日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

【本】荒川 竜著 「レンタルお姉さん」(東洋経済新報社)

2024-08-30 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 何やら怪しげな職業に聞こえるではないか。新手の風俗?とんでもない。
 「レンタルお姉さんの仕事は、ニートの若者と交流して、彼らが自宅にひきこもる生活をやめさせること。そして、就学や終了に向けて新たな行動を起こさせることだ。
 それは、手紙、電話、そして訪問という順序で進められる。」(本書P.40)

 こんな厄介な仕事をやる、素晴らしい人たち。本業の合間にボランティア的に従事する人もいるようだ。きっと報酬は多くないだろう。親では扱いきれないけど、でも依頼してくるのだから見捨てているわけではない微妙な関係。

 仕事のスキルとしては、心理学あたりが最も重要視される領域か。とは言え、そのような専門家はいない。対象となる引きこもり者に真摯に向き合い、何度拒絶されても諦めずにアプローチし、ようやくコミュニケーションが取れた後は僅かな表情や身体などからのメッセージも見逃さぬよう注意を払う。

 正直、何を好き好んでこんな大変な仕事をと思う。社会に害悪を撒き散らしてるわけでなし、勝手に引きこもらせておけば良いではないかという考えが頭をよぎりもした。自分は社会の落伍者に、けっこう冷淡だなと改めて認識した。一方で、落伍者が必ずしも落伍者のままと言うわけではないし、落伍者のままで良いと思ってるとは限らない(大抵はこのままじゃダメだと思っている)だろうと言う想像力は確認できた。

 2024年8月13日 自宅にて読了

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【本】米山伸郎著 「知立国家イスラエル」(文春新書)

2024-08-29 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 コワモテ国家の印象が強いイスラエルだが、実はハイテク産業国家でもある。その内容とそうなる理由とそうなれる社会システムについてコンパクトに解説。 この手の本は過去にも読んだことがあり目新しい部分は少なかった。

 一つ気になるのは、このシステムから零れ落ちた「劣等生」はどうなるのかと言う点。みんながみんな、優秀なエンジニアになり起業できるわけではないだろう。そういう人間の行き場はあるのか。そういう人間に対する処遇や社会の目はどうなのか。ひょっとして海外に脱出しないと生きてゆけないとか…?

 関係ないが、先日担当したクルーズ客船のパーサーがイスラエル国籍だった。サービス業のイメージのない国だったので、ちょっと驚いた。

 2024年8月12日 ライブ帰りの電車にて読了

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(Live) 漂流ワゴン

2024-08-28 06:00:00 | 音楽、ギター、カラオケ

(写真左から)坂本崇(key)、Hamber(sax)、小野一(b)、川平健太郎(g)、川村成史(dr)

 4月を体調不良で「欠席」してしまったため、昨年12月以来の定例ライブ。昨年同様、四国の友人一家も一緒に参戦。そしてセットの間の流しそうめんも昨年同様。

 実にイイ。陳腐かつ古臭い言い回しだが、「スカッとした」。なんか今年は昨年以上に盛り上がったのは、そういう曲だったせい?そういう客だったせい?暑さのせい?2度目なので雰囲気とメンバーに慣れたのか、ステージ合間や終演後にメンバーに楽器を触らせて貰ったりお喋りして貰ったりする友人の次男(10歳)。ご対応ありがとうございます。そうそう、流しそうめん昨年より多く食べられた。たまに流れて(転がって)来るプチトマトや茹でもろこし、刺身こんにゃくがユニークだった。

 次回は12/15(日)である。次回はご一緒しませんか?今度は鍋つきですよ!

 2024年8月12日 四谷三丁目・ソケースロックにて

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【写真展】生越文明 「CONNECTED LIFEーいのちの礎ー」

2024-08-27 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 黒壁に、沈んだトーンの作品が多かったギャラリー室と対照的な、白壁にカラフルな作品の本展。トータルでコーディネートしたとすれば、ギャラリースタッフのセンス素晴らしい。

 普段はモノクロ作品ばかりだと言う「旅しない写真家」の肩書を持つ作者だが、本展作品はカラー、OMシリーズの顕微鏡機能とかいうのを活用して、さまざまな植物の葉脈の写真。確かにタイトル通り「いのちの礎」なのだが、学術資料として以上に評価するのが難しい。まあそれは動物や鳥などでも同じことなのかもしれないけど、生態が見えづらい植物だから標本以上に見ることができないのかもしれない。

 「いのちの礎」と葉脈と言うのは作者の個人的事情に繋がっているようだ。国指定難病のため定期的に病院で透析を受けているそうで、その際に使用するシャントと葉脈が、作者の頭の中で繋がったのだろうと推察した。そういう事情があるから「旅しない」ポリシーなのではなく「旅できない」のかもしれない。綺麗な写真の背景について、ちょっと考えさせられてしまった。

 2024年8月12日 新宿・OM SYSTEM PLAZA Creative Wallにて

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【写真展】鬼塚紀子 「ウズミビ 」

2024-08-26 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 昨日の続いてのギャラリー訪問、今日は四谷三丁目でライブが始まる前に写真ギャラリー巡りをと思ったが、ニコンサロンは夏休みでオリンパスのみの訪問となった。(書きぶりに既視感)

 基本的に2枚1組で構成された展示フレーム。規則正しく、それらの間に黒地に1枚のパネルが掛かる。作品以前に、整然と並ぶ壁面構成に目を奪われた。

 作品そのものは、Covid-19渦で外出自粛、その後もせいぜいご近所でひっそり暮らさざるを得ないことに対する不安から沸き上がった衝動で撮ったと言う身の回りの光景だが、そう聞かされた上でも何の絵(写真)だか解らない。自身でも良く解らないであろう漠然とした不安を、写真を通じて人に伝えるなんて至難の業であるように思える。

 作品より会場レイアウトについて在廊していた作者にお尋ねしたかったが、話好きそうな先客がいたため断念して会場を出た。

 2024年8月12日 新宿・OM SYSTEM GALLERYにて

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【写真展】ソニーイメージングギャラリー企画写真展  「わたしのともだち~ 写真家と愛しい存在の物語 ~Part4」

2024-08-23 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 有楽町で飲み会が始まる前に写真ギャラリー巡りをと思ったが、キヤノンギャラリーは夏休みでソニーのみの訪問となった。

 多くのカメラマンによる生きものの写真。自らのペットもいれば、被写体としてのものもいる。人間との絡みもあり、多様な作品展だがテーマ通り、作者がいとおしく感じた生きもの(一人だけ、生きものの置物やぬいぐるみなどがあった)への思いが伝わってくるようだった。

【出展作家】(あいうえお順)
内村コースケ、榎並悦子、大野葉子、 尾﨑たまき、勝倉崚太、斎藤巧一郎、大門美奈、中津原勇気、新田 樹、ハービー・山口、半田菜摘、福岡陽子、フジモリメグミ、星野佑佳、ミゾタユキ、三村 漢、桃井一至、山本まりこ、渡辺達生

 2024年8月11日 銀座・ソニーイメージングギャラリーにて

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2024年8月11日 【旅行】究極に(?)乗り得なワンワールド特典航空券世界一周ルート(その5・25,000マイル三訂版)

2024-08-22 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

 なかなか取っ付き難い航空券の話だけど、質問を下さる方がいたりして検討するモチベーションも上がると言うもの。おまけに外は暑いしお盆休みで混んでるか休業してるだろうし、部屋でパソコンに向かってるのが良き。

 前回の最後に思いついたことで再検討し、少し変更を加えた。具体的には以下の通りで、特典航空券7区間は変わらない。
・ニューヨーク→シカゴ間は乗り継ぎもないため(異なる航空券で乗り継ぐと、預け荷物の情報連携とか面倒)、別途購入(別切り)にして特典航空券のマイルを節約
・列車で到着したサンフランシスコからいったん帰宅し、ロスアンゼルスへ戻って旅を再開する
・経由地に香港を追加
・制限マイルを使い切るため、名古屋→東京を追加

(1)名古屋中部(NGO)→東京羽田
 日本航空・国内線

(2)東京羽田(HND)→ニューヨークJFK(JFK)
 日本航空・☆A350-1000型機

(別途購入)ニューヨークJFK(JFK)→シカゴ(CHI)
 アメリカン航空・国内線

(地上移動)シカゴ→エメリービル(サンフランシスコ郊外)
 AMTRAK・"<a href="https://www.amtrak.com/california-zephyr-train">California Zephyr</a>"

***いったん帰国***

(3)ロスアンゼルス(LAX)→マドリード(MAD)
 ☆イベリア航空・☆A350-900型機

(4)マドリード(MAD)→ドーハ(DOH)
 カタール航空・☆787-8型機

(5)ドーハ(DOH)→バンコク(BKK)
 カタール航空・☆A380型機

(6)バンコク(BKK)→香港(HKG)
 キャセイパシフィック航空・☆A321型機?

(7)香港(BKK)→シドニー(SYD)
 カンタス航空・☆A330-300型機 もしくは
 キャセイパシフィック航空・A350-900/1000型機

 日程的には前半のアメリカラウンドと後半とでアンバランスになりそうだが、止むを得ない。シドニーからの帰国は、シドニー発券アメリカ往復プレミアムエコノミークラスかな?

 

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【本】小牟田哲彦著 「日本鉄道廃線史-消えた鉄路の跡を行く」(中公新書)

2024-08-21 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 日本に鉄道が敷設されて150余年、当然ながら廃止された路線も少なくない。本書は主に昭和後期、高度成長期以降あたりから今日までに廃止された路線について、その概要と理由を解説している。廃線跡探訪記もないではないが、本書の主題ではない。

 廃止理由をモータリゼーションに負けてとか災害のためで片付けるのでなく、なぜ自動車対抗策が打たれなかった(打てなかった)のか、なぜ復旧作業が行われなかったのか、一方で数少ない復旧事例(名松線や只見線)はどこが違ったのか、廃止もしくは休止の法的根拠を踏まえて解説しているのが勉強になる。

 本書に紹介された路線のうち、旧国鉄路線(特定地方交通線)については全て乗車経験があり、読みながら訪問時を思い出し懐かしくも寂しくもなった。今後の日本では北海道や中国地方で大規模な路線廃止が行われそうな気配、鉄道による旅客輸送が大都市周辺だけのものになる日が来ないとも限らない。

 2024年8月10日 自宅にて読了

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2024年8月9日 【バイク】ヤマハ・PG-1はどうだろう

2024-08-20 06:00:00 | バイク・自転車

 久々に原付二種の記事であります。すっかりバイクに縁遠くなっちゃって、ニュースなども注目しておらず今さらな車種紹介なんですが。

 昨年秋にタイで、ヤマハより「PG-1」と言うバイクが発表されていた。排気量113ccなのはT115と同じエンジンなのかな?だがルックスは随分ちがう。ぱっと見スクーターみたいなT115に対し、こちらはスクランブラーっぽい形をしている。フレームはアンダーボンではなくてバックボーン、要するに一般的なバイクの構造ってことでOK?

 色々と検索してみると、日本でも並行輸入車の販売が始まっていた。カラーは6色(写真)、上4色はタイ仕様で、ホイールリムが黒いのが特徴。ベトナム仕様は上記4色に最下段の2色が加わり、こちらはリムが銀色なので区別がつく。どうやらタイ仕様の方が少し高いようだ。それでも、ホンダのクロスカブ110よりは安い。仕様で安っぽい部分は多々あるが、モディファイする楽しみが残されていると思えば良い。タイやベトナムでは純正のキャリアなども販売されており、日本でも入手できるが現地で買うより相当高い。旅行を兼ねて、現地に買い出しに行くのも面白そうだ。

 メンテナンスに関して最大のネックはタイヤか、90/100-16は純正がIRCのGP-5らしいが、オフ車パターンなので交換時はオンロードタイヤにしたいところ。だがこのサイズでは製品がない。外径計算サイトで調べた結果3.50-16がほぼ同一で、リヤ用のみではあるがIRC GP-21が使える。フロントにもこれを入れてしまえばOKか?店によっては作業してくれないが。あとはブレーキパッド/シュー、チェーンあたり。多分どうにかなる気がする。

 さらにネットを検索すると、そのルックスからかハンターカブCT125と比較した記事があったが、クロスカブ110と比較するのが妥当なのではないかと思う。そうするとクロスカブが優勢になっちゃうから、あえて高いハンターカブをぶつけたのかな?

 仮に自分が乗り換えるとしたら現状ではクロスカブ110が最有力だが、アンチメジャーな性格からPG-1は悪くないと思えた。上野か平塚に行けば実車が見られるのか、暑いけど行ってみようかな。

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2024年8月8日 【旅行】究極に(?)乗り得なワンワールド特典航空券世界一周ルート(その5・25,000マイル二訂版)

2024-08-19 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

 6月立案のプランを二カ月ぶりに見直した。改めてルールを読み、途中で地上移動を含む旅程に変更したのだ。なお地上移動は全8区間には含まれないが、途中1回限りとなっている。

 更に今回は、単に航空券を検討するだけでなく、現地でのアクティビティ=鉄道乗車と観光も勘案した上で滞在日数を検討し、具体的な日程まで落とし込んだ。見直し後の航空券は、こんな感じ。なお基準はこれまでと変わらず以下の通り。
・TPM25,000以下
・東回り
・JAL(JL)のA350-1000に乗る
・カタール(QR)のA380に乗る
・極力フルフラットシート装備機が充当される便を選ぶ

(1)東京羽田(HND)→ニューヨークJFK(JFK)
 日本航空・☆A350-1000型機
 導入が進む新フラッグシップ。毎日2便ともA350化されたのと、乗りたい鉄道があるため、予約の取りやすそうなダラス便でなくニューヨーク便で組んだ。

(2)ニューヨークJFK(JFK)→シカゴ(CHI)
 アメリカン航空・国内線
 シカゴに行きたいと言うより、地上移動区間のスタートがシカゴであるためのポジショニングフライト。

(地上移動)シカゴ→エメリービル(サンフランシスコ郊外)
 AMTRAK・"California Zephyr"
 アメリカの長距離列車運行を担当するAMTRAKの看板列車とも言える長距離列車で、自分が大陸横断鉄道に関心を持つきっかけとなった列車でもある。アメリカの西半分を横断する、所定で52時間余りの長旅。

(3)サンフランシスコ(SFO)→ロスアンゼルス(LAX)
 アラスカ航空・国内線
 西海岸からマドリード(スペイン)へ飛ぶのにはサンフランシスコとロスアンゼルスから直行便が出ているが、L.A.発のみ新型機材を使っているため、移動する。

(4)ロスアンゼルス(LAX)→マドリード(MAD)
 ☆イベリア航空・☆A350-900型機
 前回はロンドン→L.A.と大西洋&北米大陸横断をしたが、今回は逆パターン。イベリア航空に期待したいが、やはりいい加減なんだろうか。

(5)マドリード(MAD)→ドーハ(DOH)
 カタール航空・☆787-8型機
 3便あるうち最もシートの良いのは夜行便。

(6)ドーハ(DOH)→バンコク(BKK)
 カタール航空・☆A380型機
 前回ドタキャンされて乗り損なったカタールA380のリベンジ。夜行便。

(7)バンコク(BKK)→シドニー(SYD)
 カンタス航空・☆A330-300型機
 米国内で地上移動のためマイルに余裕があり、なるべく制限値いっぱいまで乗ろうとあれこれ試算、さらに日本への帰国の航空券代なども勘案した結果とりあえずはシドニーに落ち着いた。前回A380に乗ったカンタス、今回のA330は一度内装リニューアルしている筈なので悪くないと期待したいが。

 このルートで制限値まで100マイルを切り、日本の国内線をつける余地もなし。2度に分けるとすればロスアンゼルスか。ここまで書いて、それならサンフランシスコからオープンジョー(Open Jaw)航空券で帰国してロスアンゼルスに戻り再開すれば、後半の行程をいじくれるんじゃない?と思いついた。検討は続くが、果たして最終区間の搭乗日時点で予約の電話を入れて、前半の特典航空券席など空いているものだろうか?

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