昨年と同様に、父を連れて国内旅行に出かけた。行き先は高知、こう言っては失礼だが特に観たい場所があるわけでなく、とにかく高知県に行きたかったのだ。亡くなった母は、日本の全都道府県に訪問済みだった。父も、この高知を最後に全国コンプリートとなる。今年で89歳、これが最後の遠出となるかもしれない。 前回は寝台&観光列車の旅を絡めたツアーで行ったが、今回は個人手配とした。
5月22日、1日目。数日前から実家へ行っており、父と揃って家を出る。熱海から「ひかり507号」、岡山から在来線特急「南風15号」で高知へ、偶然にもアンパンマン列車だった(写真上左)。自分ひとりの時と違い、乗り継ぎ時間に余裕を持つよう手配には気を遣った。夕食はホテル近くの居酒屋で、飲食店が密集しているエリアであり店選びに苦労するほどだったが、美味しい店に当って良かった。ホテルも自分ひとりの時より数段(笑)上等なところへ、こちらも温泉にアメニティを堪能。ドーミーイン高知泊。
5月23日、2日目。することがない(笑)。もちろん訪ねれば興味深いポイントは幾つもあるのだが、父があまり興味を持たないのと、あまり長距離を歩かせたくないのとで行く場所がものすごく限られてしまう。「市電(路面電車)に乗ってみたい」と言うリクエストに応えまず桟橋車庫まで、これまた偶然アンパンマン電車だった(写真上右)。そこから路線バスで桂浜へ。浜に出て、お約束の坂本龍馬像(写真下左)を見、再び路線バスでホテルへ。近くで昼食、これだけで疲れてしまい昼寝、あとは部屋でのんびり。コンビニでワインを買い、タブレットで野球中継を観ながら部屋飲み。
5月24日、3日目は帰るだけ。バスで高知空港へ、そしてJL494便(JA3J:737-800)で羽田へ。父にとっては最後の飛行機となるのかもしれない。左の窓側席を確保、お見送りを受け(写真下右)、気流はあまり良くなかったが富士山そして実家付近が見えた。乗り継ぎ距離や接続時間を検討した結果、帰りは新幹線で。羽田空港で昼食ののち京急で品川へ出、新幹線改札口まで送って解散。午後イチなので明るくタクシーも捕まるうちに帰宅できるだろう。
普段の生活は大丈夫でも、旅行に出ると想像以上に歩くし環境も変わり、頻繁に疲れを訴えはしたが何とか無事に旅を終えられた。これで父も全都道府県訪問を達成、もともと出不精なので(自分は誰に似たんだろう…)もう何処かへ行きたいとは言いださない気がする。希望を叶えてあげられて良かった。(おわり)
理由として、安心と安全なキャラクターの使用が好ましいことと、アンパンマンのアニメで「顔がぬれて力が」というシーンがかつての京急1500形電車や新1000形ステンレス車、相鉄8000系電車の事故を連想させて不吉・不適切なことと、京急沿線にはアンパンマンがきらいでセラムンやプリキュア、相鉄沿線にはアンパンマンがきらいでセラムンやアイカツ、からかい上手の高木さん、ポッピンQ、怪盗ジャンヌが好きな人が多いためです。