久々の細田守監督作品でありますね。自分の中では「時をかける少女」より 「サマーウォーズ」が頂点で、以降どんどん家族愛の色彩が強くなって好みから外れており、制作発表の報に触れても興奮しなかった。だが作品概要が知れてくると、興味が湧いてきた。これ「令和版サマーウォーズ」じゃね?10年経って、 バーチャルな世界は大きく変わった。アニメーション技術も進化した。これは面白いかも?
うん、まあ良かった。映像技術すばらしい。作品中の仮想世界の表現が特に。CGならではの緻密さと拡がり、色合い。何曲も歌われる主人公の歌が良い。ブレスや揺らぎの感じが、初めて宇多田ヒカルを聴いた時の印象と似ていた。あと「るろうに剣心」を演じたばかりの佐藤健が声優として参加、これがまたなかなか。
主人公の女子高生のアバター(仮想世界の分身)、なんかデジャヴと思った ら、キャラクターデザインが「アナと雪の女王」のジン・ キムなんだね。リアル世界は思いっきり細田テイストなんで、そのギャップはありなのかなと。そのリアル世界、舞台は高知。既に作品の公式Webサイトに「聖地」の紹介まであって親切。
一方でストーリーの展開が安易すぎること、作中のイベントの回収がされなかったこと、「竜」の正体とその後の対応があまりに安易など、不満も少なくない。ファンタジーに徹するか、きちんとケリをつけるかして欲しかったのが残念。それを「細田テイスト」で片付けてしまうのは、間違っている気がする。
2021年7月20日 川崎・チネチッタにて
うん、まあ良かった。映像技術すばらしい。作品中の仮想世界の表現が特に。CGならではの緻密さと拡がり、色合い。何曲も歌われる主人公の歌が良い。ブレスや揺らぎの感じが、初めて宇多田ヒカルを聴いた時の印象と似ていた。あと「るろうに剣心」を演じたばかりの佐藤健が声優として参加、これがまたなかなか。
主人公の女子高生のアバター(仮想世界の分身)、なんかデジャヴと思った ら、キャラクターデザインが「アナと雪の女王」のジン・ キムなんだね。リアル世界は思いっきり細田テイストなんで、そのギャップはありなのかなと。そのリアル世界、舞台は高知。既に作品の公式Webサイトに「聖地」の紹介まであって親切。
一方でストーリーの展開が安易すぎること、作中のイベントの回収がされなかったこと、「竜」の正体とその後の対応があまりに安易など、不満も少なくない。ファンタジーに徹するか、きちんとケリをつけるかして欲しかったのが残念。それを「細田テイスト」で片付けてしまうのは、間違っている気がする。
2021年7月20日 川崎・チネチッタにて