「聖地」と聞くとどうも最近ではアニメの舞台を連想してしまうのだけど(^^;)、本来の聖地について書かれた本を読んでみた。アカデミックと言えばそうだし、結局はこじつけて納得したいだけじゃんと思わないでもなかった。ところで聖地とは?本書ではその定義から始まり、曖昧な合意の形と一線を画そうという企図は好ましい。以下、本書より引用。
01 聖地はわずか一センチたりとも場所を移動しない。
02 聖地はきわめてシンプルな石組みをメルクマールとする。
03 聖地は「この世に存在しない場所」である。
04 聖地は光の記憶をたどる場所である。
05 聖地は「もうひとつのネットワーク」を形成する。
06 聖地には世界軸 axis mundi が貫通しており、一種のメモリーバンク(記憶装置)として機能する。
07 聖地は母胎回帰願望と結びつく。
08 聖地とは夢見の場所である。
09 聖地では感覚の再編成が行われる。
本書ではこれら1つずつに章が割り当てられ、詳説されている。判ったような判らないような。ところで、これを「アニメの舞台訪問」に当て嵌めると合致するか?概ね合致しそうである。やはり作品は「宗教」であり、ファンは「信者」なのだな。そこまで考えてようやく本書の内容に得心がいったのだった。「腑に落ちた」とはこのこと。
2017年11月6日 通勤電車にて読了
01 聖地はわずか一センチたりとも場所を移動しない。
02 聖地はきわめてシンプルな石組みをメルクマールとする。
03 聖地は「この世に存在しない場所」である。
04 聖地は光の記憶をたどる場所である。
05 聖地は「もうひとつのネットワーク」を形成する。
06 聖地には世界軸 axis mundi が貫通しており、一種のメモリーバンク(記憶装置)として機能する。
07 聖地は母胎回帰願望と結びつく。
08 聖地とは夢見の場所である。
09 聖地では感覚の再編成が行われる。
本書ではこれら1つずつに章が割り当てられ、詳説されている。判ったような判らないような。ところで、これを「アニメの舞台訪問」に当て嵌めると合致するか?概ね合致しそうである。やはり作品は「宗教」であり、ファンは「信者」なのだな。そこまで考えてようやく本書の内容に得心がいったのだった。「腑に落ちた」とはこのこと。
2017年11月6日 通勤電車にて読了