TOTOミュージアム訪問時に、同館の資料コーナーにあってメモっておいた本だがようやく読むことができた。
遺跡を掘って土器類や骨類を採集し分析することは知っていた。それが骨と言っても細かなフィルタで残った破片とかまでやってるとか、さらには土の成分分析で当時の人々の暮らしが判るとか、なかなか興味深い話。
多少は筆者の手柄話の部分もあるが、この分野の研究で実績を上げてきた人なのだろうから仕方ない。研究の着想について書かれているのが良い。学会ですんなり受け入れられなかった過去もサラリと書いているが、最終的に認められたからサッパリと書けることだろう。
成果よりも、研究過程の話が印象に残った。
2024年12月24日 自宅にて読了