日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

【本】宮田珠己著 「アジア沈殿旅日記」(ちくま文庫)

2020-01-31 06:00:00 | 本・映画・展覧会
 「タマキング」こと宮田珠己の、過去の著作群とは少しテイストの違った作品。タイトルが沈「没」じゃなくて沈「殿」なのがミソで、もし「没」だったら、あまたあるアジアで自堕落に暮らすバックパッカーの物語と思って読まなかったかもしれない。

 本書は旅行記でありながら旅行が主目的でないような印象を受ける。少なくともどこかへ行って観光する、体験するという一般的な旅からは逸脱している。ただ本文にはどこかへ行ってボーっとするとか、やりたいことが書いてあるので、それを体験とするのであれば正しく旅行の一形態であるのだが。

 どこかへ行き、著者なりの何かをし、再び元の生活に戻ってゆく。ならば本書に書かれている著者の行動は立派に旅ではないか。どこへ行こうが、どう過ごそうが、法に触れず人倫に悖(もと)らなければ(ひょっとしたら悖ったとしても)他人がとやかく言える筋はない。

 おもしろ可笑しい旅日記は愉快だが、その裏でこういうことを思い考えていたのかと感心した。

 2020年1月10日 通勤電車にて読了
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2020年1月9日 【旅行】マイ・トラベルガジェット

2020-01-30 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク
 旅先でブログ書きなんてやらないし、ホテルの部屋でマイシアターなんてのもやらない。とは言えネット閲覧やメールチェック程度はするわけで…そんな自分の、現在のトラベル・ガジェットをご紹介。

(最上段)
・ケースはエレコムのACアダプタポーチ「BMA-AC1BK」と思われる。思われるというのは、会社の不要品整理の際に拾ってきたものだから。最近ではパソコンや周辺機器などは拾えないが、この程度なら許される…ことにして下さいお願いします。
 これ、容量が丁度よく、しかも自分のバッグで他の物品との折り合いがすこぶる宜しい。ホワイトなら中身含めて統一感があったんだけど、いかんせん拾い物ですから。
・ワイヤレスイヤホンはブログにも書いたcheeroの「CHE-615-BK」。これはジムのあるホテルに泊まる時のみ持参。

(中段)
・USB2ポートつきのACアダプタはメーカー型名不明。最近、国内用のコンパクトなアダプタとコンセントタイプ別の単体アダプタの組合せの方が(詰め替えが面倒くさいけど)コンパクトかなあと思っている。
・BOSEのQuiet Confort 20は航空機用アダプタ(メーカー不明)とあわせフライトの必需品になった。ワイヤレスタイプは長距離便では電池切れになるのと、暗い機内で落とした時を考えると使用に踏み切れない。
・SIMカードアダプタと取り出しピンのセットは買ったものの未使用。週末にアジア1ヶ国しか行かないようなら、現地でSIMを買うよりレンタルの方が安い。3日で1,000円しなかったりするのだ。

(下段)
・モバイルバッテリーはワイヤレスイヤホンと同じメーカー・cheeroの「power plus 3 mini」。最近スマホの電池の減りが妙に早いことがあり、コイツのお世話になることがある。
・USBケーブルは100均(ダイソー)製品、アダプタは2ポートだが予備を1本買っておいた。現時点で機器はすべてmicro USBの統一できているが、時代の趨勢はtype C、いずれ2種類のケーブルを持たざるを得ないのだろう。
・有線イヤホンはソニーの「MDR-EX450」で、BOSEのバックアップ。2014年に購入したのだが現在でも販売しているロングセラーと言うことは、それだけ人気を保っているということなのだろう。

 以上すべて、ポーチに収まる。実際にはフル装備で行くことはまずなく、旅程に応じて中身の取捨選択をする。旅は身軽で、がモットーなので、週末旅行程度だと予備は持たない。

 デジ物本体としてはスマホ(シャープSH-M03)とタブレット(ALLDOCUBE M8)。スマホは必携だがタブレットは1週間程度の旅行のみ持って行ってるかな?その時はモバイルスピーカー(JBL FLIP2)もセットで持参している。あ、タブレットスタンドがあった…

 まあこんな感じで、他人様と比べて多いのか少ないのか判らないが、足りないと感じたことはない。
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【本】五木寛之著 「孤独のすすめ - 人生後半の生き方」(中公新書ラクレ)

2020-01-29 06:00:00 | 本・映画・展覧会
 孤独と言う言葉はあまり良い響きではないように思う。それに高齢が加わるともう…。孤高でもないし、別に「孤」を強調しなくても良い気がしますが、それを気取りたい人もいるかもしれませんね。あ、コレ著者の言論とは無関係です。

 人生50年は昔の話、今は80,90いやさ100!身体は衰え物忘れも出始め…そんな年代をどう生きるか。重いテーマであるけど、あまり根を詰めずに読める書。内容は至ってマジメだが書きぶりが平易なので。

 孤独を恐れるな。同意します。
 (無趣味な人が)敢えて趣味を持つ必要はない。そんなものですか。
 敢えて人と付き合いだす必要はない。それで良いと思います。
 思い出に浸るのは時間ある高齢者の特権だ。そういう考え方もあるのか。
 断捨離は必要ない。本人は良いけど遺された人の手間を考えると…

 ハウツー本と言うには少し抽象的かもしれないが、残された時間の考え方、過ごし方の原則というかポリシーと言うか、こういう心持ちで生きてはどうですかと言う提案。この手の本は同意・非同意あるので、色々な人の意見を摂取しているうちに自分の中で考えがまとまってくるかもしれない。

 2020年1月8日 通勤電車にて読了
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【本】畠山重篤著 「鉄で海がよみがえる」(文春文庫)

2020-01-28 06:00:00 | 本・映画・展覧会
 ここのところ著者の作品に順次手をつけているが、本書は海と山林の荒廃から植林による復活の物語に深く関係しているものの、内容はその活動のベースとなる理論的な部分の説明が大半。なのでドラマティックな展開を期待するとがっかりする。

 作家である以前に牡蠣養殖業である著者が、活動の過程で知り合った大学教授らと交わりを通じてこのように理論で裏づけしてゆくさまは感動的ですらある。

 ところで、これだけ理論に裏付けられ、実際に効果も出ている「川の上流の山々への広葉樹植林活動」が全国あちこちで展開されているという話は聞いた覚えがない。川が注ぐエリアで海の貧困化に困っている漁師がいないのか、上流の山々に植林する賛同が得られないのか、どういうわけだろう。

 2020年1月4日 滞在中のベイルートのホテルにて読了
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(Live)いわし

2020-01-27 06:00:00 | 音楽、ギター、カラオケ
左から進藤陽悟(pf)、和佐田達彦(b)、井上尚彦(ds)

 2020年の初水揚げ?な「いわし」です。

(1st)
・Oriental Flight
・More to Dream
・(タイトル未定)
・Inward
・Song for T
・Groovin'Sardine
(2nd)
・Sunrise Sardine
・Tears of Beast
・まな板のいわし
・チャラ
・Funky Coffee
・君ヲ想フ
(Encore)
・Hot!

 新年会で忙しいのか、お客さんは少なめだったが、いつも通り和佐田さんのトークとスラップベース炸裂、いのやんの突っ込みも絶好調。進藤さんの謝り(笑)も健在。今年も楽しくホットないわしでありました。オリジナルのTシャツは新色登場、ベーシックなグレーなのでそのうち1枚買おうかな?

 2020年1月7日 横浜・Hey-Joeにて
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【本】星野博美著 「転がる香港に苔は生えない」(文春文庫)

2020-01-24 06:00:00 | 本・映画・展覧会
 香港の騒動が長期化するいま、その香港の庶民(と言うより貧民)階層に暮らした人のルポを読んでみた。以前にも借りたけど何となく読み進められず途中で返却したのだが、今回はスラスラ読めたのは不思議。

 香港のアパートと言えば、数本単位でニョキニョキ聳え立つ高層ビルを連想するが、著者の住んだところはそれより低層のボロい建物だったようだ。しかしその内部は、オリジナルの区画をさらに3分割とかしているというのに驚く。では水回りどうするの?とか細々と書かれているし、契約や隣家との付き合いについても書かれており実に興味深い。

 アパートだけでなく、やはり学校に通えばクラスメートとの付き合いがあり、そうして交わった香港人の考え方もさまざまであると判る。香港(人)のアイデンティティに関する突っ込んだ会話の記録もあり、いま読むと彼らの予測と現状とを対比検証できて面白かった。

 通り一遍の観光だけでなく、もう少し香港を知ってみたい方にはおすすめ。

 2020年1月3日 ベイルート(レバノン)のホテルにて読了
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2019年12月27日~2020年1月5日 【旅行】年越しまで中東に飛ばなくても(7)

2020-01-23 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク
 1月4日、今日も雨が降ったり止んだりで出歩く気にならず、午後まで部屋でゴロゴロ。レイトチェックアウトして夜のQR421便(A7-AEN:A333)でドーハへ。2時間半の待ちでJL7994便に搭乗、来た時と同じくカタール航空運航のJAL便名が今年のJAL初搭乗。機体はA7-BEV(777-300)だったが、なんとビジネスクラスにアップグレード!成田便も昨年より機材変更で、羽田と同じくQ suite(資料画像)装備機、これはラッキー。ただし移動で冷えたのか疲れが出たのか腹具合が悪く、あまり機内食も楽しめず頻繁にトイレへ。なので、9時間のフライトで5時間ほども横になって眠れたのは助かった。

。1月5日、休暇最終日の夕刻に成田に到着。例によって格安バスで東京駅に向かったが、最近は混んでおり積み残しも出るとの噂から一旦第3ターミナルへ行き始発から乗車、これは正解だった。来月からこのバスも競合他社との運行集約で少しシステムが変わる。現状では便利な方向にシフトしそうなので期待している。

 アフリカ出張の往復でも感じたが、中東からの首都圏向けフライトは夜中と早朝に出るパターンがあり、夜中発の成田行きが乗り継ぎの便利なことが多い。一方で中東を早朝に出る羽田行きフライトの方が、ずっと日中に飛ぶせいか疲れが少ないように感じる。もっともそれだと羽田到着は22時を回っており、モタモタしていると帰宅は日付が変わってからとなってしまい翌朝からの出勤はキツいので、成田便/羽田便それぞれ一長一短だ。

 最大9時間の時差があったアフリカ出張から戻り、一週間で再び時差6~7時間の中東へ一週間。戻って翌週はまた時差のある国へ…体力勝負なスタートとなってしまったが今年も元気で楽しく過ごそうと思う。(おわり)
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2019年12月27日~2020年1月5日 【旅行】年越しまで中東に飛ばなくても(6)

2020-01-22 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク
 旧市街(ハムラ)にあるホテルは、年越しのインターコンチから一転してボロ宿。喧しい通りと反対側の部屋だったのは良いが、あまりに落差が激しく…朝食の冷たい食パンがとどめ。1月3日、雨がシトシトと降るなか徒歩3分のところにあるIHG系ホテルに引っ越すことにした。前払いの1泊40ドルは捨てる。その部屋で40ドルかよ!残念ながら、ベイルートのインターコンチは移る先のさらに倍以上するので諦めた。移ったホテルではアップグレードされ眺めも良好(写真)

 ベイルート市内には2階建てのHop-on/offバスが走っており乗車して市内を一周と思ったが、出発地点の広場周辺が年越し会場に使われたようで大々的に封鎖されており移設先の乗り場が判らず。ともかく国立博物館だけはみようとUBERで行き、改めて素晴らしいモザイクタイル画や石像を見て出たら土砂降りどころか雷鳴まで。近くのピザ屋で昼食、小降りになったところでホテルに戻り、以降はのんびり。ここのジムは隣接のフィットネスクラブを利用するスタイルで、3フロアある過去最高に充実した施設だった。

Crowne Plaza Hotel Beirut 泊
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2019年12月27日~2020年1月5日 【旅行】年越しまで中東に飛ばなくても(5)

2020-01-21 20:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク
 2020年、明けましておめでとうございます。本年も体力の限り活動しまくる所存、だから両親よ元気でいてくだされ。

 元日はブルーモスクと鉄道駅を訪問した以外は殆どをホテル内で過ごし、休養と2020年の諸々を考えることに費やした。

 1月2日、RJ405便(JY-AYZ:A319)で今回最後の訪問地・レバノンのベイルートへ移動。子供のころ新聞に「ベイルート特派員」と書かれた記事を幾度と無く目にした記憶があるが、あれはどの紛争の時の話だったのだろうか。とにかくベイルートと言うとキナ臭い土地と言う印象しかない。そしてレバノンと言うとカルロス・ゴーン氏のルーツであるくらいしか(氏はブラジル生まれだが両親はレバノン人)。まさか自分の訪問前に「大脱走」でレバノンに逃げ込むとは!

 一説ではベイルートは中東のパリとも言われているそうで、そんな街並みなのか、パリなら大して綺麗じゃなさそうだな(失礼)などと思いながら散策に出た。確かに今回訪れたクウェートシティとも、アンマンとも全く違う。ヨーロッパの雰囲気があるのは間違いない(写真)。ヨーロッパ流の狭い石畳の道+アラブ人の運転マナー=カオス(苦笑)。宿の周りの狭いエリアを2時間くらい歩き回った。

Embassy Hotel 泊
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2019年12月27日~2020年1月5日 【旅行】年越しまで中東に飛ばなくても(4)

2020-01-21 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク
 12月31日、大晦日は今回唯一のツアー参加。混載ツアーのはずだったが何と1人、なのでバスでなく乗用車。これは快適でラッキー。ちなみに海外のツアーはまずVELTRAで検索するが、Viatorでも探すようにしている。今回は後者で、同じ内容ながら1人追加料金のかからないツアーを見つけられたので本当にラッキーだった。ツアーの訪問先は大きく3ヶ所。

(1)マダバ
 5~6世紀頃からのモザイクタイル画で有名な地。石文化って凄いね、乾燥した土地柄でもあるけど綺麗に「作品」が残る。

(2)ネボ山
 キリスト教徒でないためピンと来ないが、この地は預言者モーセにまつわる伝承、彼の亡骸が葬られている聖地。素晴らしく雄大な眺望(但し砂漠なので薄茶色一色)は、乾いた土で煙っていた。

(3)死海
 身体が浮くので有名な死海、自分も浮こうとちゃんと水着は持ってきたのだ…ホテルまでは!だが出発時の気温は6度、こりゃとても海に浸かる気温じゃないと荷物に入れずに出発した。ところが現地はカンカン照りで、ちょっとヒヤリとするかもしれないが水に浸かれる気温。しまったぁ…せめて脚だけは浸したが、ちょうど切り傷があったので沁みて痛い痛い。試しに舐めてみたが、塩辛いを通り越して舌が痛いほどだった。写真の対岸は聖地エルサレム。

 午後にホテルに戻り、夜に備えてたっぷり昼寝。例によってアジアから迎える新年の花火をテレビで見ながら過ごしたが、今年はオーストラリアが大規模山火事の影響で縮小気味、香港は騒動のため中止と、喜びもほどほどな感じ。それでも新年になれば華やかなテロップが出、ごくごく小規模に散発的ながら花火の音も聞こえ、ヨルダンで新年を迎えたのであった。

Intercontinental Anman 泊
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