昨年は有償でビジネスクラス世界一周をしましたが、訪問都市数を絞れば手持ちのマイルで世界一周できることに気付いた。まあ無理に世界一周しなくても良いのだけれど。
利用するのはJALの「ワンワールド特典航空券」。名前の通り、ワンワールド加盟各社を組み合わせ、1つのチケットで最大8区間まで乗れる。所要マイルは飛んだ距離に対する段階制なので、昨年のようにとにかく長い距離をと考えることなく、純粋に行きたい場所を選んで試算すればよい。特典航空券なので、当然ながら搭乗マイル/FOPは付与されない。いっぽう特典航空券と言えど、ラウンジ利用資格があれば行使できる。
さて今回ご披露するルートは、「これまで乗ったことのない航空会社もしくは機材のビジネスクラスそれもなるべく長距離に乗りたい」と言う希望から考えたもの。昨年は母の慰霊先と言う条件があったが、今回は一切の制限なし。では具体的に、8区間と選択理由を述べてゆく。☆が選択理由。
(0)羽田(HND)→松山(MYJ)
スタート地点までの有償航空券。
(1)松山(MYJ)→伊丹(ITM)
マイル上限値ギリギリまで使い切るために入れたセクター。
無償航空券で搭乗しても実績やマイルはつかないため、無理に入れる必要はない。強いて言えば羽田ベースでは乗り辛い小型機で瀬戸内海の景色を楽しめること。
(2)関西(KIX)→クアラルンプール(KUL)
マレーシア航空(MH)・☆A330-300型機
東京発にすると所要マイル区分がアップしてしまうため大阪発。
羽田発初便では間に合わないため、夜行バスで大阪入り。
(3)クアラルンプール(KUL)→メルボルン(MEL)
マレーシア航空(MH)・☆A350-900型機
(4)メルボルン(MEL)→パース(PER)
カンタスオーストラリア航空・☆B787-9型機
ロンドンまで飛ぶ長距離国際線機材の国内線区間利用。
(5)パース(PER)→ドーハ(DOH)
カタール航空・☆A380型機
前回ドタキャンされて乗り損なったカタールA380のリベンジ。
(6)ドーハ(DOH)→マドリード(MAD)
☆イベリア航空・A330-200型機
イベリア航空の中距離便。
(7)マドリード(MAD)→ダラス(DFW)
アメリカン航空・☆B787-9型機
前回搭乗した787-8とはシートレイアウトが異なる。
(8)ダラス(DFW)→羽田(HND)
日本航空・☆A350-1000型機
今年導入されたばかりのフラッグシップ機。予約確保が問題。
と言うわけで、「カタールのA380」「JALのA350-1000」の2つを軸としたプランを立ててみた。昨年の世界一周で行った海外の都市は、ドーハ(カタール)が被っているだけ。特典航空券8区間の距離(TPM)は、その段階(レベル8)の上限値29,000に対して28,991と、わずか9マイルを余すのみ。JALのニューヨーク便が取れればダラス経由より米日間の距離が縮まるため、最初のクアラルンプール行を東京(成田)発にできるだが…。
ちなみにTPMの計算はJALのホームページから簡単にできる(こちら)。基本的に空港コードを入れれば良いが、大都市は空港でなく都市コードを入れる必要があるので注意(羽田はTYO、関空はOSA、JFKはNYC、ヒースローはLON、など)。
そして所要マイル数は、ビジネスクラスの場合190,000マイル。それに別途諸税が加わる。マイル単価2円とすれば38万円、考えようによっては、16区間を使いこなせない世界一周航空券より「割安」とも取れそうだ。