日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【本】橋本愛喜著 「やさぐれトラックドライバーの一本道迷路-現場知らずのルールに振り回され今日も荷物」(KADOKAWA)

2023-10-31 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 バスと共に大きな問題となっているトラックドライバー不足問題には、多大な関心を持っている。現場の声をストレートに表現した著者の本は面白い。本書で2冊目だが、そう次から次へと新しい問題が出てくるわけでもないので3冊目は飽きるかもしれないが。

 本書でも待機場所の問題、身勝手なユーザー(荷主)、「ありがた迷惑」な法定休憩時間の問題、そもそも一般の人が気付いていないトラック輸送の定義(トンキロベースではCtoCの大型トラックが圧倒的)など、鋭く厳しい指摘が続く。一方で「茶色いPETボトル」などトラックドライバーのマナー批判も忘れない。すべて仰る通り、なんで国交省とかは現場の声を反映した政策を立てられないのか?

 とは言え、著者には重大な視点が欠けている。既存のトラック業界と言う枠組みの中でしか考えられていない所だ。フェリーや鉄道などへのモーダルシフトを進め、長距離のトラック輸送を抑制する意見があっても良いはずだ。それでドライバーの需要が減るなら仕方がない、必要なのは全体最適化だ。例えば2t車は200kmまで、4t車は400kmまで、10t車は600kmまでの運行とし、ドライバー交代による実質的な一元運行を認めない。現在のIoT技術をもってすれば、運行記録の取得、集約、データ整理、違反車(社)の自動抽出と警告発送などはすべて可能だろう。それをトラック業界がやるはずもない。全体最適化を図るのは国交省の役目で、お得意の外郭団体にやらせたら良い。そういうことを考えると、面白いと思えた著作も所詮は井の中の蛙に思えてくるのだった。

 2023年10月23日 アルバイトから帰宅する電車にて読了

 

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2023年10月21~22日 【旅行】北関東イッキ乗り(2)栃木(市)-下館-真岡-宇都宮

2023-10-31 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

 10月22日、2日目。朝の町を散策するつもりがダラダラ過ごし、何も見ずに出発です。今日は快晴、本当に雲一つありません。

 栃木からJR両毛線で小山、水戸線に乗り換えて下館。ここから真岡鐡道「SLもおか」に終点の茂木まで乗車します。この列車、乗った気がするのですが記憶が曖昧なため乗ることにしました。機関車はC12 66(写真上左)、客車は50系(写真上右)です。客車がレトロ調に茶色く塗られているのは、ちょっと気に入りません。国内唯一、ほぼオリジナルコンディションで残された50系なんだから「レッドトレイン」のまま走らせて欲しいものです。

 小ぶりなC12と言えども汽笛もブラスト音も勇ましく、スムースに時にはガクガクと、3両の客車を引っ張ってゆきます。沿道にはカメラマンもただの見物人も多く、しょっちゅう双方で手を振っています。楽しいね。

 茂木で1時間ちょっとの昼食インターバル、1日3本しかないJRの路線バスに乗車し、芳賀町工業団地管理センターで下車。どうやら同じことを考えている人が多く、10人ほど下車しました。すぐ近くのJRバス関東宇都宮支店をフェンス越しに観察後、2㎞近く歩いて本日2つ目のターゲットへ。

 芳賀・高根沢工業団地から、今年8月26日に開業したばかりの「宇都宮ライトレール(LRT)」の乗車(写真下左)。郊外への幅広い道での併用軌道に始まり、高架橋の専用軌道、川越えも専用の橋か!軌道敷設にお金を掛けた印象が強いです。海外並みにもう少し速度を出せるとな。それでも報道通り乗車率は好調で、途中からは立ち客が出るほどでした。終点2つ前の駅東公園前で下車して寄り道。

 宇都宮と言えば新幹線開業前のメインは東北本線、東北本線と言えば昼の主役は特急「ひばり」、夜は急行「八甲田」と言うのが自分のイメージ。その「八甲田」始め各種列車の先頭に立っていたのがEF57、通称「カブトムシ」。EF58(ゴハチ)よりも「ゴナナ(カブトムシ)」の方が東北本線らしく思えます。これが、駅東公園に保存されています。唯一の現存車両です。柵で囲われており、今日は早く来られれば策の中に入れる公開日だったのですが、残念間に合いませんでした。「カブトムシ」の愛称の由来である、運転室前方に突き出たパンタグラフが判るよう、斜めから撮りました(写真下右)。

 来た道を戻り、LRTを終点の宇都宮まで乗車、危うく積み残されるほどの混雑でした。中途半端な時間ではあるけど、餃子を無視はできません。名店とは呼べなそうだが立地の良さから何度も行っている、駅構内の外れの餃子屋で生ビールと餃子と食べ、グリーン車で帰宅しました。計画では下今市まで行って新鋭の「スペーシアX」で帰ろうとしたんですが、指定席発売日の夕方には、狙っていたプレミアムシートは完売で諦めました。いずれ改めてトライします。

 この2日間で、以下のターゲットに乗り終えました。ずいぶん残っていたものですが、これで首都圏での心残りはほとんどなくなった気がします。
・東武鉄道「リバティ」
・会津鉄道「AIZUマウントエクスプレス」
・会津鉄道「お座敷展望トロッコ」
・東武鉄道「SL大樹」
・真岡鐡道「SLもおか」
・宇都宮ライトレール
・EF57保存機


栃木 0941
(JR)
小山 0952/1010
(JR)
下館 1030/1035
(SLもおか)
茂木 1206/1330
(バス)
芳賀町工業団地管理センター 1401着
(徒歩1.8km)
芳賀・高根沢工業団地
(宇都宮LRT)
駅東公園前
(宇都宮LRT)
宇都宮駅東口

 

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【本】立花 隆著 「宇宙からの帰還 新版」(中公文庫)

2023-10-30 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 先日「宇宙から帰ってきた日本人」を読み、さらに深掘りしようと本書を借りた。内容は、著者がNASAの(元)宇宙飛行士たちにインタビューしたもので、日本の宇宙飛行士関係本では古典的名著らしい。何しろインタビューが'70年代で、初版が'81年なのだ。40年以上も前じゃないか!

 宇宙飛行の年代を追って順にと言うのでなく、彼らが語った内容の共通性で紹介順序を決めている点が興味深い。その内容で特にページが割かれていたのが、「宇宙に行って何が変わったか」と「宗教観とくに『神』の存在についての考え方に変化があったか」という質問。前者は比較的解りやすいが、後者の回答は、無宗教者が多い日本人には理解しづらい部分があるのではないか。それは著者の質問能力によるものでなく、回答そのものに由来する。こういう難しい話を聞いて日本語で表現するだけでも大変なものだと思う。

 「知の巨人」と評された知識は、質問者としてのリテラシーになっているのだろう。だから、宇宙飛行士たちと表面的でない問答ができた。著者の知は作品内でひけらかされるものでなく、作品を生み出す下地に生かされたのだと理解している。

 2023年10月22日 北関東旅行より戻る電車にて読了

 

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2023年10月21~22日 【旅行】北関東イッキ乗り(1)東京→会津若松→栃木(市)

2023-10-30 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

 ぼちぼちと、観光列車乗りつぶしも続けております。年内は遠出を控え、比較的近場の未乗列車を攻めようと思い、北関東に向かう手配をしました。ターゲットの定義が自分でも曖昧だと思うのですが、いわゆる観光列車として特別料金を徴収する列車だけでなく、観光客向けに特別な仕様に製造・改造されたものも含んでいたりします。そうなると市販のムック本などのリストと乖離し、「達成度」の記録が難しくなってくるので困っています。

 10月21日、今日は北関東を抜け会津まで行き、北関東まで戻ってきます。JRで北千住、そこから東武特急「リバティ」で鬼怒川温泉へ。「スペーシアX」が登場した東武特急ですが、その前に登場した「リバティ」すらこれまで乗った記憶が…。切符は東武の「<a href="https://www.tobu.co.jp/odekake/ticket/nikko-kinugawa/aizu.html">ゆったり会津 東武フリーパス</a>」を購入。帰りは都内まで戻ってきませんが、それでも元は取れる計算です。

 鬼怒川温泉からの「AIZUマウントエクスプレス」には先代のキハ8500系時代に乗って以来。今は専用車両ではないものの、優先的に座席の良い車両(写真上左)が充当されている模様。山合いに入り高度を上げてもまだ紅葉には程遠い状態。それでも回転クロスシートなディーゼルカーでの旅は十分に旅情を感じられるものでした。

 会津鉄道終点の西若松で下車して昼食インターバル、今日は会津若松までは行きません。おっと、雨がパラついてきたぜ。久々に会津のラーメンを食べようと事前にあたりを付けたのにことごとく休業、3軒目でようやく食べられました。すっきりしたガラだしスープ、旨し。久しぶりに鶴ヶ城まで行きたかったのですが、雨と時間の都合とで断念しました。

 午後は北関東方面へ戻る行程。西若松から「お座敷トロッコ」で、人気はオープンエアのトロッコ車なのだけど掘りごたつ+ハイデッカー展望車の方に乗りました(写真上右)。これ、元JRのキハ40なんだな。そろそろ山あいは肌寒い季節、おまけにパラつく雨ですが窓ガラス付きなので快適。ちょうど沿線自治体の観光キャンペーンで岩魚の甘露煮と岩魚味噌の試食品を頂いたので、車内で売ってた会津の地酒をチビチビ、車内はちょっと気の毒なほどの空き方…と思ったら短区間ですがツアーバスのお客さんがいました。良かった良かった。

 会津田島で「リバティ」、新藤原で普通電車に乗り換え、鬼怒川温泉から「SL大樹」に乗ります。わずか30分ですがSL列車の旅、今日の牽引機は複数いる中から元JR
北海道のC11 207「カニ目」(写真下左)、乗車するのは元JR四国のスハフ14 1(写真下右)。気を抜くとガチャンと戻ってしまう簡易リクライニングシートも懐かしい。ただし座ったのは一瞬で、殆どの時間は別車両のオープンデッキにいました。おかげで音も煙も匂いも、十分に味わえました。

 もう暗くなった下今市から本日3度目の「リバティ」に乗車し、栃木で下車。さすがにこの辺だと、帰宅して出直すより安宿に泊まった方が安上がりです。なぜ栃木に泊まったかと言うと、明日の行程がJRで始まるため、東武とJRの接続駅周辺に泊まれば少しでも切符代を節約できるからです。けっこう涙ぐましいものです。

 R9 Hostel 栃木駅前 泊

北千住 0743
(東武・リバティきぬ105号)
鬼怒川温泉 0935/0937
(会津鉄道・AIZUマウントエクスプレス1号)
西若松 1149/1341
(会津鉄道・お座敷トロッコ列車)
会津田島 1457/1500
(東武・リバティ会津140号)
新藤原 1554/1609
(東武普通)
鬼怒川温泉 1617/1643
(東武・SL大樹8号)
下今市 1718/1734
(東武・リバティけごん44号)
栃木 1805

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【映画】ガールズ&パンツァー 最終章 第4話(2回目)

2023-10-27 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 ガルパン最終章第4話、2回目の鑑賞はあえてLIVE ZOUNDではない回を選んだ。映画によってはクリヤな音質であるこちらの方が良いのだが、さすがにエンジン音や砲撃、衝撃のオンパレードであるガルパンにあってはLIVE ZOUNDの方が相性が良いようだ。

 それにしてもこの第4話、過去最高の造り込みとスタッフが自慢していたようだが少々映像の展開が速すぎるのではないか。疾走、スピード感あふれると言えば聞こえは良いが観客は目が付いてゆかず、砲撃戦でどれがやられたのか、現状どういう損耗状況なのか把握できない。前回そう思い、それは自分がジジイだからだろうとションボリしていたのだが、今回終了後の退場時、「速すぎて良くわかんねぇけど勝ったんだよな」と言う複数の声を耳にしたので少し安心した次第。観客の目が追い付かないことが制作の目標だとしたら失礼が過ぎる。水島監督の意図がそうでないことを切に願う。

 2023年10月20日 川崎・チネチッタにて

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2023年10月20日 【ハイク】駅からハイキング#0223007 東海道川崎宿起立400年 歴史巡り

2023-10-27 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

 今年は東海道川崎宿が起立(設立とか開設でなく、こう呼ぶらしい)されて400周年らしく、色々イベントが開催されている。

 今日のコースは、川崎駅から港に向かいほど近い稲毛神社へ、そこから国道15号を多摩川まで歩き、旧東海道を八丁畷の芭蕉句碑まで一直線。そこで折り返し、途中から京急線のガードに沿って川崎駅まで戻ってくる。これまでにも界隈いろいろなタイトルでウォークが開催され参加してきたので、回る順番が異なるだけで場所に目新しさはない。

 とは言え「東海道かわさき宿交流館」(写真)あたりは企画展示が入れ替わるため、寄って損はない。沿道に街道の風情は残っていないが、ルート自体は旧東海道とあちこちに表示があり、過去を保存しようと言う意気込みは伝わってくるのだった。

 本日の歩行距離:約5.5km
 駅ハイ通算距離:約40.0km

 

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【本】増田彰久著 「カラー版 近代化遺産を歩く」(中公新書)

2023-10-26 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 「近代化遺産」とは、明治以降で戦前までに建てられた、造られた構造物と本書では定義している。人目に付き保存されやすい建物ばかりでなく、例えばトンネルや橋梁橋脚、ダムなどを含み、実に自分好み。中には送信所のアンテナなんていうのもある。

 種類ごとに著者が取材して回った各地の遺産を、きちん撮った写真と建築建設の背景まで含めた解説で紹介した本書を読んだのちは、この目次ページをコピーして「訪問つぶし」をしたくなったが思いとどまった。国や地方の文化財指定を受けないもののなかには、取り壊されるものが多い。できれば一時でなく、永久に留めたい姿であるが維持管理の問題を考えると無茶も言えない。せめて本書のように、きちんとした写真で残すしかないのか。

 2023年10月19日 実家より戻る電車にて読了

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2023年10月16日 【ハイク】駅からハイキング#0223006 人気の低山ハイク~湘南アルプスを歩く・高麗山から湘南平へ~

2023-10-26 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

 夏の酷暑期を過ぎ、再び「駅ハイ」が開催されるようになったので、神奈川県コース制覇を目指して参加することにした。先日のスマホ買い替え時にデータセーブと言うかID/passwordを控えるのを忘れゼロからのスタートになるかと思ったが、ちゃんと情報をパソコンにメールしていた。めでたしめでたし。と言っても前にやらかしているため、実績たった3回なのだが。

 今回のスタートは大磯駅、実家へ行く途中下車しての参加。そしたらですよ、スマホアプリがGPS信号と連携しない。そうなると参加記録を残せない。スマホを再起動しても、アプリをインストールし直してもダメ。諦めて「非公認ウォーク」にすることとした。秋冬シリーズの緒戦で躓くとは。

 コースの一部は「関東ふれあいの道」と重複する。調べてみたら、歩いたのは<a href="https://blog.goo.ne.jp/superflyer/e/81b0d0d0b21d57da4df4ede934cc17f2">2013年8月</a>のこと、ちょうど10年ぶりの訪問となる。

 大磯駅から少し下って国道1号線に出、東進して旧東海道へ分岐。再び合流する化粧坂までの区間は、道幅がありながら白線はなく、松の木もそこここにのこっており往時の風情が少しは来採っている。高来(こうらい)神社に逸れ、境内を通り抜けるといよいよ山道、指示通り女坂を往く。平坦な海沿いからポコンとお椀を伏せたように見える通り、なかなかの急坂で息が切れるのは勾配のせいか、運動不足のせいか。神社と字の異なる高麗山だが、こちらは「こまやま」と呼ぶのは不思議。

 ちょっとしたアップダウンに足を掬われそうになりながら湘南平へ、快晴で眺めは抜群(写真左上)。ただし電車からは綺麗に見えていた富士山は、この時間は雲の中。折返し、山を下るルートは「関東ふれあい」とは異なる。途中の横穴群(写真左下)は、穴もあることながらよくこんな山奥までやってきて埋葬したとの感が強い。

 下って再び国道1号に出ると、大磯駅を少々通り過ぎてから海辺までさらに下る。少し前に綺麗に造られた建物の2階がおしゃれなカフェ(写真右)、パンケーキ等がメインらしいがロコモコ丼があったので、ちょうどお昼時でもあり地ビールと共に頂く。直ぐ斜め前には、魚料理でいつも行列の「めしや大磯港」がある。

 ゴールの大磯駅までのルートはほぼ戻り、ここは一考した方が良さそう。国道1号沿いに以前から気になっていた蒲鉾店があり、1枚でも売ってくれると聞き蒲鉾とはんぺんを購入。はんぺんと言っても真っ白いフワフワしたやつではなく、静岡の黒はんぺんに通じる感じの練り物だった。

 「夏休み」を経て久しぶりに、しかも山道を含んだ歩きは、実際の距離以上にきつかったが、そのぶん充実感があった。これから年末まで、神奈川には6コースが設定されているので、完全踏破を目指したい。

 本日の歩行距離:約7.5km
 駅ハイ通算距離:約34.5km

 

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【本】内山 力著 「1冊でわかるGXグリーントランスフォーメーション」(PHPビジネス新書)

2023-10-25 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 名前程度しか知らなかったGX、どういうものか少しは理解できた気がする。グリーン=植生ではなく、広義の環境と捉えれば良いのかな。いや、もっと広く社会貢献と考えるべきかな。

 とは言え、やはりモヤモヤしたものが消えない。本書でも大きな課題として挙げられているが「環境保全のためなら利益追求は(行わないことはないが)二の次で良いのか」と言う点。そう考えてしまうあたり「旧旧人類」なのだろう。そりゃ株主訴訟も起こりかねないね。なのでそこは法的にブロックすると言う手法は理解できる、納得できるかは分からないけど。

 ひたすら利益を追求する時代は終わり、社会貢献を社是とする時代が来たのだとすれば、きっと良いことなのだろう。その考えについてゆけないOLD PERSONは、やはり若手に道を譲り、静かに見守るべきなのだろうと思う。

 2023年10月18日 実家にて読了

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2023年10月15日 【仕事】非正規雇用の限界点

2023-10-25 06:00:00 | 仕事

 今日は雨の日曜でしたが、例のクルーズ船対応アルバイトでした。

 まだ就業回数は片手を超えた程度ですが、それでも現場に立つとこの仕事について色々と気付くことがあります。それは「どうすればお客様はストレスを感じずに利用できるか」「どうすればスタッフはストレスを感じずに就業できるか」の二点に集約されます。

 一緒に働いた人たちと隙間時間に情報交換した限りでは、私が登録している会社は業界内でも良いところのようです。待遇しかり、現場管理しかり。それでも、自分から見ると色々と「こうすれば良いのにな~」と思う点があります。船により、また客数により対応が変わる部分があるので、たった一つ「これ」と言うスタイルを作れないことはありますが、不変な部分はあり、変わるにしても変更のプロセスは同じであるはずです。そこの確立が完全ではない。こうしてみると、自分は割としっかりした会社で管理職を務めてきたのだと改めて思います。

 では、現場の改善をどうしてゆくか。どういうルートで提言してゆくのか。やりません。そこまでの作業は求められておらず、それほどの賃金は頂いていないからです。オーバーリーチは他を喜ばせても、自分の収入にはつながりません。リーダーや社員さんに「使える人だ」と評価いただけるかもしれませんが、給料は全員一律なのです。それを承知で頑張るほど、お人よしにはなれません。幸い非正規雇用にそこまで求める非道な会社ではないようなので、ドライに対応できるのはありがたいです。リーダー担当になれば時給100円くらいアップするようですが、増える業務や責任に対し正当な対価とは思えません。思うに、社員であれば昇給も昇格もあるかもしれないし、少しはそういう気になるのかもしれません。非正規雇用者の割合を増やす企業は、やはり作業の質のレベルアップがしにくいのではないかと考えた帰り道でした。そう言っても頑張っちゃうのが多くの日本人であり、それが日本の良い点と評価されてきたことは本当に正しいのでしょうか。

 「物言わぬは腹ふくるるわざなり」とならぬよう、あまり考えずに淡々と仕事をこなすほうが、精神衛生上よさそうです。

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