タイトルで内容が解ってしまう気がするが、残土と産廃の処分問題について書かれた本。全てが悪いわけではないが、とかく産廃処理と言うと不法投棄のイメージが強い。香川県・豊島(てしま)は最たるものだが、似たような話は全国あちこちで起こっているようで、どこも自治体は「ゴミではない。資源だ・」と言う業者の強弁になすすべなく、気付いた時には大問題となっているような。どうして抑止策ができないのか?実効力ある法改正をすべきなのではと思うのだが。
残土にしても、うまく埋立処分に使えれば良いが「供給」(発生残土)と需要はいつもうまくマッチするとは限らず、特にこれからの世の中は高度成長期に建てられたビルの解体処分が激増するであろうし、一方で経済成長の鈍化から埋立需要は以前ほど大きくないだろうし、需給のアンバランスは拡大してゆく一方と思われ、どうなっちゃうのかなあ。
産廃や残土も、一般ごみと同じく、いやそれ以上に「3R」(Reduce,Reuse,Recycle)の意識を持たなければならない気がする。それは排出者、処理者、再利用者など、結局は経済活動に携わるすべてのレベルで意識しなければ効果は現れないんじゃないのかな。
2023年6月15日 自宅にて読了
密度の関係で普通に残土で戻すと後で沈下するからとか。土は一度掘って動かすと2割増える。つまり掘って空気が入って容積が増えちゃうのね。その分が後で踏み固めて沈むとか。(うろおぼえ)
なので富津中央付近にメガソーラーがあるあたり、元は山だったのに山砂採取ですっかり平らになってしまった。
一方、残土と産廃で山が出来たのが横浜新道の今井付近とか高速湾岸線の市川付近。
田んぼが減反になって横浜じゃ多くが畑になったけど、普通に山を掘ってた口にしたときの残土ならそういう田圃を埋めるのに使えるけど、コレが家が建ってった所を壊して、そこにビル建てる基礎工事とか言った場合だとコンクリガラなどが混ざったりするんでそういう所に使えない。そこにさらに解体工事で機械で壊した後、木材や金属、プラなどを除いた、石膏ボードやコンクリやいろんなものが混ざった土とも廃材ともつかないような物が出来ちゃうんで、それらは埋め立てにも不適で行き場が無いから「保管」としょうする放置を生む。
結局は需給バランスと、実際の発生状況と乖離したナンセンスな法規制が諸悪の根源ってことなんでしょうかね。