日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【本】長尾三郎著 「マッキンリーに死す-植村直己」(講談社文庫)

2021-03-31 20:00:00 | 本・映画・展覧会
 著者の「死す」三部作の最後は誕生日にマッキンリー冬季単独初登頂を達成した帰り道に行方不明となった植村直己を描いた本。だが前作の加藤保男は山ヤしか知らないし、上温湯隆に至っては冒険家として名を成す前に亡くなった感がある。対して植村直己は(死後ではあるが)国民栄誉賞を受けたほどの著名人であり、「三部作」の人選基準は何なのだろうと思う。

 疑問はさておき、他の文献でも植村の足跡は読んでおり、もちろん初出のエピソードなどあるものの、著名人であるが故に本書は目新しさに欠ける印象。ただ、臆病で慎重ではあるが、やると決めたら絶対に退かない粘り強さ、しぶとさと言う性格はよく伝わってきた。個人的には、彼を少し知ったころは極地犬ぞり行をしている頃で、例え綿密な計画を立てるのが大変でも、予定地点に辿り着くことが困難でも、所詮は資金と物量に物を言わせた「極地法」の登山と根本的な違いはないじゃないかと、あまり好きになれなかったことを思い出した(そういう意味では、角幡唯介の方が好きな私である)。

 2021年3月22日 自宅にて読了
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2021年3月18~21日 【旅行】勝手に自粛解禁3・沖縄座間味の島めぐり(3)

2021-03-31 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク
 3月21日、雲行きが怪しい。夜半は目が覚めるほどの雨音だった。予報では午後から下り坂。と、島内放送が「本日の高速船2便(夕方便)は欠航です」。そして予約してたショップから「本日のホエールウォッチングボートは運休です」。おおぅ。予想はして荷物は纏めておいたので、朝の高速船1便で那覇へ戻る。那覇に近づくほど海況は悪くなった。それにしても座間味諸島の海は綺麗だった。那覇から1時間ちょっと、十分日帰りも可能。また行って、違う場所でシュノーケリングしたい。
 クラウドファンディング「座間味の海を愛するひとたちと。離れていてもできるビーチクリーンを。」

 那覇に着いて、さてどうしたものかと考え、太平洋戦争末期まで走っていた県営の軽便鉄道(通称けーびん)の遺構を訪ねることにした。その前に昼食をと、やっぱりステーキ初訪問。

 旭橋駅構内のコインロッカーに荷物を預け(400円)、直結する那覇バスターミナルから30系統に乗ること45分、与那原で下車。与那原町立軽便与那原駅舎を訪問(写真)。駅舎と言っても当時物ではなく、実車どころかレプリカ、備品用品などもない。あるのはパネルとビデオだけ。それだけ、戦争で酷くやられ、物資不足で何も残らなかったのだと推察。しかし乗ってきたバス泡瀬行きは、当時の軽便与那原線と連絡する馬車軌道を繋げたルートをトレースしていたんだなあ。
 そして与那原と言えば大綱曳が有名、資料館があると言うので行ってみたが、敷地整備中で別の場所だったようだ。帰りは338系統に乗車、ルートが違い行きより10分以上早かった。行きはモノレール沿いに牧志まで行ってから与那原に向かったもんな。

 荷物を回収して空港へ戻る前に、那覇BTの敷地内に移設復元された軽便鉄道の転車台を見る。前に見に来た時、何やら工事をやっていた場所だった。あれがそうだったのか。円形のレンガ積み段、回転用レールの台座程度が残る小ぶりな構造が軽便鉄道用らしかった。こちらに機関車、与那原駅舎に客車の原寸大模型を復元し展示してはどうだろうか。

 帰りはJL914便(JA02XJ:A350-900)で1時間59分。空港の土産物店など空いている印象を受けたが、乗ってみれば大型機がほぼ満席の盛況だった。国内で宿に連泊したのが久しぶりなら、マリンレジャーを楽しんだのも久しぶり。沖縄に通いたくなった。
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【本】橘 瑞超著 「中亜探検」(中公文庫)

2021-03-30 20:00:00 | 本・映画・展覧会
 今から100年以上も前に、中亜=中央亜細亜を複数回、複数年にわたり探検した日本人がいた。スポンサーは京都・西本願寺。仏教伝来の痕跡を辿る目的ではあったが、世界に知られていない土地を苦労して回ったことに変わりはない。本書は、その旅の模様を探検者たる橘瑞超師の口述筆記と言う。巻末に簡単な足跡地図があり、今の地図帳と見比べてみたが本当にすごい距離を、駱駝や馬ときには自分の足で移動している。ウルムチ、トルファン、クチャ、カシュガル、そして敦煌。タクラマカン沙漠縦断!

 いやあ、もう凄いとしか言いようがない。本当に死にかけてるよこの人。砂漠で渇死しそうになっているし、高山で凍死しそうになってもいる。川で流されそうにもなった。そういうの読んだら、訊きたくなるじゃない?「なんでそんな目に遭ってまで旅(探検)を続けるのか?」って。これはスポンサーの命だからとか、仏教の真理を追究したいあまりとかじゃないね、絶対。そして功名心でもない。シンプルに、未知なるものに惹かれたからじゃないかと思う。砂漠を渡った向こうに、高山を越えた向こうに、在るものをその目で確かめたい、それだけだったんじゃないか。

 プリミティブだから偉いわけではないが、今の時代のどんな冒険家、探検家でも歯が立たない凄さだと思う。その時代の標準的な行動様式あレベルとの乖離っぷりが凄まじいと思うのだ。いま、こんな乖離っぷりをするにはどういうことをすれば良いのだろうか。

 2021年3月19日 沖縄・座間味島の民宿にて読了
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2021年3月18~21日 【旅行】勝手に自粛解禁3・沖縄座間味の島めぐり(2)

2021-03-30 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク
 3月19日、今日は座間味島で過ごす。

 午前はショップのツアーに参加、SUP(Standup Paddle Board:立ち漕ぎボード)とシュノーケリングのコンビセット。SUPは初体験!水温より日焼けを気にしてウェットスーツを借りて着込む。参加者は6名、残りは皆うら若き女性で浮いた存在となる。SUPは漕ぐ&膝立ちまでは簡単だったが立つとバランス感覚と言うか波への反応の鈍さを露呈し、何度も落水。シュノーケリングは数年ぶりだったが、予約時に申告して度付きマスクを準備して貰ったおかげで良く見え、阿真の浜から僅か100m程度の場所でも多くの魚種の群舞を見ることができた。ちょっと三点セットが欲しくなっちゃう…

 午後はレンタルバイクで座間味島内巡り。普通に走るだけなら3時間あれば十分だそうだが、夕方まで6時間借りた(3,500円)。おかげで隅々の道まで入り、浜を歩いたり展望台で読書したり、ノンビリできた(写真)。水平線に沈む夕陽を展望台から見ようと粘ったが、残念ながら雲に隠れてしまった。ちなみに島内を走るバスのうち一台は、元神奈中のバス。神奈川県からのお客さんは皆それ言うんだって(笑)。

 今日明日と連休で、島は一気に観光客が増えた。宿も満室、食堂は賑やか。このご時世なので「ゆんたく」はないのが残念。ちなみにこの宿のオーナーは、海を渡る犬の映画「マリリンに逢いたい」に出られた方でもある。

  民宿やどかり 泊
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2021年3月18~21日 【旅行】勝手に自粛解禁3・沖縄座間味の島めぐり(1)

2021-03-29 20:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク
 3月3度目の沖縄訪問、今回は本島から渡る離島めぐりを目的として。当初は奄美大島の西の端、瀬戸内町の小島を訪問しようとしていたのだが、外来者お断り状態が維持されているそうで断念。
 3月18日、9日と同じJL925便(JA314J:737-800)で那覇へ。宿も同じ、今日も空いていた。

 グリーンリッチホテル那覇(キャビンタイプ) 泊

 3月19日、快晴。今朝は「ハイウェイ食堂」で朝食、名前は違うけど先週の「いちぎん食堂」と経営は一緒かな?そして泊の離島ターミナルへ。高速船でダイビングやホエールウォッチングでも有名な座間味(ざまみ)諸島へ向かう。いったん座間味島を通り過ぎ阿嘉(あか)島で下船するが、座間味島到着の前にチラリとクジラが見えた!
 阿嘉港近くの「さんごゆんたく館」で荷物を預け(200円)、島内巡りの相談。通行止の道路があって移動範囲が狭まっているため、徒歩で回れると判断し出発。まずニシバマ(北浜)ビーチへ、途中でケラマジカに遭遇。素晴らしい透明度!シュノーケリング三点セットを借りれば誰でも浜からエントリーできる(写真)。平日でもあり空いている。折り返して再びゆんたく館に寄り、休憩がてら途中で見た蝶の種類を伺う。港近くの漁協直売店でカジキ漬けとセーイカ刺しのハーフ&ハーフ丼で昼食。

 午後は橋を渡って隣の慶留間(げるま)島、そして空港のある外地(ふかじ)島まで歩く。慶留間島はずっと海岸線、途中の断崖の地層が興味深く。外地島は海岸線から高台まで上った終点が空港、定期便は無いがヘリタクシーが来る。那覇からセスナが飛んでいた時代に利用したかった…さらに少し上った展望台が終点。同じ道を引き返し、ゆんたく館で蝶や地層のレクチュアを受ける。素晴らしいスタッフ。夕方の高速船で座間味までは10分、港まで迎えに来て頂いた宿は貸切状態だった。

 日焼け止めを塗っていたのに肌が赤く焼けるほどの快晴のもと、10㎞以上のウォーク、人は少なく実に気持ち良い1日だった。宿の客は自分のみ。

  民宿やどかり
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2021年3月15日 【デジ物】スマホ2台持ちへ追加契約

2021-03-29 06:00:00 | PC&デジ物、ホームページ
 2017年12月に買い替えて使ってきたスマホだが、決定的な不調はないもののメモリが足りずアプリが増やせない、GPSの精度が悪い、ときどき充電不能になると言ったトラブルを抱えている。買い替える決定打的な製品が見つからずズルズルと過ごしているが、本体実質無料キャンペーンが終わる前にと、楽天モバイルを契約した。

 機種はRakuten Hand(白)。品切れだったが申し込み再開、土曜日に申し込んで月曜日にはデリバリーされたのは意外だった。新規契約で、追加料金(1,100円)を払い、そこそこ好みの番号を指定、一年後には解約するかもしれないが。バイクに装着する可能性があるため、手帳型ケースは買わなかった。カバーはカラフルで好みではなかった。だが楽天市場で調べてみたら、カバー各種出てるじゃないですか。液晶保護フィルムと買った。残るは予備のUSB充電ケーブルくらいか。あと写真を撮ってPCに移行するのに、USB C⇔Aアダプタ欲しいかな。このスマホ、メモリカードを挿せないんである。

 ともかく一年間は無料である毎月1GBまでのデータ通信専用機として使い、使い勝手が良ければ一年後に回線を解約して他キャリア(現時点ではIIJmioほぼ一択だが、au等の新ブランドでもサービス予定)へ乗り換え、もしくはさらにコンパクトな新機種が出ていればそちらへ買い替え、と考えている。

 Appleアレルギーが無ければ、現行のSEは良いサイズなんだけど。タブレットも使っている根っからのAndroidユーザーにとって、「改宗」のハードルは極めて高いのだ。
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【本】橘 玲著 「もっと言ってはいけない」(新潮新書)

2021-03-26 20:00:00 | 本・映画・展覧会
 実は遺伝でIQとか認知スキルが決まってしまうと言う、人種差別とかジェンダーフリー活動家が見たら目を剝くこと間違いなしのショッキングな内容。タブーとされているが厳然とした事実であり、研究者間では暗黙の共通認識になっていると言う。

 真偽を問うつもりはないし、そういう可能性はあるだろうと思う。では(発達にあまり寄与しない)中学生以上への教育は無意味なのか、知性が劣るとされる人種の優遇は必要なのかと考えると、やはりそこは違うと思う。優性思想に繋がるテーマのため難しい。生物学的に見れば簡単だと思うが、難しい問題と捉えることが知的社会に生きている証拠ではないのか。

 2021年3月15日 自宅にて読了
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2021年3月14日 【旅行?】レンタサイクル利用・秩父三十四か所巡り(2)

2021-03-26 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク
 秩父の札所巡り第2回、ラクチンさに味を占め、今回も列車利用。後輩クッチーと横浜から「S-train」で秩父へ着き、レンタサイクルを借りて出発。今回は秩父市内が殆どのため、脚には優しいかな?ちなみに前回(初回)は1~12番を巡礼した。

 今回は市街地に点在する札所が中心で、数をこなせそう。前回に入手した地図を見れば、霊場の所在とルートが一目瞭然!これ、観光案内所のサイトでダウンロードできたのかなあ?調査不足だった。それにより本日のルートを確認、レンタサイクルを借りた案内所から近い15番を先ず訪れることに。

(15)母巣山 少林寺
(番外)秩父神社
 本来の札所以外に寄ってみたい神社があるとのリクエストで立ち寄り。さすが秩父の中心だけあって、建物の彩色などみごと。ちょうおど何やら神事をやっており、雅楽も聞こえてきて雰囲気抜群だった。
(観光)秩父まつり会館
 秩父と言えば普通は武甲山でもアニメ聖地でもなく「夜祭」だろう。その夜祭の雰囲気をいつでも味わえる資料館、自分は再訪だがクッチーに見せたくて。映像展示がメインで夜祭に関する説明書きなどほとんどないのが残念が、レプリカとは言え実物大の屋台と山鉾は迫力満点だった(写真)。
(13)旗下山 慈眼寺
(番外)今宮神社
 リクエストにより立ち寄り、枯死しているようにも見えるが幹が超太い欅が、ガランとした空間に存在感を漂わせていた。
(14)長岳山 今宮坊
(16)無量山 西光寺
(17)実正山 定林寺
(18)白道山 神門寺
(19)飛渕山 龍石寺
(20)法王山 岩之上堂
(21)要光山 観音寺
(22)華台山 童子堂
(23)松風山 音楽寺
 県道72号線から1㎞くらい、アシスト最強でギリギリ漕いで登れる登りが続いて到着。以前は秩父盆地が一望だったようだが今は木が茂って無理、坂の途中の展望台なら素晴らしい眺望を得られる。近くの公園(ミューズパーク)では紅白の梅が満開で多くの人が訪れていた。
(24)光智山 法泉寺
(25)岩谷山 久昌寺
(27)竜河山 大淵寺
 クッチーが足を痛めたため、時間の余裕はあったが25番から駅方面に向かう。途中、道路から近い2ヶ寺に立ち寄って本日の仕上げとした。
(26)萬松山 圓融寺

 観光案内所終了の17時より1時間近く早く帰着。駅前の居酒屋が開いていたので入り、久しぶりに店で人と飲んだ。秩父名産の杓子菜炒め、菜の花、ホルモン炒め。サービスに芹を出して貰ったが実に美味かった。お土産に自家製の七味まで頂き、大満足で退出。今日の帰りは西武の新型車両を使った「ちちぶ」で池袋へ、そこからJRで帰宅した。

 これで26番まで回り、残りは8。最後は距離が離れているので、バイクで回ろうと思う。お疲れさまでした。
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シリーズ・川崎市の銭湯を巡る(11/35) 多摩区・宿河原浴場

2021-03-25 20:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク
 川崎市の銭湯訪問、11湯目。今週の探訪先は多摩区の宿河原浴場。中野島にボランティア作業に行ったので、帰りに同じ南武線の駅から近いここに寄ることにしたのだった。駅のホームから煙突が見える距離、そのうえ駐車場完備。いかにも銭湯って建物もいい。

 浴室に入る。ここは入った目の前に洗い場が並び圧倒される。対して浴槽は小さめ、浸かるより洗うことに重きが置かれているレイアウト。壁面は大きいが柄タイルをちょっと貼ってあるだけ、勿体ない。割と良くある、格子の向こうに効能ある石を置いた浴槽と、3人分のジェットバス。心地よい湯温だが、面白みには欠けた。

 2021年3月13日訪問
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2021年3月13日 【エセ善人】フードバンク作業(4回目)

2021-03-25 06:00:00 | エセ善人ねた
 午後、フードバンクかわさきで作業。今日は恒例の入庫作業と、明日配送品の出庫作業および袋詰め。

 出庫指示書を見ると、家族構成が書いてある。単身者もいれば、割と大所帯もいる。個人情報なので、名前はあるが住所や連絡先は印刷されない。先任のスタッフに聞くと、生活保護受給者だと支援物資分の金額が受給額から差し引かれてしまうため、ここを頼るのは生活保護一歩手前もしくは諸々の理由で生活保護申請をしない(できない)方々らしい。

 今の作業はデリバリーでなく倉庫係なので、どんな方々に支援物資が渡るか、知る必要はない。とは言え、自分の扱った品々がどういう環境の方々を助けているのか、気にならないわけではない。
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