日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【本】植島啓司著 「聖地の想像力―なぜ人は聖地をめざすのか」(集英社新書)

2017-11-30 20:29:20 | 本・映画・展覧会
 「聖地」と聞くとどうも最近ではアニメの舞台を連想してしまうのだけど(^^;)、本来の聖地について書かれた本を読んでみた。アカデミックと言えばそうだし、結局はこじつけて納得したいだけじゃんと思わないでもなかった。ところで聖地とは?本書ではその定義から始まり、曖昧な合意の形と一線を画そうという企図は好ましい。以下、本書より引用。

 01 聖地はわずか一センチたりとも場所を移動しない。
 02 聖地はきわめてシンプルな石組みをメルクマールとする。
 03 聖地は「この世に存在しない場所」である。
 04 聖地は光の記憶をたどる場所である。
 05 聖地は「もうひとつのネットワーク」を形成する。
 06 聖地には世界軸 axis mundi が貫通しており、一種のメモリーバンク(記憶装置)として機能する。
 07 聖地は母胎回帰願望と結びつく。
 08 聖地とは夢見の場所である。
 09 聖地では感覚の再編成が行われる。

 本書ではこれら1つずつに章が割り当てられ、詳説されている。判ったような判らないような。ところで、これを「アニメの舞台訪問」に当て嵌めると合致するか?概ね合致しそうである。やはり作品は「宗教」であり、ファンは「信者」なのだな。そこまで考えてようやく本書の内容に得心がいったのだった。「腑に落ちた」とはこのこと。

 2017年11月6日 通勤電車にて読了
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2017年11月9日 【食べ物】吉野家の「和牛特重」

2017-11-30 06:30:51 | 食べ物・飲み物
 今日は午後から幕張メッセへ出張でした。帰りは直帰、最近は東京駅の京葉線からの乗換えが嫌で、リムジンバスで羽田空港へ出て京急線で帰るルートを使います。夕方なので首都高の渋滞はありますが、座って寝て帰れるので苦になりません。京急も国内線ターミナルからなら間違いなく、国際線ターミナルからでも大抵は座れます。

 ちょっと前に、国際線ターミナル内にある吉野家では市中の店舗にはない限定メニューがあると聞いており、せっかく羽田空港で乗り換えるので食べて帰宅することにしました。羽田なんて良く行ってるだろうって?そうなんですが、国際線に乗る時ってラウンジとか機内食とかで食べられるじゃないですか。それをわざわざお金払って食べる気は起きなかったのです。千載一遇の好機、意気込んで入店。迷わずオーダーしましたが単品で1,000円を超えるオーダーにビビります。ちなみにここでは、市中店のWAON以外の電子マネーそれにクレジットカードも使えます。さすが国際空港。ってかもう電子マネー限定で現金取扱なしで良いんじゃね?

 運ばれてきたトレイは普通のものですが、重箱だと雰囲気ありますね。カルビ焼き定食よりもう少し綺麗な感じの肉。食べてみると柔らかくタレもしっかり沁み込んで良いのですが、ちょっと脂が多すぎに感じました。ご飯で中和できるとは言え、上等すぎる肉も考え物。マグロだってトロより赤身が好きですからねワタシ。もちろんお財布事情もありますが。

 という訳で、悪くは無いけど二度目はないなと言う感想でした。最近のお勧めは「牛牛(ぎゅうぎゅう)定食」かな。ご飯の量が並だと肉が余っちゃうくらい美味しくコスパが良い気がします。あとは朝食の明太子牛小鉢ですね。ゴーゴー吉野家!Tポイントカードをお忘れなく。
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【本】井原俊一著 「日本の美林」(岩波新書)

2017-11-29 20:19:47 | 本・映画・展覧会
 山歩きはしても林業には興味ないって人もいるだろう。でも林業には興味なくても、歩いていれば何となくその森や林が綺麗か雑然としているか、心地良いかできれば抜け出したいかとは感じられるはずだ。そして人間のその感覚が、その森や林にとって「正しい」ことなのかは判らない。

 本書は、日本各地で何十と言う林を歩いてきた著者の見聞録。たまに統計データも入るが、基本的にはレポートなので理解しやすい。また歴史的背景やその地に生きる人への聞き取り記録なども織り込まれているので単なる感想文で終わらずに済んでいる。面白いのはメインとなっている樹種によって章立てをしていること。コメツガとかクロマツとか。

 夏に寄った北海道えりも町の章は一層の実感を持って読めた。本書で紹介されている林を、本書の内容を思い出して確かめながら歩いたら面白いだろうなぁ。

 2017年11月9日 通勤電車にて読了
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(Live) Love Music Together (L.M.T.)

2017-11-29 06:49:53 | 音楽、ギター、カラオケ
小田俊明(vo,g)、日吉大雄(vo,b)、Hamber(sax)、クッキー里中(dr)

 今年4月以来、半年以上のごぶさたでした!年4回のソケースロック公演、今年の最終回でございますね。思えば昨年もこの時期に聴いたんだっけな。今回はイタリアの新酒・ノヴェッロを飲みながら開演を待ちましたがコレ、ボージョレーヌーヴォーとは全く違いしっかりした味わい。逆に普通のワインに近過ぎるのが欠点かも?美味しいです。セットリストいってみよう。☆は新曲です。

(1st stage)
・It's not time to bed
・手をつないで帰ろう
・女房のいない週末
・私たちの帰る場所
☆Relational Tree
・Happy end の予感
・奇跡
・どんな雨の朝だって幸せはいつも君を待ってる

(2nd stage)
・大切にしよう
・恋に落ちずに「恋」をする
・夢
☆おれの言葉は君に届かない
・よくよく考えてみるとだいたい夏にはいい思い出がない、かもしれない
・街かど
・My Sweet Lover

(encore)
☆美千代の子守唄
☆四谷三丁目のサンバ
☆夏の終わりのハーモニー

 過去のどの期間より、今回のインターバル後の変わりようが大きかったことはありませんでした。衝撃的と言っても良い。アレンジが変わった曲も多く、安定に安住しない攻めの姿勢が伺えました。「Relational Tree」はミディアムスローに聴こえながら日吉さんのしっかりしたスラップが光りました。「おれの言葉は君に届かない」はブルースマン小田さんの本領発揮、スコアを追わずソウルで唄います。Hamberさんがサックス二本を巧みに使い分けるとメロウ感マシマシ(ラーメン屋か!)。中学校の先輩・クッキーさんのフラムに聞き惚れていると最後は前に出てきてボーカル専業に(写真)。

 客席では顔見知りも数人、酒やつまみを分け合いながらワイワイ楽しく、最後はスタンダップで両手フリフリ、大層な盛り上がりでフィニッシュしたのでありました。辛うじて終電に間に合ったけどウウ呑みすぎた…睡眠3時間半で明日は宮古島です。土曜日アサイチのフライトも良し悪しだ。

 2017年11月10日 四谷・ソケースロックにて
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2017年11月8日 【食べ物】横濱ハイハイ楼

2017-11-28 20:16:15 | 食べ物・飲み物
 良く行く横浜駅西口のライブバーへ行く前に腹ごしらえする時は、近くの吉野家かファミレスと決まっている…のだったが今夜はJRの改札を変な方に出てしまったため、行ったことのないラーメン屋を捜し求めて訪れた。

 目の前には割と有名で人気ある(ように憶えている)九州系のラーメン屋、どちらが先に開店したか知らないが。そして名前からは想像できないが当店も九州系。真っ向勝負…にはなっていないようで、向こうの店には行列、当店に客の姿はない。「負け」を覚悟した。

 期待は大きく裏切られ、なかなか旨かった。匂いのキツいスープ、木くらげ、やや切り方が大きめだが緑色のネギ。食べて失敗すると思う事はないことを保障しよう。(言い過ぎか?)

 この店は名前で損をしていると思った。
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(Live) NOBU Friends Session

2017-11-28 06:17:23 | 音楽、ギター、カラオケ
NOBU(B)、鹿島美和(Pf)、藤井空(Key/Tp)、足立克巳(Dr)

 「某楽器店の発表会から発生した講師陣バンド」、久々に聴きに行った。ピアノの鹿島さんはお初かな。CDを買ったとか忘れられない曲があるわけじゃないんだけど、結構イイ気分で聴けるメンバー。

 今日の演目は7割がオリジナル3割がカアーと言ったところか。前半45分、15分休憩の後半+リハーサルで計2時間ちょっと。後半セットの1曲目「アンドロメダ」ってベースのライトハンド奏法から静かに始まるこのグループの定番曲なのだけど、好きですね。NOBUさんの書いた新曲2曲では、前半セットにやったファンク調(曲名未定)の方が好きだったな。

 期待通り、全体のちょっと緩やかだけどトロくはない雰囲気を楽しんだ。

 2017年11月8日 横浜・Hey-Joeにて
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【映画】氷菓

2017-11-27 20:51:02 | 本・映画・展覧会
 なんで前売券かっちゃったんだっけ…ひょっとしてアニメ版と間違えた?私、気になります!本作は京アニ作品TVアニメの実写版。ヒロインに広瀬アリス、ヒーロー?に山﨑賢人。ストーリーは、名推理をするちょっと無気力っぽい男子生徒と、パーソナルスペース超近いお嬢様女子生徒の学園ミステリー謎解きモノ。

 広瀬アリス、きっと可愛いんだと思う。でもね、制服デザインのせいかババくさいと言うか、オリジナルの天然な美少女の感じがしなくて残念。山﨑賢人もちょっと利発過ぎて映る。アニメの実写版はここら辺が難しそう。じゃあ誰なら適役なんだと問われても困るのだけど。

 ちなみにアニメ版では飛騨高山の町が舞台となっており、昨年は近くの「君の名は。」の舞台・飛騨古川とセットで訪れるファンが大勢いたのだとか。京アニ作品って京都周辺が舞台なのが殆どなのに珍しいケースなのでした。

 2017年11月6日 川崎・チネチッタにて
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2017年11月2~6日 【旅行】韓国の鉄道のりつぶし(3)

2017-11-27 06:06:44 | 旅行・ハイク&ウォーク
 11月5日、実質3日目。レールパスの通用最終日。光州は大きな街で見どころも結構ありそうですが、簡単に観光しました。朝イチで入るべくタクシーで国立博物館に乗り付けると7月から開館時間が1時間遅くなっておりガクッ。そして観光案内所で情報を入手した季節運行の観光バス、2階建てではありませんがけっこう遠くまで走ります。これは降りずに車窓からあちこち眺めて愉しんだだけ、光州駅に最も近い停留所で下車、テクテク歩いて駅に向かい駅前で昼食。

 いよいよソウルへの帰途につきます。乗車した「ムグンファ」号は昨日来た道を戻りますが、光州松汀付近の三角線は昨日と違う一辺を通ります。残り一辺、どうしよう?全羅線を益山まで北上し、ここから観光列車「G-Train(西海金光列車)」に乗りました。この列車も機関車+客車の種車は同じですが、S-Trainとは異なる内外装です。バケツの変形みたいな足湯コーナー、半個室のオンドル車がユニークでした。

 益山を出た列車は長項線を走ります。かなり暗くなってきた中、目を凝らして車窓を眺めます。群山(グンサン)、長項(チャンハン)、大川(テチョン)と大きな駅に停まってゆきます。ここも高速化工事が進捗し、単線ではあるもののロングレール、複線路盤、コンクリート橋、なんだか鉄建公団が作った末期の国鉄線に乗っているようでした。なかなかの俊足で、時には100kmほどのスピードでガンガン走り、ヨーロッパのインターシティ列車に乗っているような気分でした。

 天安で京釜線に合流し、終着はソウルの手前・龍山(ヨンサン)です。10分ほど遅れて到着しました。韓国の列車に乗ったここ2,3年、定刻に着いたためしがありません。激しい遅延には至らないものの、慢性的に10~20分遅れる印象です。しかも接続をとってくれるか疑問で、乗りつぶしは余裕を持ったスケジュールを組む必要があるように思いました。再び着いた晩に泊まった宿へ。翌朝のJL90便(JA654J:767-300)は僅か1時間39分で羽田へ戻り、スーツをピックアップして着替え会社へ向かいました。

 今回は観光案内所を活用できるよう到着時刻を調整したため、市内地図や観光バス運行情報を得られ、大いに助かりました。諸般の事情により11月は韓国行きを繰り返し、乗りつぶしを進めます。また来週(笑)。
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【本】角幡唯介著 「探検家の日々本本」(幻冬舎文庫)

2017-11-24 20:43:00 | 本・映画・展覧会
 図書館の予約が回ってきたためなのだが、カクハタ氏が連続してしまった。まぁ良いか。

 「探検家の憂鬱」の感想でも書いたが、新聞記者の経歴を持つせいか、この人の文章は冗長な修飾がなく、妙に回りくどい言い方もないためとても読み易い。もちろん内容が伴っていなければならないのだが、著者なりの判断基準や思考過程が書かれていることが多く、理解もしやすい。

 本書は読書家でもある著者の書評まとめ、本書を読んで自分も読んでみたいと思った本は少なくない。残念なことに自分が既に読んだ本は少なく、自分の読書経験の浅さを思い知らされた。できれば単行本でなく文庫や新書で刊行されているものに限って同じ趣旨で一冊書いて貰えると大変うれしいのだけれど。

 2017年10月26日 通勤電車にて読了
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2017年11月2~6日 【旅行】韓国の鉄道のりつぶし(2)

2017-11-24 06:58:04 | 旅行・ハイク&ウォーク
 11月4日、実質2日目。朝6時半過ぎのバスで約2時間半、西海岸にある木浦(モッポ)へ移動しました。NHK第二の気象通報で聞き覚えがある街です。今日も快晴ですが、同じ海沿いでも西向きに開けた木浦は風が吹いて寒く、持参の服装でぎりぎりセーフの気温13度くらいでした。

 まだ9時、夕方までたっぷり時間があるので、まずは海辺の公園まで2,3km歩いてゆき、そこで見つけた遊覧船に乗船。1時間40分ほどで海から木浦港や魚市場、旧市街の様子が見てとれ、豪快に架かる大橋まで行ってUターン。街並み見学は満足したので、海沿いに歩いて海事博物館と自然史博物館を見学。路線バスで木浦駅に出ました。

 KORAILパス3日券の2日目は夕方に半島最西端の駅・木浦からスタート。木浦から湖南線の未乗区間を北上し光州松汀(クァンジュソンジョン)まで乗車します。光州松汀は、高速鉄道(KTX)新線の停車駅となり近年賑わうようになった駅です。おかげで、従来の光州(クァンジュ)駅は行き止まりの支線扱いで寂れてしまいました。日本で言うと光州松汀が横浜駅、光州が桜木町駅と言うと判り易いかもしれません。

 光州には1路線だけ地下鉄が走っており、薄暗くなってきた中を乗りました。末端の一駅区間のみ1時間に1本程度、鶴見線よりひどい!?とりあえず一駅手前まで行き、バスで先回りして乗り込もうとしましたが、バスを降りても駅入口の気配はありません。こんなこともあろうかと手前の駅で路線図の写真を撮っておいたので、道行く人に駅名の写真を見せて教えて貰いました。韓国語まったくダメなのにグッジョブ俺。

 しかし教えられた道を行くと川を渡り道は暗く細くなり、とても駅があるようには…。すると点々と輝く照明灯が見え、たぶん車庫があってその脇が駅なのだろうと閃きました。正解!ホーム1面1線、横は検車庫。暗い中よくぞたどり着きました。一気に反対側の終点まで乗り通して完乗。片道40数分の地下鉄に乗るのに2時間半を要してしまいました。今日のハイライトでした。(笑)

 Geumsoojang(錦繍荘) Tourist Hotel 泊
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