日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【本】熊谷達也著 「オヤジ・エイジ・ロックンロール」(実業之日本社文庫)

2014-08-22 21:43:24 | 本・映画・展覧会
 「X橋」を読んだ勢いでもう1冊熊谷達也を、と思ったら、これまでの作品とは毛色の違うタイトルをみつけ、珍しく図書館になかったのでamazonで購入。もちろん、読後は図書館へ寄贈するのです。

 場所は仙台近郊。小さな会社に勤める普通のオヤジ管理職が、ふとしたきっかけで昔やってたエレキギターを再開し、良きバンド仲間とめぐり合い更にはかつて深い仲だった元彼女とも再会し、アマチュアバンドコンテストの予選を勝ち抜いて全国大会出場まで上りつめてゆく過程を描く。

 解説でも書かれているが、楽曲や楽器と演奏技術、もろもろの音楽環境のディティール描写が極めて自然で違和感なく読める。流行って主人公がコピーしていた「名曲」のリストはこのジャンルに疎い自分でも大半は知っているものだ。アコースティックではないもののギターのセッティングや弾き方、エフェクタに関しても、楽器店の店員との会話まで「そうそう」。

 詳細描写が優れていてもストーリーがダメなら面白くはならない。もちろん「出来すぎ」のストーリではあるが、総てが順調には運ばず、苦い過去の思い出話もある。ギターとか音楽に目を向けてしまうが本作の基本的なスタンスは「中高年どう生きるか?」であると思うので、今の自分の生活を見直してみようよ、ご同輩。

 それと「地方に生きる」ってことな。メジャーデビューのチャンスが来てもそれには乗らず、いま住んでいる地域でずっと音楽をやってゆくと言う意思。ここにこそ、東北に生きる著者の主張が込められているとも思えるのだった。

 2014年8月13日 自宅にて読了
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2014年8月13日 【飲み物】「3M」揃い踏み

2014-08-22 06:13:15 | 食べ物・飲み物
 なんだか日記の日付が遡る一方ですみません。

 「ブランド品に旨い物なし」なんて言うけど、どうなんでしょう?

 村尾、魔王、森伊蔵。友人諸氏のご協力で、いわゆる「3M」薩摩の芋焼酎が揃いました。村尾だけ一升瓶にしちゃったけど、割高でも瓶のサイズを合わせた方が良かったかな?ま、良いや。飲み終わってボトルを並べるワケじゃなし。

 問題は、いつどこでどうやって「飲み比べ」をするかですよ。鍋の季節になったら「焼酎ハウス J」開店かな?皆様のご来店をお待ちしております(笑)。
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2014年8月14日 【無線】やめ時?

2014-08-21 19:52:03 | アマチュア無線
 QSLカード消化という不純な目的はほぼ達成し、いよいよ「交信活動」を続けたものか迷っています。本当にもう、手持ちの数十枚のカード(絵葉書流用)を使い終えたら後は災害時の緊急通信用にライセンス維持だけしていれば良いのじゃないか、と。

 会社に入社以来、アマチュア無線部(当時)でお付き合い頂いた先輩と焼鳥屋でお会いして、そんな話をしました(前回の店の方が美味しかったけど、お盆休みだったので仕方ない)。D-STARに代表される新しい通信方式による交信は、果たして技術的探究心の発露と言えるのか?単に確実なコンタクトを行うための手段に過ぎないのではないか?なーんて。正直もう良く分からん。

 秋まで山歩きの予定はない=交信機会もないのだから、溜まっているQSL発送をしなくっちゃな。
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2014年8月15日 終戦の日

2014-08-21 06:01:28 | ノンジャンル
 午前中、丸の内の客先で打合せ。お客様もサービス業なため、一斉のお盆休みはないようです。

 打合せが終わったのが11時半。会社まで戻って昼食だなと思い、今日が終戦の日だと気付いた。1ブロック向こうの皇居へ行ってみよう!何かやってるかもしれない。

 1945年8月15日正午、皇民が参集して「玉音放送」を聴き涙したのは、どの辺りだったのだろう。二重橋から内部へは入れなかったのかな。今は綺麗に植栽などもあるが、以前はもっと広々と四角い玉砂利の広場だったのかもしれないな。「あの日」は暑かったそうだが、今日も負けず劣らず暑い。サングラスをかけリラックスして歩く外国人観光客の皆さん、、ちょうど69年前ここで何があったか知っていますか。でも当日新聞報道は「ヤラセ写真」の「事前執筆記事」だったとの告発ページがネットにあったぞ。

 芒洋と広く居場所のない広場の中で唯一、変化があり人が集まるところが、交番とその奥の二重橋である。果たして(中継では無さそうだが)カメラクルーが一組。でも天皇陛下万歳な人とか、いない。考えてみれば「メインステージ」は靖国神社で、あちらへ行けば政治家も右翼もその他大勢もいたのだろう。「玉音放送」に気をとられすぎて肩透かしを喰らった気分。

 最近の国際情勢とか、いけいけドンドンな総理大臣とかを見ていると、以前より戦争が身近になってきている気がしませんか。そうなったら、どうしますか。中韓露にどんどん領土を食い荒らされ漁業区域を減らされ資源をほじくられても、戦争断固反対と言えますか。諸外国の応援など期待できませんよ。それとも国を、資源を守るため、死を覚悟防衛行動や集団的自衛権の行使に賛成しますか。あなた自身だけでなく、肉親子供親類が死ぬかもしれなくても。

 怖いねとかイヤだねとか、そんな寝言で済ませている場合じゃないですよ。そういう話をタブーにしちゃぁいけないと思うんだけどな。
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2014年8月14日 【仕事】お盆休みは出社に限る

2014-08-20 07:18:58 | 仕事
 今日から世間一般のお盆休みなようで、最近は一週間休める会社もあるようで先週土曜日の道路は結構渋滞したし、今週の通勤電車は月曜から空いてたし。

 それでも、今朝は一段と、劇的に空きました。会社も人口密度は普段の半分以下?ウチはサービス業ゆえ「一斉休暇」がなく、各自で日程調整して休めるのが有難い。おかげで、混雑も価格もピークの週に旅行せずに済みます。

 お盆期間は空いてるだけでなく、電話やメールも少なくなる。いきおい社内には穏やかな空気が漂うので精神衛生面でもよろしい。以前は食堂が一斉に休んで昼食難民になりかけたりしたが、最近は景気が回復していないのか、休まずに営業している店もあり困ることもありません。

 お盆休みは出社に限る!
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【本】丸山健二著 「ときめきに死す」(文春文庫)

2014-08-19 21:09:17 | 本・映画・展覧会
表題作ほか4編を収録した作品集。読むきっかけは、何となく。

「ときめきに死す」…タイトル作はミステリーっぽいがそうではなく、人生いかに生きるか、を読者に問うているように感じた。50絡みの主人公の男は「一年発起」して会社を辞めるが他に何を成し得るでもなく、妻子には愛想を付かされ、(それまではそこそこの地位に居てそれなりの収入も得ていたのに)自分の無力さを嘆く。うーん、一歩間違えた自分を見ているようだ…そこへ現れた昔の友人、以降の展開は興味深くはあるものの、そこに至る主人公の境遇が妙に他人事でないため、言い方は悪いが「他はどうでも良い」感じになってしまった。

「雪折れ」「口笛吹いて」「アルペン・ツーリング」と短編が続く。最後の作は分別あるはずの男二人が、時折日頃のストレスを発散させるかの如く危険なほどのスピードでバイクをかっ飛ばす。周囲の非難の視線もお構いなし、一歩間違えばクラッシュのスリルに刹那的な悦びを見出すほどつまらない日常なのか。バイクをストレス発散の道具にして暴走してはいけません。

 現在、70歳を越えていまだ新作を発表し続ける著者の、最近の作品を読んでみたらどんな感想を抱くかな。

 2014年8月12日 自宅にて読了
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2014年8月11日 【旅行】繁忙期の新幹線の指定席の取り方

2014-08-19 07:06:24 | 旅行・ハイク&ウォーク
 極めて一部で好評だったので、調子に乗ってブログで書きます。本稿の対象者(適用可能者)は、

・JRグループの新幹線指定席を利用し、
・車内の移動や列車の乗換を厭わず
・新幹線乗車駅から新幹線降車駅までの途中で所用で改札を出たりしない

方々です。

・自由席にならぶ時間のある方は、どうぞそちらへ
・車内の移動や列車乗換が面倒な方は自由席または指定席の立席(りっせき)利用を

 GWやお盆、年末年始など、連休を絡めた期間の新幹線は、多くの列車が10数両も連ねて走っているのに満席!諸事情により自由席に並ぶ時間がとれなかったり、途中駅から乗車のため自由席の確保は絶望的だったり…そんな時、この指定席確保を試してみて下さい。

 たぶん東海道新幹線で「ひかり」⇔「こだま」の乗り継ぎ利用を想定してと思われるのですが、各新幹線では大雑把に言えば「改札を出たり逆戻りしない限り、列車の乗り継ぎは可能」と言う規定があります。例えば東京から博多へ行くのに、東京→博多の特急券を買って、東京→新大阪はJR東海のN700系に乗って、新大阪→博多はJR西日本の懐かしや500系で行く、なんてことが可能…なはずです(本当にそういう列車が来るか、保障はしません。あくまで理論上のお話)。そして実は、可能なのは「列車の乗り継ぎ」だけでなく「列車内の移動」もなのです。はい、ここがポイントです。

 例えば岡山→東京を乗るとします。岡山→東京で指定席を買おうとしたら満席です。ではどうするか?まずは同じ列車で「岡山→A駅」「A駅→東京」で2分割して調べて下さい。A駅は新大阪、京都、名古屋どこでもOK、その違いで料金が変わることはありません。自動券売機でも手間はかかりますが調べられますし、駅員氏もやってくれます。後ろが行列だと、ちょと気が引けますけどね。

 ここで注意することは選ぶ列車で、なるべく遠く(山陽新幹線なら博多、東北新幹線なら新青森)とを行き来する列車を選ぶことです。広島や岡山始発に乗る人の多くは名古屋か東京まで乗るので、空席が出る確率が低いです。一方、博多からの列車なら新大阪や京都で降りる人も少なからずおり、それらの駅から乗車する人は新大阪始発を選ぶ傾向にあるからです。東北新幹線ですと福島、仙台が相当します。ここが2つめのポントですよ♪

 このようにした実例が写真、近日のお出かけの帰りですが、連休でもない週末なのに新潟→東京の指定席が満席でした。なので高崎で分割してみましたがダメ、越後湯沢で分割したら取れました。多少のトライ&エラーは、指定席確保のための労力と割り切って下さいね。私は以前、2列車3席を乗り継いで連休最終日の新幹線に座って帰京したこともあります。

 この乗り継ぎの回数には制限がありませんので、例えば「東京→新大阪を、総ての駅に降り立ちながらゆく」なんて芸当もできちゃうかも(ダイヤ未検証)なわけです。もっとも「こだま」は自由席主体で、座るだけなら大抵どこか空席はあるのですが。しかし同じ事を山陽新幹線の新大阪→博多でやると、自由席車と指定席車とで大きく設備が違ったりするので、確実にメリットがあると言えましょう。

 いかがでしたか?長文になってしまいましたが、ちょっと盲点的な「きっぷのルール活用」のお話でした。


 ところで今日は、大韓航空機撃墜の日です。さすがにその後、こんな大きな飛行機は事故で墜落でもなければ打ち墜とされるなんてないよなーと思っていたら先日、マレーシア航空機が(たぶん)撃墜されてビックリです。離着陸前後ならともかく、通常の巡航高度で地上からの攻撃で撃墜されるなんて、まさかねぇ。何はともあれ合掌。





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【本】山本文緒著 「みんないってしまう」(角川文庫)

2014-08-18 07:14:54 | 本・映画・展覧会
 ちょっと売れた作家だったように思うけど、これまで読んでいなかったのをたまたま見つけて借りて読んだ。いろいろな女性の、さまざまな人生(恋愛)模様。

 どこにでも居るような女性たちの、どこにもなさそうなヘンな話。個性と言うにはちょっと引いてしまう判断基準や行動。登場する人物ひとりとして、共感できたり彼女だったら良いなと思えはしなかった。

 こういう人物たちを描くことで(主として女性の)共感や支持を得ているとしたら、何だかイヤだなぁ。他人に迷惑をかけない限りどんな嗜好があろうと許されるべきだが、個性の尊重とかって大見得きられるのもねぇ(注・著者は決してそのようなことは書いていません表立っては)。

 なんか「世界に一つだけの花」のヒットと同じで、マイノリティや「弱い者」をことさらに持ち上げてる感がしっくり来ないのだと思う。

 2014年8月8日 通勤電車にて読了
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2014年8月9日 【旅行】青春18きっぷで乗る飯田線

2014-08-15 20:02:23 | 旅行・ハイク&ウォーク
 今日は長崎被爆の日です。再び合掌。

  今回はジョイフルトレインではないのですが、旅行でなく乗車が目的な点は変わりません(笑)。今回のお題は「飯田線一気通貫」です。静岡~長野を走る飯田線の全線を乗り換えなしの各駅停車に乗り通そうという我ながら馬鹿げた行程です…ってこれやるの、たぶん3度目なんですが(爆)。

 飯田線のお目当て列車には始発の新幹線で行けば間に合うのですが、昨今鋭意節約中のため前夜の夜行バス「青春ドリームなごや3号」で早朝の名古屋・金山駅に着きました。なんで豊橋でも名古屋でなく金山かと言うと、待ち時間調整に使うサウナが安いからです。さすが18キッパー(注・18きっぷ利用者の意)、セコいぜ。昭和の香りプンプンのサウナ、入泉+朝食で1,000円♪

 ところで今回乗車したドリーム号は、東名・名神筋にしては異例の「平屋」バスでした(通常は2階建てのふそうエアロキング)…ほぼ新車でしたので、そろそろ世代交代の時期なのかもしれません。しかしこの横4x縦11列車の足元が予想以上にキツく、寝ては起き足を動かし…の繰り返しでした。やだも~。

 金山 0904
 (新快速)
 豊橋 0953/1042
 **飯田線全線通し**
 岡谷 1731/1800
 松本 1831

 新快速で豊橋へ、発車の30分ほど前に並び、待ち時間に弁当とおやつと飲み物(ビール含む♪)を購入します。前回は4人で一升瓶あけたんだっけ?…車両は3つドア、セミクロスシートの313系。少し前から飯田線には2つドアの転換クロスシートの213系5000番台も入っており、そちらの方が良かったなぁ。無事にボックス席を確保。

 乗ってしまえばあとは淡々と、淡々と、淡々と…ぐー…途中で横になって寝たら2時間経過(爆)。よっぽど「ドリーム号」がキツかったんですね。とにかく淡々と、本当に淡々と乗っているだけ。動いては止まり、止まっては動き。時の流れを忘れるような時間が心地よい。時折やってくる交換待ちでホームに出てストレッチ。ちょうど雑誌「旅と鉄道」に飯田線の記事も出ていましたので、乗りながら読みました。

 松本から当日中に帰京しても良かったのですが、友人と飲むためビジホに泊まり翌日に帰りました。さすがに連日18きっぷで移動する元気はなかったです。幸い、台風の影響は雨が降った程度で運行の乱れはありませんでした。

(おわり)

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【本】佐々木譲著 「ベルリン飛行指令」(新潮文庫)

2014-08-15 08:01:29 | 本・映画・展覧会

 セスナ訓練仲間の「おぎちゃん」は、今でも航空関係のイベントやおすすめ図書に関してメールをくれる。有難いことです。「永遠の0」「(アニメ)風立ちぬ」でちょいブームな、零戦をテーマとした超面白い作品がありますよと教えてくれたのが本書。

 制式採用直後、二機の零戦を、三国間条約を締結したばかりのドイツへ向け輸送する計画が練られ実行された。ふとしたきっかけで当時の関係者からその話を聞いたジャーナリストが、詳細を知るにつれのめり込み当時のことを調べていった結果は…という物語。著者は元本田技研社員で、メカニカルな事柄に強いのだろうか?

 面白いです。きっかけは本当にあった話らしいのだけど、さてどこからがフィクションなんだか…当時の世界情勢とか、零戦のスペックとか、飛行環境とか、詳しく知らないと判断できないのだけど、少なくとも読んだ瞬間に「ウソくせー」と感じることはなかった、これ大事。

 分厚い文庫本の大半(2/3くらい)は実際のフライト以前の計画・調整・準備の部分の話であり、零戦の飛んでる姿を知りたい読者には不評かもしれない。だがそれが物語に厚みを与え、真実味を増している。世界地図を広げ飛行ルートや距離を確かめながら読むと一層楽しめるでしょう(そうしました)。

 本書に続くとで第二次大戦三部作だそうなので、続けて読んでみようと思う。

 2014年8月7日 自宅にて読了
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