日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

【本】立花 隆著 「青春漂流」(講談社文庫)

2024-11-29 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 立花隆氏の著作を殆ど読んでいないことに気付き、すぐに貸出予約できた本を持って旅に出た。
  「 オークヴィレッジ」の稲本正氏、ソムリエの田崎真也氏ほか数人の若者列伝。綿密であろうプロフィール調査と、本人へのインタビューによる構成。

 対象がいずれも、一般に考える人生コースからはみ出た、逸脱した、ドロップアウト人ばかりと言うのは著者のセレクトによるものか、そういう人だから取り上げる魅力があるのか。著者自身も若く、後年に漂わせていた鋭い洞察力や突破力はあまり伺えなかった。

 2024年11月17日 鹿児島・与路島の港にて読了

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2024年11月11~17日 【旅行】鹿児島の離島めぐり(2)与路島→奄美大島→鹿児島

2024-11-29 13:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

 11月13日、3日目。今日は与路島を歩いた後、午後から移動で鹿児島へ向かう。

 船の都合で、与路島の出発は午後。先に請島に行ってしまったので、宿でのんびりした後に島をゆっくり見て回る。と言っても結構大きなこの島には集落が一つしかないのと、歩ける道が限られており、時間はかからなかった。細かな未舗装道は何本かあるようなのだが、たいてい藪に覆われてしまっているのとハブが怖いのとで…山越えで高原(たかばる)海岸まで往復したが、標高差が大きく距離の割にはキツかった。体力の衰えを痛切に感じる。


 古仁屋からバスで名瀬に着いたのは暗くなってから。鹿児島へは飛行機でなくフェリーでゆき宿泊代を節約する。名瀬市街で夕食のあと歩いて新港の乗り場へ。「フェリー波之上」は那覇から薩南諸島を小まめに立ち寄り、奄美大島が最後の寄港地で次は終着の鹿児島となる。驚いたことに今どき個室寝台なし!?ではなくて、予約時点で満員だったのか。良く判らないが港ではあっさり変更でき、乗ってみたら空いていた。先週末の荒天で荷物が滞留していたのか搭載コンテナが非常に多く、荷扱いに時間を要し25分遅れで出港。星空見物を期待したが雲が多く殆ど見えなかった。海況は良く全く揺れなし。


写真上左:この島の集落の珊瑚垣も見事
写真上右:与路集落遠望
写真下左:高原海岸
写真下右:島は細長く画面に収まらない


*** 与路島散策 ***
与路島 1500
(町営船)
古仁屋 1640/1712
(バス)
しまバス本社前 1832着
(徒歩1.8km)
名瀬港 (2030入港)2120発
(マルエーフェリー)
 [船中泊]

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2024年11月11~17日 【旅行】鹿児島の離島めぐり(1)東京→鹿児島→奄美大島→与路島、請島

2024-11-29 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

 九州でも長崎県と鹿児島県は離島が多い。特に鹿児島県は吐噶喇(とから)列島が高難度。そこは後回し、比較的行き易い離島を訪れる計画を立てた。前半が加計呂麻島パート、後半が甑島パート、プラス鹿児島市内の6泊7日。割と長丁場なので、キャスターバッグ+デイパックで行く。

 11月11日、ポッキーの日。独身の日。ほっとけ。羽田からJL641便(JA302J:737-800)で鹿児島へ飛び、急ぎ足でJL3725便(JA10JC:ATR42)で奄美大島へ飛ぶ。所要時間はそれぞれ1時間30分、54分。空港から名瀬市街でバスを乗り継ぐ時間に名物料理鶏飯(けいはん)の昼食、奄美大島南端の古仁屋港へ。そこから船で与路島へ。この辺り3つの島があり、うち加計呂麻島へは渡ったが残る2つは未訪問だった。羽田を6時半に出て宿に着いたのは16時半、遠い。奄美大島は数日前から大雨と報じられており、行程を全うできるか心配だったが幸い回復。と言うか暑い。男性は半袖の人が殆ど、バスではクーラー。夜、最高28℃だったと報じられ納得。民宿の相客は釣り師一行、昼に釣ったイカの刺身のご相伴にあずかった。

 11月12日、2日目。今日は与路島に連泊し、請島を往復する。このエリアの船のダイヤは複雑で、行程を組むのに苦労した。おまけに最初の計画時に当てにしていた請島の宿は廃業してしまったらしく、島は宿なしに(後日確認したところもう一軒あるが、工事の人で常に満室だと)。それで与路島から往復することにした次第。店もなさそうなので、泊まった民宿でお昼のおにぎりを握って頂いた。あとは水とシリアルバー。

 島には2つの港があり道路で結ばれている。過去の経験から、小さい方(阿室=アムロ)に到着し大きな方(池地=いけじ)で時間調整して戻ってくることにする。阿室港から南へ山登り、望徳展望台方面へ進むが、いい加減進んで舗装が切れたところで藪となりUターン。もう少しで展望が開けそうだったが、昨夜の宿で同宿者からハブに出会った話と画像を伺い怖気づいた。港まで戻り、阿室の集落をひと廻りしてから山越えして池地へ。途中のヘリポートの奥に展望台、加計呂麻島や与路島が見えたが加計呂麻島って本当に大きいな。

 池地集落に着いて昼食休憩、そのあと北への道を進むが、途中で許可なき者の進入禁止という看板。環境保護のため、島のNPOだか誰だかの同伴がないとNGらしい。誰にも見咎められそうにないが、おとなしくUターン、夕方の船で与路島へ戻った。今夜の客は自分だけになった。請島、なかなか良かった。

写真上左:朝日に浮かぶ請島のシルエット
写真上右:阿室集落の珊瑚を積んだ石垣
写真中左:池地への道
写真中右:クンマ海岸
写真下:ヘリポート展望台より、正面は加計呂麻島

【11/11(月)】
HND 0625
(JL641)
KOJ 0820/0845
(JL3725)
ASJ 1000→遅延1025着/1045
(バス)
しまバス本社前 1136/1219
(バス)
せとうち海の駅(古仁屋港) 1334/1430
(町営船)
与路島 1610
 [民宿みどり 泊①]

【11/12(火)】
与路島 0700
(町営船)
請島(請阿室) 0745着
請島(池地) 1545発
(町営船)
与路島 1610
 [民宿みどり 泊②]

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2024年11月10日 【食べ物】センター北・くじら軒

2024-11-28 20:00:00 | 食べ物・飲み物

 オープンして10年以上経ち、支店も出して営業している当店は見事なものだと思う。開店して間もない頃に訪れた記憶があるが、人気店ゆえいつも行列しておりその後は足が遠ざかっていた。今日はクルマを動かす意味もあって足を運び、開店20分前に到着。既に2組待ち。入店してオーダーし着丼を待つ間に満席となった。相変わらずの繁盛ぶりだ。

 スープは薄口醬油、濃口醤油、塩ほかに何かあったかな。薄口醤油、気分でパーコー(排骨)載せ。やがて運ばれてきた丼のスープを啜ると、優しい味わい。そこに濃くはないがしっかり味の着いたパーコーを齧ると、スープと合わさった旨味が口いっぱいに拡がる。麺はかなり細く白っぽい。「かため」や「やわやわ」はスープに合わない気がする(そうオーダーできるかは知らない)。小松菜の茎のシャキシャキ感が心地よい。海苔にナルト、中華そばの系譜なのだな。

 ひょっとしたらパーコーには濃口醤油の方が合うのかもしれないが、行列も納得、十分に美味しい一杯だった。なお駐車場は店の裏側にあるが、アクセスは全く違う場所からとなるので要注意。路駐は厳禁ですぞ。

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【本】早坂 隆著 「ペリリュー玉砕-南洋のサムライ・中川州男の戦い-」(文春新書)

2024-11-28 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 7月に訪問したペリリュー島に関する本を読もうと思いつつ、今日まで過ぎてしまった。まずはペリリュー島守備隊の指揮官・中川州男(くにお)大佐に関する本。

 熊本県出身の大佐が辿った道と、どうして優秀な指揮を取れたかの原点的エピソード、そしてペリリュー島およびパラオ本島の戦いの推移がコンパクトに纏められており、事後ではあったが読んで正解だった。むしろ事後だからこそ、戦線の移動状況など実感できた部分があった。ペリリュー島の戦いに関する本は冊数が多いが、物語的に脚色された部分もあるという。本書はその点に留意し、あくまで事実のみを記すことに拘ったと言い、好感した。

 2025年4月2日より、過日の訪問時に利用したユナイテッド航空が成田⇔パラオ直行便を運航することになった。デルタ航空が撤退して以来の定期便、あと1年早く飛ばしてくれていれば楽だったのに…この便を利用して、パラオおよびペリリューを再訪できたら良いなと思う。

 2024年11月9日 自宅にて読了

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【映画】十一人の賊軍[7.1ch]

2024-11-27 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 戊辰戦争期の新潟・新発田(しばた)藩に起きた騒動を描く。戊辰戦争の一連で、新政府軍につくか、対立する奥羽越列藩同盟につくか。双方より態度を明らかにすることを強く求められ、微妙なかじ取りに苦悶する藩上層部がとった奇手とは、罪人を「活用」した欺瞞工作だった…罪人たち、そして藩の運命は。プロットは1964年に書かれたもので、60年後に日の目を見た作品。

 運命に翻弄される、罪人や百姓たちの命の軽さをイヤと言うほど見せつけられる。人権なんて存在しない、と言うより連中はそもそも「人」と認識されていなかった。白石和彌監督らしく、これでもかの血みどろシーンの連続。でも実際にいくさ場ではこうだったかもしれない。

 そして、何が正義なのか、人としての正しさ、城や待ちの民を守ること、人により異なる「正義」に絶対的な正しさはないことを、本作は強く訴えてくる。従って勧善懲悪、大団円的なエンディングではなく、引っ掛かりを感じつつ観終えた。

 4日で6作品を観たが、これでまた当分はご無沙汰することになる。

 2024年11月9日 川崎・チネチッタにて

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【映画】Robot Dreams

2024-11-27 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 4日連続の映画鑑賞!今日はハシゴ。まずはアニメ、ただし本邦作品ではなく、フランス&スペイン合同?作品。

 「アメリカの作家サラ・バロンによる同名グラフィックノベルを原作に、擬人化された動物たちが暮らす1980年代ニューヨークで犬とロボットが織りなす友情を、セリフやナレーションなしで描く。」(映画.comより)

 なぜランス&スペイン合同?作品の舞台がN.Y.なのか判らないし、それもなぜ現代でない(WTCビルがそびえたっている)のか判らないが、風景だけでなくライフスタイルや小道具からもアメリカらしさがプンプン。いわゆるセリフはなく、かと言って無声劇ではなく登場人物のAhとかHmmmmとかだけ、なので字幕に搭乗するのは看板の読みだけ。

 演出はさておき、本作は何を言いたかったのか?主人公とそのパートナーであったロボットの関係がハッピーエンドだったのかそうではないのか、本作では擬人化されているが現実世界の男女関係を擬人化してソフトに描いたものと言う解釈も成り立つ。人間(本作では擬人化されているが)関係に正解などないとの主張なのか、謎解きを仕掛けられているような鑑賞後の感覚だった。 

 2024年11月9日 川崎・チネチッタにて

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【写真展】山崎弘義 「太陽のしみ」

2024-11-26 13:00:00 | 本・映画・展覧会

 HOLGAと言う、トイカメラにジャンル分けされるカメラによる作品展。被写体は身の回りの風景・光景であり、散漫な印象。それよりカメラの構造や撮影方法に関心がいった。作品を見ると方形の仕上がりかつ四隅が暗くなっているのが特徴的。なお作者は、高名な写真家・森山大道氏に師事した経歴を持つらしい。

 今はデジタルタイプもあるが、本展の撮影に使われたのはブローニーフィルム(120フィルムとも言う)を使うタイプ。ピントは、レンズ枠に彫られた懐かしい被写体マークで合わせる。1/100、F8固定(公称値)だそうなので、写りは光量(天候)次第か。

 面白そうだが、たぶんちょっと使っただけで飽きてしまうだろう。そもそも、このタイプの製品は既に販売を終了している模様。そのことに感謝したい。妙なものに手を出すべきではないのだ。

 訪問したギャラリーは、時おり行くライブハウスから徒歩圏内。マンションの一室のスペースで頻繁に展示会をやっているわけではないが、ライブの日に何か開催しているようであれば、また寄って刺激を受けたい。

 2024年11月8日 四谷三丁目・ギャラリーヨクトにて

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【写真展】古清水輝光 「斜光」

2024-11-26 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 今日のニコンプラザのギャラリーは2展ともモノクロ作品ばかり、珍しい。本展は小豆島から場所を移し、カンボジアになる。場所はトンレサップ湖、アンコール・ワット群のあるシエムリアップからも近い。季節により物凄く水位の変わる場所ゆえ、人々は足場を組んだ粗末な家に暮らす。乾季は階段や梯子で泥の地面に降り、雨季には水上集落となる。そんな場所に暮らす人々の、生き生きとした作品展だった。

 昨年6月にシエムリアップに行った折、このような水上集落を訪ねたこともあり、非常に既視感があった。子供を中心に多くの笑顔を取っており、作者の被写体へのアプローチに感心した。

 2024年11月8日 ニコンプラザ東京 THE GALLERYにて

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【写真展】太田昭生 「小豆島の神々」

2024-11-25 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 いつもの通り、オリンパスのギャラリーからニコンのギャラリーへ。今日はデジカメの新製品の展示会をやっていて人が多い。買えるものならその新製品より、自分が持ってる銀塩カメラ「FM」にそっくりなデザインのデジイチ「zfc」が欲しい。

 タイトル通り、香川県小豆島の島内あちこちの神社関連のモノクロ写真。社殿あり、廃社あり、祭りあり。民俗資料的価値のある作品群だと思った。

 在廊だった作者とお話ししたが元土庄の高校の先生だったそうで、休日に島を回って撮ったとのこと。同じく香川県の豊島(てしま)と大島それぞれに的を絞った作品集を出されており、会場で話を伺ったり拝見したりした。またその他の瀬戸内海の幾つかの島についてもお話しでき、楽しかった。自分より年長の方だが、さすが地元と言うべきか、主に土庄が舞台のアニメ「からかい上手の高木さん」をご存知だった。

 2024年11月8日 新宿・ニコンサロンにて

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