉄の「SO51」のみ。駅名やホーム等の案内表示板はすべて相鉄様式。ここでJRと相鉄の乗務員が交代する。
せっかくなので下車してみた。駅は綺麗だがガランとしており人が去れば寒々とした空間だろう。売店も、周囲にコンビニもない。駅前を環状2号線とその測道が通っているのみ。反対側への長い弧跨橋を渡ると直ぐに住宅街、実はむかし住んでいた場所は割と近く、駅から3kmもない。
駅に本日開業等の装飾は一切無く寂しい限り、わずかに設置されたスタンプと開業日の自販機切符を求めそれぞれ長蛇の列。記念の何かを入手するのは諦め、写真だけ撮って再びホームへ。僅かの乗車で相鉄線側の分岐駅、西谷へ向い、帰りは横浜経由にした。写真は「ハザヨコ」駅に入線してきたJR車、普段りんかい線や埼京線で見慣れているので違和感ありまくり。
これで日本の鉄道全線完乗防衛!と言いたいところだが、10月に沖縄の「ゆいレール」が延伸開業したのに乗っていない。来年3月には富山で路面電車が僅か100mほど延伸開業する。課題は尽きない。
(写真左:日吉大雄、右:青野時空/モノクロ加工してみた)
アフリカ出張第二弾が予定され、久々の日吉さん風ナイトは無理かなあと思っていたが、ところが日程が変わり行けることになった。最近L.M.T.のライブにもお誘いしている会社同僚をこちらにも誘って渋谷へ。この冬いちばんの冷え込みだそうで、コートなしの痩せ我慢が辛い。今夜は青野時空さんとのデュオ。セットリストは以下の通り。
(1st set)
・月が射す夜
・海岸通
・なごり雪
・古都
・酔いしれた男がひとり
・ささやかなこの人生
・北国列車
・地平線の見える街
(2nd set)
・海風
・冬京
・別れ道
・そんな暮らしの中で
・Bye Bye
・置手紙
・君と歩いた青春
(encore)
・22歳の別れ
・神田川(ボッサアレンジ)
今夜は時空さんがメインボーカルの曲も多く新鮮。彼の細めで高い声は、若い頃の正やんにちょっと似ている。なので風で言えば1st,2ndあたりの曲を演ると本当に映える。その声質を生かしたバックボーカルも良い。バランスで言えばむしろそちらの方がデュオらしいかもしれない。
今日は大入り満員ソファにぎゅう詰めの大盛況、風を殆ど知らないお客さんの方が多かったため「コーラス部隊」はあまり出しゃばらず、極力聞き役に徹した(つもり)。そんな方々とも風以外の音楽の話題などで話が弾み、同行者も大いに楽しんでくれたようで良かった。
アフリカ出張第二弾が予定され、久々の日吉さん風ナイトは無理かなあと思っていたが、ところが日程が変わり行けることになった。最近L.M.T.のライブにもお誘いしている会社同僚をこちらにも誘って渋谷へ。この冬いちばんの冷え込みだそうで、コートなしの痩せ我慢が辛い。今夜は青野時空さんとのデュオ。セットリストは以下の通り。
(1st set)
・月が射す夜
・海岸通
・なごり雪
・古都
・酔いしれた男がひとり
・ささやかなこの人生
・北国列車
・地平線の見える街
(2nd set)
・海風
・冬京
・別れ道
・そんな暮らしの中で
・Bye Bye
・置手紙
・君と歩いた青春
(encore)
・22歳の別れ
・神田川(ボッサアレンジ)
今夜は時空さんがメインボーカルの曲も多く新鮮。彼の細めで高い声は、若い頃の正やんにちょっと似ている。なので風で言えば1st,2ndあたりの曲を演ると本当に映える。その声質を生かしたバックボーカルも良い。バランスで言えばむしろそちらの方がデュオらしいかもしれない。
今日は大入り満員ソファにぎゅう詰めの大盛況、風を殆ど知らないお客さんの方が多かったため「コーラス部隊」はあまり出しゃばらず、極力聞き役に徹した(つもり)。そんな方々とも風以外の音楽の話題などで話が弾み、同行者も大いに楽しんでくれたようで良かった。
今年7月期放映のアニメでダークホース的に大人気を博した「観る筋トレ」アニメの原画等展示会に行ってみた。作品案内はこちら。
原作のコミックは読んでいないが、その時点で注目していた筋トレYoutuberもいた。アニメはギャグと真面目な筋トレ講座がミックスされ観ていて飽きず、中毒性の高いオープニング曲も楽しく毎週欠かさず観てしまった。
イベント会場には人物や小物の設定原画、背景画や各話のカットなどがぎっしりと展示されており、グッズ販売もあり。特にトレーニング機材や小物(ex.飲料ボトル)に至るまでの詳細な設定に驚嘆。京アニ作品の描き込みは有名だが、他社も頑張っているんだなと感心させられた。第二期あるのかなあ?
2019年11月27日 ジーストア・アキバにて
原作のコミックは読んでいないが、その時点で注目していた筋トレYoutuberもいた。アニメはギャグと真面目な筋トレ講座がミックスされ観ていて飽きず、中毒性の高いオープニング曲も楽しく毎週欠かさず観てしまった。
イベント会場には人物や小物の設定原画、背景画や各話のカットなどがぎっしりと展示されており、グッズ販売もあり。特にトレーニング機材や小物(ex.飲料ボトル)に至るまでの詳細な設定に驚嘆。京アニ作品の描き込みは有名だが、他社も頑張っているんだなと感心させられた。第二期あるのかなあ?
2019年11月27日 ジーストア・アキバにて
アフリカ出張から帰国の翌日、クルマにギターを積んでアクアラインを渡り、千葉のギタ友さんのお宅にお邪魔。昨日から「ギター合宿」をされており、今日は他に2人が残り計4名でギターを弾いて遊んだ。
久しぶりにお会いしたが、継続して弾いている賜物で以前より明らかに上手くなってらっしゃる(嫉妬)。自分以外の3人は最近ステージに上がることも始められたそうで、息の合った演奏、美しいオリジナル曲を聞かせて頂いた(嫉妬)。
お昼には自分のリクエストで作っておいていただいたおでんを賞味、日本の味を楽しんだ。やはり大鍋で煮たおでんは美味しい。
こういう機会があると自分も弾こうと思うが、冬は部屋が寒くて指は動かないし弦は痛いしヘタすりゃ皮膚が切れるし、なかなか厳しいシーズンなのである。
久しぶりにお会いしたが、継続して弾いている賜物で以前より明らかに上手くなってらっしゃる(嫉妬)。自分以外の3人は最近ステージに上がることも始められたそうで、息の合った演奏、美しいオリジナル曲を聞かせて頂いた(嫉妬)。
お昼には自分のリクエストで作っておいていただいたおでんを賞味、日本の味を楽しんだ。やはり大鍋で煮たおでんは美味しい。
こういう機会があると自分も弾こうと思うが、冬は部屋が寒くて指は動かないし弦は痛いしヘタすりゃ皮膚が切れるし、なかなか厳しいシーズンなのである。
坊さんの書いた本で、生や物への執着を捨て心安らかに死ねるよう説く本。
連載物をまとめたため、一編ごとに考えやすい反面で全体を通しての著者の主張が解り難い。個々の節の内容には賛同する部分あり、同意できない部分あり。あまり「所詮は詮無いことだ」ばかりで片付けてしまうと、生きているうちの楽しみがなくなってしまう。それでは単に生命を繋げるためだけに生きる動物や虫と変わらなくなってしまうではないか。
せっかく文明を持ったヒトに生まれたからには、死んだら遺ったものに意味がないとしても多少はモノに執着したり、生きている間のコトに注力したりしても良いのではないかと思うのだが(程度問題はあるけどね)。
2019年11月26日 通勤電車にて読了
連載物をまとめたため、一編ごとに考えやすい反面で全体を通しての著者の主張が解り難い。個々の節の内容には賛同する部分あり、同意できない部分あり。あまり「所詮は詮無いことだ」ばかりで片付けてしまうと、生きているうちの楽しみがなくなってしまう。それでは単に生命を繋げるためだけに生きる動物や虫と変わらなくなってしまうではないか。
せっかく文明を持ったヒトに生まれたからには、死んだら遺ったものに意味がないとしても多少はモノに執着したり、生きている間のコトに注力したりしても良いのではないかと思うのだが(程度問題はあるけどね)。
2019年11月26日 通勤電車にて読了
ずっと前にタブレットに仕込んでいた作品を、ようやく観ることができた。あまり興味を惹く作品のない機内システムのおかげ?
「桜田門外の変」で主君・井伊直弼を暗殺された彦根藩の警護役筆頭の武士が主役で、中井貴一が演じる。責任を取った切腹を許されず、暗殺犯の首を挙げ主君の墓前に供えることを命じられて10余年、その間に大政奉還で明治の代となったが主人公は貧しい生活を続けながら犯人探しを続け、遂に最後の生き残りとなった仇敵と相対するが、その日は明治政府が「仇討ち」を禁じ公示した日だった…。
長年捜し求めた仇を見つけ、と言うストーリーはどこかで読んだ話。本作の興味は井伊直弼が人間味あり風雅を愛する殿として描かれている点、時代が変わり装いが変わろうとも、武士の精神は簡単に変わらない点。新興勢力としての商人は、本作中では良い描かれ方をされていない。そして、主人公にも仇敵にも愛する人がいることが、後でじわじわ効いてきた気がした。
2019年11月23日 アフリカ出張帰りの機内にて
「桜田門外の変」で主君・井伊直弼を暗殺された彦根藩の警護役筆頭の武士が主役で、中井貴一が演じる。責任を取った切腹を許されず、暗殺犯の首を挙げ主君の墓前に供えることを命じられて10余年、その間に大政奉還で明治の代となったが主人公は貧しい生活を続けながら犯人探しを続け、遂に最後の生き残りとなった仇敵と相対するが、その日は明治政府が「仇討ち」を禁じ公示した日だった…。
長年捜し求めた仇を見つけ、と言うストーリーはどこかで読んだ話。本作の興味は井伊直弼が人間味あり風雅を愛する殿として描かれている点、時代が変わり装いが変わろうとも、武士の精神は簡単に変わらない点。新興勢力としての商人は、本作中では良い描かれ方をされていない。そして、主人公にも仇敵にも愛する人がいることが、後でじわじわ効いてきた気がした。
2019年11月23日 アフリカ出張帰りの機内にて
アフリカ出張の機内、行きは宇宙モノを連続で観たが帰りは時代劇を連チャンで。同じ機種でも機体によってシステムの新旧があり、次の便で観ようと思ったらなかった…と言うケースがある。
江戸での修行を終え故郷に戻った日に修行仲間が勘違いから刃傷沙汰を起こし、巻き込まれた主人公も友人を殺めてしまい、再び江戸に戻り侘しい浪人生活となる。たまたま紹介された両替商の用心棒で腕を認められ、賢さも認められ次第に重用されてゆく主人公だが、商売敵である別の両替商の陰謀に巻き込まれてゆく…。主役は松阪桃李。
剣先を下げた独特の構えは眠り狂四郎を彷彿とさせる。それがタイトルにも関連するのか。殺陣シーンにさほどの魅力は感じられず、むしろ「固定相場か変動相場か」という経済システムの拮抗に関心が持てた。ヘンかな?
2019年11月23日 アフリカ出張帰りの機内にて
江戸での修行を終え故郷に戻った日に修行仲間が勘違いから刃傷沙汰を起こし、巻き込まれた主人公も友人を殺めてしまい、再び江戸に戻り侘しい浪人生活となる。たまたま紹介された両替商の用心棒で腕を認められ、賢さも認められ次第に重用されてゆく主人公だが、商売敵である別の両替商の陰謀に巻き込まれてゆく…。主役は松阪桃李。
剣先を下げた独特の構えは眠り狂四郎を彷彿とさせる。それがタイトルにも関連するのか。殺陣シーンにさほどの魅力は感じられず、むしろ「固定相場か変動相場か」という経済システムの拮抗に関心が持てた。ヘンかな?
2019年11月23日 アフリカ出張帰りの機内にて
陸上交通機関が発達整備される以前、人や物の交流は川もしくは海沿いに行われていた。そのため、文化の伝播もそのルートに沿って拡がった。本書は、近代の北上川や利根川などを舞台とし、川に沿った文化の展開を史料や伝聞から解説している。
全国総ての河川体系での調査は大変なので幾つかの題材にしか過ぎないが、離れた地域で似たような方言がある一方で、すぐ山向こうなのに全く違う言語体系だったり、川に関連した風習があったりなかったり、民俗学的に興味深い内容だった。ただ、書きぶりが堅く「読ませる」風であればもっと楽しめたと思う。そこは読者が関心を持ってどれだけ己の想像力を働かせるかに依存するのかもしれない。
2019年11月21日 出張先アフリカのホテルにて読了
全国総ての河川体系での調査は大変なので幾つかの題材にしか過ぎないが、離れた地域で似たような方言がある一方で、すぐ山向こうなのに全く違う言語体系だったり、川に関連した風習があったりなかったり、民俗学的に興味深い内容だった。ただ、書きぶりが堅く「読ませる」風であればもっと楽しめたと思う。そこは読者が関心を持ってどれだけ己の想像力を働かせるかに依存するのかもしれない。
2019年11月21日 出張先アフリカのホテルにて読了